ニセ札つかいの手記 - 武田泰淳異色短篇集

ニセ札つかいの手記 - 武田泰淳異色短篇集

859円 (税込)

4pt

4.0

一日おきに三枚ずつ渡されるニセ札をつかうことで「源さん」との関係を保とうとする私。しかし、その「ニセ札」が「ニセ」でなかったとしたら……。ニセ物と本物の転換を鮮やかに描く表題作ほか、視覚というテーマをめぐる不気味な幻想譚「めがね」など、戦後文学の旗手、再発見につながる七作を収める。

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ニセ札つかいの手記 - 武田泰淳異色短篇集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ★生きて行くことは案外むずかしくないのかも知れない

    ★ 我々は人間の美しさ強さもだが醜さや弱さもありがたがっていい



    そういえば内田吐夢との白熱した対話も収録された『タデ食う虫と作家の眼 武田泰淳の映画バラエティ・ブック』(清流出版2009年)で彼が映画をいかに貪欲に見ていたかを知って喜んだ

    0
    2012年12月26日

    Posted by ブクログ

     武田泰淳も、私がかつて「はまり」、読みあさったお気に入りの小説家である。これは、彼の異色の短編を集めた本だ。
     武田泰淳は「戦後派」の「代表」の一人と見なされているが、私の感覚では彼は特異なアウトサイダーで、「文学史」からはこぼれおちるに違いない「変な作家」である。『富士』を読んでも『快楽』を読ん

    0
    2013年03月03日

    Posted by ブクログ

    「めがね」
    肺病病みで近眼の女が眼鏡をかけようとしないのはなぜだろう
    メロドラマである

    「『ゴジラ』の来る夜」
    冷戦時代に誰もが抱えていた「ある恐怖」を象徴するのがゴジラだ
    それは、誰もが平等に受けるべき恩寵でもあった

    「空間の犯罪」
    昭和24年に発表されたアプレ犯罪小説
    足が不自由で徴兵を免れ

    0
    2017年07月26日

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