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Posted by ブクログ
お盆らしい本を、と思い、選択する。
「虫の知らせ」「生まれ変わり」といった死生観を、著者らしいハートフルコメディとして展開していた。
まず、亡くなった人が死後49日間限定で現世に戻るというサービスの発想が面白い。亡くなった人には、生前の日頃の行いに応じてポイントが付与され、そのポイントを使って、自らの目的に応じた生き物に生まれ変わることができる。まるでカタログサービスのような身近な設定にも、親近感がわいた。
亡くなった人は、同じルールのもとでサービスを受ける。しかし、現世への思いはそれぞれだ。自分をアピールしたい者もいれば、やり残したことを達成しようとする者、現世に残した人を思いやり、必死になる者もいる。一人ひとりに、それぞれのドラマがある。
本書は連作で、時代背景も前後しながら、登場人物たちが複雑に絡み合っていく。どうやって全体を組み立てたのだろう? 関係図から? 一人ひとりのライフプランから? などと余計なことを考えつつ、随所に散りばめられた楽しい仕掛けの多さに感心した。
Posted by ブクログ
2026 06/07
死後にこんなサービスイベントがあるのなら、死ぬこともそんなに恐くないかも。
今から徳を積んでポイントを貯めておこう。
色々な人生を垣間見れて面白かった。
この人はどんな生き物を選ぶのかなって思いながら読むのも楽しかった。
少しずつ登場人物が関わってたり、人生を狂わされたり。この生物でどんな展開になるのかなって思ったり。
ハエの話が面白かったなぁ〜。
もしかしたら、あの顔の周りを執拗に飛んでくる虫、あの子たち(猫)の生まれ変わりなのかも!!
自然に「◯◯ちゃんなのかなぁ、来てくれたの〜?」って言ってるなぁ、私。
死んだことにみんなあまり悲観的でない感じなので油断してたけど、最後の話は泣いてしまった。存在の重さって失って気付くというか、痛感するので、取り返しがつかないのが本当に辛い。
このシステムは救済なのだと思った。
本作とか鬼灯の冷徹とか読んでると、死後の世界も悪くないと思えるので(鬼灯様には会いたいけど、地獄行きは嫌だな)、死に対して必要以上の恐怖心は持たなくていいと思えるのが良い。今生に生きる私たちに「ちゃんとしっかり生きてさえいれば、それで良いんだよ」って言ってくれてる気がする。
ありがたい。
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