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サルデーニャ、ここは不思議な魅力を持った島である。島独特の文化、風習が今もなお色濃く残り、それを誇りに思い、守っていこうとする力を特に強く感じるのだ。それは島であることと、被支配の歴史によることに少なからず影響しているだろう。
特に祭りの風俗や習慣、民族衣装どれを取っても興味深い。季節になれば、島のあちらこちらで大小さまざまな祭りが催され、住民が集い、聖人を祀り、祈り、そこに伝わる料理を食べ、ワインを飲むのである。
日本には「ハレ」(晴)と「ケ」(褻)という考え方がある。「ハレ」とは祭礼や節句、正月や、冠婚葬祭の非日常的な行事を言い、「ケ」は日常の生活を言う。双方の生活のリズムが、季節の変化とともに古くから日本人の意識に根付いていた。「ハレ」の日には「晴れ着」を着て、日常とは違う料理を食べ、その区別をしっかりつけることによって、心と体のエネルギーを充填し「ケ」の日常も滞りなく過ごせるというのである。
祭りを通して地域での絆を確かなものにし、さまざまな支配や影響から自身を守る術の一つなのかもしれない。だから「ケ」の日常でも、質素な暮らしも大切にしているのだと感じられた。
BAR TABACCHIのある風景
SARDEGNA MAP
連載 RACCONTI ITALIANI
マンマのレシピ
特集 誇りとホスピタリティの島サルデーニャ
フォトグラファーの視線
連載 イタリアワインズキ
連載 イタリア野菜好きーメローネ
方言と同義語 地方のイタリア語
連載 池田匡克のイタリアから
フォト通信 サルデーニャ州編
追悼 ロック魂、孤高のイタリアワインンソムリエ 内藤和雄さん逝く
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イタリアズッキーニパートナーズ(配布店)リスト
連載 イタリア散歩
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