abさんご

abさんご

作者名 :
通常価格 942円 (857円+税)
紙の本 [参考] 1,320円 (税込)
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作品内容

「途方もないものを読ませていただいた」──蓮實重彦・東大元総長の絶賛を浴びて早稲田文学新人賞を受賞した本作は、75歳の著者デビュー作。昭和の知的な家庭に生まれたひとりの幼子が成長し、両親を見送るまでの美しくしなやかな物語である。半世紀以上ひたむきに文学と向き合い、全文横書き、「固有名詞」や「かぎかっこ」「カタカナ」を一切使わない、日本語の限界に挑む超実験小説を完成させた。第148回芥川賞受賞作。小説集『abさんご』より表題作のみ収録。

ジャンル
出版社
文藝春秋
掲載誌・レーベル
文春e-book
ページ数
79ページ
電子版発売日
2013年02月22日
紙の本の発売
2013年01月
コンテンツ形式
EPUB
サイズ(目安)
1MB

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    Posted by ブクログ 2018年06月17日

    みるく色のそらと,みるく色のうみのあわいで,はい色をしたにほんごが,きまぐれにたゆたっていました.
    このそらはきおくで,このうみはゆめなのかもしれませんでした.だから彼女が,彼女だけが,みるく色にゆびをひたし,まどろむにほんごをすくい出すことができました.すくい出したにほんごを,(彼女にとって)ふさ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年01月06日

     芥川賞受賞作である「abさんご」と著者が二十六歳の時のデビュー作、他に二編の合計四編の短編が「リヴァーシブル形式」で掲載されている。
    「リヴァーシブル形式」がどういうものかは、本屋さんで手に取って確認してください。

     まずデビュー作である「毬」。
     そしてその「毬」と同じ少女が主人公である「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年03月17日

    雑誌で出たときに読んでたけど、単行本買って再読。早稲田文学7での対談読んでからの再読だから、前よりも多くの言葉に良い意味でのひっかかりを感じることができた。あの時間の遠近感が、自分が子供だったころの懐かしい諸々(もちろん負の感情も)を思い出させてくれる要因かも。人が嫌いで興味が薄く、物ばかり書いてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月31日

    少しずつ読みすすめる物語。

    この感覚が心地良い。

    黒田夏子さんがテレビ番組で特集されていて、気品のある落ち着いた佇まいにほっとしたと、同時に、本屋へ走った。

    著者も何十年もかけて書き綴ったのだから、私は何十年もかけて読みたい。

    固有名詞や時間の流れに留められない文学がある。

    難読には変わり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年03月16日

    ぱらぱら眺めて、読みにくそうな文!と敬遠してきたが、読み出してしまえば実になめらかに動く文だ。
    家事がかり、とか小児、とか外来者、とか…の者、とか人物の呼び方も多様なのがよかった。それで分かるのだし。
    主語のあらわし方が揺れても足りるほどの人物の少なさで、親子の来し方を眺める。
    文章のほとんど夢見心...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月24日

    最初は読みづらく感じたが、三章ほど読めばだんだんになれてきてさほど苦もなく話の筋は理解できた。ストーリーはかなりあっさりとしていて、簡単にいうと、死んだ父親との関係とそれをこわした家政婦のことを軸に、自分の半生をふりかえり、もっといろいろできたけど何もしなかったなあ、という話。あらわしきれなかった家...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月24日

    abさんごは2012年早稲田大学文学新人賞受賞、「毬」「タミエの花」「虹」は1963年読売新聞短編賞受賞。その間50年半世紀あまり。一作家の時を経てその作風がわかる。「abさんご」は75歳で芥川賞受賞という話題性もさることながら横書きひらがな多用な文章で個性が群を抜く。読みづらいことをがまんして読み...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月07日

    いろいろな読み方があると思うが 自分は(お風呂で)音読して楽しんだ。 言葉と その紡がれた後のリズム感を 作者自身が楽しんで選んでいる というか とても熱意を以て追及しているという様な 「形式」への試みが感じられて楽しかった。 文字についても その音や 印刷された時の見た目など 日本語というものの魅...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年04月24日

    『じっさいには,そのときの幼児の身たけに見あうごく小ぶりの傘にはそれほどしゅるいがなかったので,おとなたちどうしのやりとりはたちまちすんでしまい,うなづくことだけがうながされているばめんでうなづいただけの者は,でもしきりになにか言いたかった.』

    夢の描写に脚色を加えることが一切禁じられたら、そこに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年04月17日

    とてつもなく、客観的な状況でしか自分を見つめることができなかった主人公を、とてつもなく客観的な文体で書いた、作品。この客観性がより一層人間の孤独を照らしている。
    近年の芥川賞らしからぬ作品である。

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