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Posted by ブクログ
メタミステリー系の上位レトリックが含まれます。
そのため、「なんかパンチがない」と物語を読んでいると思うのですが、途中まで読んで気付くことが出てくるでしょう。
まったく、先が読めん。
それもそのはず。この作品は、地味にずらしが連続する上に、節と節の間にトリックの開示が差し込まれるため、先入観が生まれます。そして、この先入観を生かさないずらしが効くことで、先が読めなくなるのです。
ですが、冷静になってください。読者の方たちは、作品の主人公やヴィランの思考や結末が読めて当たり前ですが、読者同士、つまり、生身の人間の思考や顛末なんて、読めませんよね。行動の前後があったとしても、結果論から繋いで、無理に連続した話にしがちですけれど、経緯まで自分で宣言して、人の人生のオチを付けることができますか?
「あさとほ」は、そういうメタ認知に介入してくる恐ろしい作品でした。あなたが、あなた自身の結末を締めくくるとき、望み通りの結末になる前に、望み通りの幸せがそもそも得られないなら、どれほど救いようのない物語だったのかってことになるわけで。
これほどまでに、読後が辛くなる本は中々ありません。お腹いっぱいに炭酸を飲んだ気分。ものは詰まってないのに、お腹パンパンです。
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