Posted by ブクログ
2016年05月22日
キリのいいエントリでは、私が主に10代の頃に強い影響を受けた作品を紹介しています。1200エントリ目は、那須雪絵の出世作である「ここはグリーン・ウッド」を取り上げる。略称は「GW」。名門男子校の寮(緑林寮=グリーンウッド)を舞台に、美形の男子高校生たちが非日常的な日常生活を送る様子を淡々と描いた作品...続きを読むであり、「花とゆめ」の黄金期(80年代後半~90年代半ば)を支えたトップスリー作品の一角でもある(残りの2作品は、「ぼく地球」と「動物のお医者さん」)。登場人物のほとんどが男子高校生ということもあり、基本的には明るくて騒がしいドタバタコメディなんだけど、主要キャラクターの4人がそれぞれ複雑なトラウマを抱えている面倒臭い一面をもっていて、それでキャラクター人気に拍車がかかった格好となっている。ショタ・BL・女装と、女性読者受けする三要素をすべて揃えながら男性読者が異様に多いのも特筆すべきことで、それだけ那須雪絵の描く「男子」が、当の男子から(虚構でありながらも)リアリティをもって受け止められたことの証左だと思う。個人的には最終回の1つ前に描かれた「ホリデイ」が一番好き。やっぱり、この作品は光流×忍なんだよね~。花とゆめコミックス全11巻。白泉社文庫全6巻(電子版あり)。OVA全6話(坂本千夏が歌う主題歌がすごくいい!)。ラジオ放送「ここはグリーン・ウッド放送局」関係のCD多数。あと、2008年に実写ドラマ化もされているけど、これは触れない方向で…。