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最新の睡眠研究のデータや多様な統計資料を駆使し、限られた時間の賢い使い方
寝る間を惜しんで努力することを勧める文化のもと、まじめに頑張る人ほど睡眠を削り、生活リズムや体調も崩しがちです。夜遅くまでのスマホ使用や部活動、塾通いなどに追われる若者の睡眠時間は減る一方で、集中力や意欲が低下するだけでなく、どうしても朝起きられず、登校困難に悩むケースも少なくありません。睡眠外来を訪れる中学・高校生の具体的な事例をあげつつ、最新の睡眠研究のデータや多様な統計資料を駆使し、限られた時間の賢い使い方を提案します。若者だけでなく、まわりの大人たちにもぜひ読んでほしい一冊です。
【目次】
・ 事例編――睡眠外来を訪れる若者たち
◎クラリネットを吹きながら寝てしまうAさん
◎片道2時間通学、睡眠時間6時間のBさん
◎生活リズムの乱れから朝起きられなくなったCさん
◎スマホの時間を減らして復活したDさん、不登校を克服したEさん
◎ナルコレプシーのFさん
◎必要な睡眠時間が多いタイプのGさん
◎小学校以来、生活リズムの乱れが直らないHさん
・ あなたの「ねむり」の常識チェックリスト
◎「睡眠と体調」編
◎「ねむりと脳のメカニズム」編
◎「寝不足対策」編
◎「日本人の睡眠」編
・ 基礎編――知っておきたい眠りの知識
1 眠りの役割は?
2 寝不足ではどうなる――寝る間を惜しんで勉強するな
3 夜行性と昼行性――リズムも大切
4 覚醒中枢と睡眠中枢――眠りに関する脳のしくみ
5 レム睡眠とノンレム睡眠
6 脳にも細胞にも時計がある
7 光は脳に影響大
8 食事がリズムをつくる――「腹時計」のメカニズム
9 睡眠に関連した物質
10 研究最前線から――寝不足の脳と寝ているときの脳
11 眠り・リズムに関連した病気
他
【著者】
神山 潤
医学博士、東京ベイ浦安市川医療センター管理者。その他、公益社団法人地域医療振興協会理事、日本子ども健康科学会理事、日本小児神経学会評議員。
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