Posted by ブクログ
2011年03月15日
この本は、そのタイトルにもあるように「微差」=少しの差、が大きな違いになる、逆に言うと、結果として大きな違いに見えることも、実はちょっとした差によるものだ、ということを教えてくれる本です。
いつもながらの絶妙で楽しい譬えで、わかりやすく「しあわせ」や「成功」について教えてくれています。
人の何倍...続きを読むも頑張ろう、と思うと、なかなか大変そうで難しいですが、「微差」であればなんだかできそうな気がしてきます。
肩肘張らずに、楽しみながら成功=しあわせになるためのヒントが得られるかもしれませんので、機会があったら是非読んでみてください。
◆心に残った言葉
・今より一歩先を読めばいいだけなんです。10年先、20年先を当ててもしょうがない。10年先は10年先に当てるんです。常に、一歩先を読む。そして、一個だけ上に行けばいいのです。
・自分の脳は、まず自分を守る構造になっているのです。だから、愛というのも、日ごろから「自分はなんとか食べていけるようになって、しあわせ」になったら、その次は「他の人がしあわせになるようにして」と、順番があるんです。
・なぜ、自分のことをうんと忘れてる人は天下とれないのか。そういう人は、必ず、人にも「がまんしろ」っていうムードが出てる。自分ががまんしてるからって、人にも「がまんしろ」っていうムードが出てる。
・この世の中、運でも、お金でも、人が運んでくるのです。お金だけが歩いてるとか、財布だけが歩いてるとかって、ないでしょ? 幸運というものですら、人が運んでくるのです。明るい服も、笑顔も、天国言葉でも、人に好かれる、「また会いたい」と思ってもらえるコツです。
・神さまは、どんな人にひらめきをくれるのか。それは、神さまの味方をしてる人です。(中略)「神さまの味方をする」と言ったって、神さまが困っているということではないんですよ。だけど、神の子である人間は、困ることがある。そしたら、その困ってる人に力を貸してあげればいいのです。
・100倍儲けている人は、100倍がんばっているのではないのです。微差です。微差で大差なのです。
・人間は、だいたい同じような波動の人と一緒にいるのです。簡単に言うと、「常に、どんぐりの背比べ」みたいなものです。そのなかで、一個だけ微差をつけると、ちょっと、頭一個分、上がります。頭一個分上がる、それだけで十分です。頭一個分、出てくると、今度、そこでまた、どんぐりの背比べになります。つきあう人とかが、今までと違ってくるけれど、常にどんぐりの背比べ。だから、そのなかから、また一個分だけ、ちょっと、出ればいいのです。
・期待以上が一番おもしろいですね。期待以上。いくら期待されても、私が応えるのは、それ以上にしたい。そういう想いです。
・期待以上って、みんなが思っている以上に、難しくないんです。期待以上のものを出すというのは、「期待以上のものを出す」という決意があればいい。
・私の教えの基本は、天に神がいるんだ。神さまが、芝居の監督なのです。監督がほれぼれするぐらいの名演技をやっていると、次に、ちょっといい役をもらえます。そしたら、また見事にその役を演じる。そしたら、次、次って。そうやってると、どんどん、どんどん、いいことが起きるのです。
・うまく行ってる会社は、常に、細かい努力、微差を追求しているのです。
・商売は、広げようとしてはいけません。それより、充実させるのです。今、来てくれているお客さんが「楽しくてしょうがない」と思うようなことをするのです。
・玉というのは、原石を磨いて磨いて、磨きぬいて玉になる。そして、最高に磨きあがったとき、玉が割れる、と言うのです。それと同じように、人間も自分を磨いて磨いて、磨きぬいて、最高になったときに死んでゆくのかもしれません。