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幸せでいてはいけませんか―ー? 最愛の人とアメリカに渡ったわたし。 小説家を目指すも悪戦苦闘の日々。 苦節十年を支えた、唯一無二の猫がいた―ー。 ありがとう、わたしの猫。 平凡な日々の中にある、小さな確かな幸せ。 きみを失った今も、きみはここにいる。 愛し続けている限り、人は愛を失わない。 「運命」「幸福」「永遠」がひとつにつながって、 あなたの心を揺さぶる。 著者渾身、落涙必須の書き下ろし小説!!!
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Posted by ブクログ
小手鞠さんの作品はかなり私小説めいたところがあり、どこまでが真実あったことなのか、と思わされる。日本で知り合ったアメリカ人の夫と、アメリカで暮らす様が綴られていく。その中で、美しいネコと保護センターで運命的に出会い、死別するまでのお話。結構いろんなことがあるので、ドラマチックに読める。 ネコ好きだと...続きを読む特に感情移入して読めそう。 基本は大人向け。高校生くらいから。
小説?と言うより ご自身の事に近い内容なんだろうなと思いながら読んでいました。 ページ数も多いものではないので 猫の描写もそれほど多くはありませんが 存在の大きさはすごく感じました。 とにかく 猫は「永遠」です
本書に登場する「メイミー」こと「花森真美絵」は、時代設定も年齢的にも小手鞠るいさん自身と似通った様が、まるで私小説のようにも思われた、それは小手鞠さんが1992年からニューヨーク州在住であることや、彼女の側に14年間ずっと居た猫の存在が、彼女の人生に於いて、いかに大切でかけがえのないものであったの...続きを読むかを物語っていて、しかも猫をテーマにして書いた長編小説は本書で四作目になるという、この猫に対する拘りは、愛し続けることが如何に幸せなのかということを、自ら実践しているようにも思われた。 しかし、その反面、たとえ愛する猫がこの世からいなくなったのだとしても、人は変わらずにその幸せを見出して生きていけるのか? ということも、自らに絶えず問い掛けているような、そんな相反する複雑な気持ちのやり取りには、本書の『幸福とは常に、諸刃の剣』の言葉が染み入るようで、猫好きにとって愛する猫とは、他のそれでは代替できない程の特別な存在であることを、小手鞠さん自身の人生を通して教えてくれたようでもあった、その内面でずっと燻りながら燃え続ける想いというのは、おそらく本人にしか分からない。 物語の内容は、私の人生とかけ離れた世界観で共感しにくかったものの、世界でどんなことが起ころうとも、自らの人生がどんなに苦難に陥ろうとも、猫が私を幸せにしてくれることだけは確かなことだということを実感できたことが、私にはとても嬉しかったことから過去の三作品も読みたくなり、小手鞠さんがどのようにして、それと向き合ってきたのかを知りたくなった。
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