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Posted by ブクログ 2023年07月08日
著者のビルマ戦線ものの一作。本作の舞台は捕虜収容所。イギリス人諜報将校の尋問を受ける若いポツダム少尉の記憶を通じて、インパール作戦撤収時の日本軍兵士とビルマの民間人との黙契が明らかにされていく、という物語。
見習士官として初めて戦場に立った北原の視点から、そのときは気づけなかった日本軍の下士官や...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月04日
戦争ものは好きでは無い。各国がそれぞれの事情で戦っているためにどちらが正しいということが無いためだ。そんな戦争ものを数多く書かれている著者の最新作。第2次世界大戦のビルマを舞台に最前線で起こった現地人の逃走事件を発端に何故起こったのかが、主人公の北原が振り返るという形式で語られる。現代で考えうる最悪...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月15日
星4ではなく星3なのは私がインパール作戦諸々、よく理解してない私側の問題なので凄く迷ったのですが、正直に星つけました。
古処さんというと私の中ではいつまでも「UNKNOWN」の印象が強くて「少年たちの密室」もとても良かった印象。段々読み手側の胆力が求められる作品傾向になった気がして最近は読んでなかっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月26日
第2次世界大戦の末期、日本の戦況がかなり悪くなってからインドとビルマの国境で行われたインパール作戦での話。
一人の若い日本人の少尉が、悪い戦況の中で次々に下さなければいけない決断についてや、対戦相手のイギリス軍との駆け引き、自分より年上の部下との関係などについて、悩んだり、後悔したりした当時の状況を...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月19日
ここのところ、古処誠二さんの戦争小説の舞台はビルマが続いている。最新刊の舞台もビルマだが、一つとして同じ物語はない。部隊の数だけ人間模様があり、兵士の数だけ苦悩がある。本作はいわゆるインパール作戦の失敗後という局面を描く。
終戦後、英国の俘虜となって尋問を受ける、見習士官の北原。英国人大尉は言...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月03日
すごく衝撃を受ける本だった。戦地で戦った人たちのイメージは,やりたい放題ひどいことやった(ごめんなさい)→『日本軍兵士』のイメージが加わる,まで来てたのだけど,この本みたいな発想は全くなかった。実際はそうだったのでは,と思う。
とはいえ私には難しすぎて,1回目は正直さっぱり分からず(大枠だけは分かっ...続きを読む
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