あらすじ
死んでも見たい、会いたい。
その願い、
死んじゃっても叶えます!!!!
死後、現世に戻るため、生物の体をお貸しします。
笑いと感動の転生コメディ!
お盆やお葬式で、蝶や鳥が飛んできたのを見て「あの人が戻ってきたんじゃない?」とか話したことはありませんか。実はあれ、本当にあるんです――。
死後に好きな生物の体を借りて少しだけ現世に戻れる「冥土レンタルサービス」を使って、魂たちが家族を救ったり夢を叶えたり復讐したり。
涙と笑いと伏線回収てんこ盛りの連作短編! あなたならどの生物をレンタルしますか?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この本を読んでから、誰かが亡くなった四十九日以内でもないし、お盆以外でも害虫でも殺せなくなりましたw(極力追い払うように…)
最初は各々独立した話かと思ったら、亡くなった魂がバーコードだったりQRコードだったり、時代を前後しながら実は微妙に繋がっていて、特に受付の女の子のような男の子だと思われた意味、お父さんを待っていたというのは…涙
死ぬことが少し怖くなくなったのと、少しでも良い動物(昆虫よりは良いかな!?)で帰ってこれるよう徳を積んでおこうと日々あれこれやっていますw
Posted by ブクログ
文句なしの面白さでした。冥土の係員さん方も人間味があって、どこか和みました。私は死後、どんな生物になれるでしょうか。本作は、笑えたり涙腺が緩んだりと、感情が本当に忙しかったです。流石、藤崎先生。次作も期待しています。
Posted by ブクログ
上手くいったり、いかなかったり、勘違いだったり?笑。お魂様の奮闘に手に汗握る展開!?笑
四角だったり三本だったり、あの人が!あの時の!?と点と点が線になり、最後は私の頬を伝ったよ(泣)
現世は徳を積んでポイントたくさん積み上げよーっと笑笑笑
Posted by ブクログ
こんなサービスが本当にあったらいいなと思うサービス!他の生物に変わって現れることで、逆に嫌なものを見たり感じたりする人もいるかなと思ったが、それぞれ最後に心残りなく人生の終止符を打つ人が多く良かった。ベテラン係員は意外な人だった。色んな人が少しずつ関わっていたが、訳わからなくなったので、前のページに戻りながら関係図を作ってみてやっと関わりがわかった。
Posted by ブクログ
面白い!買ってその日に読んでしまった。独立した話だと思ってたら、全部繋がってたんだなぁ。
うちの猫もよぼよぼになってきたので、このサービスが本当にあって、いつか来るそのときには会いに来て欲しいな。でも夫は虫が嫌いだから殺虫剤ふりまくなw
あと自分のときのために徳を積んでポイント溜めとかないと…!!
Posted by ブクログ
藤崎翔氏の本は何冊か読んだけれど、彼の文章は読みやすく 彼らしさがあっていい。
お梅シリーズと、同じニュアンスのこちらのストーリー。それぞれのストーリーが大きな流れで繋がっていて 楽しめた。
古畑先生を嫌な人だなと思い読んでいたけれど最後にはキチンと回収されていて、とてもスッキリした。
時代によって、バーコードからQRコードに変わってる所も細かくていい。
もし私にポイントがあるなら、何になるだろう。
どこに行くのだろうと思ってみたけど、その時にならないとわからないな。
ブラッシュアップライフみたいに人生は徳を積む事が大事だなと思った。
Posted by ブクログ
比較的限られた範囲の舞台のなか、作り込まれた設定で筆者お得意の伏線が散りばめられた連作短編集。魂がQRコードだったり三段バーコードだったりするところから時間軸がバラバラなことがみて取れて、それぞれの登場人物がどのように関わっていくのかが段々と明らかになっていく楽しみがあります。バーコードより前はどうやってたんだろうとか、自分が死んだら何ポイントくらいになるのかなと思わずにはいられない、楽しく気軽に読める小説です
Posted by ブクログ
人は死ぬとバーコードだけの「お魂様」になって冥土に向かい、生きている間に積んだ徳のポイントに応じてさまざまな生物に形を変えて現世に戻れる、という話
確かにお葬式とか法事とかお盆のときに、蝶々が飛んできたりして「もしかしたらあの人の生まれ変わりかも」なんていう話は聞いたことがある。
96歳で大往生した人、16歳であっけなく死んだ人、産まれたばかりの我が子の前でうっかりミスで死んだ人… さまざまな「お魂様」が自分のポイントに一喜一憂しながら現世に戻る短編集。最後の話が良くてホロっと泣いた。私なら何になるかな
やっぱり鳥とか蝶々とか飛べるのがいいな。
登山家がヤモリになって東京タワーを登ったり降りたりする話は、最後に自宅で奥さんに会わなかったわけにじーんときた。
人生いろいろだなあと思う。
Posted by ブクログ
藤崎さんの小説は安定して面白い。
死後に現世に戻る、前世での徳によってポイントが決まる…とこの辺りまでは世にも奇妙な物語とかであるようなシステム。
そこにさらに動物ごとのポイントややり直し、事故によるマイナスポイントなどの基本システムが重なることで独自性が生まれる。
係員のバックグラウンドや登場人物たちの関係性が徐々に明らかになっていったりするのも面白かった。