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決断するまでは、誰しも迷う。ましてや従業員16万人、売り上げ総額7.5兆円の企業の運命がかかっているのならば……。一社員から、ソニー初の「プロフェッショナル経営者」として社長に就任した著者は、瀕死の状態だったソニーの立て直しに成功する。そして、コーポレート・ガバナンス改革を実践し、精緻な企業戦略を練り上げ、さらなる改革へと突き進むが……。前CEOが、初めて語ったソニー経営の内幕。
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Posted by ブクログ
全世界16万人を率いるプレッシャーは数え切れないほどの夜を過ごしたという。タイトル通りの迷いと決断の連続、手探りで進んでいく様子は、人間として生きていく面白さと勇気を与えてくれる。
前CEOの出井伸之氏が自らが務めた10年間の任期を振り返り、どん底に落ちたSonyが出井氏の指揮の元どの様に復活してきたのか、そしてそのときに出井氏は何を考えて決断を下したのかを記した本。 特に自慢するわけでもなく良い面悪い面両方を冷静に書き記している。出井氏の経営手腕を客観的に批評したものは多...続きを読むくあるが、出井氏本人の口から各々の決断の背景を語っているところに本書の価値はあると思う。 非技術屋でありたたき上げの出井氏は、最終的には辞任してしまったが、経営センスのある先見性を持った人間であることが本書で分かる。
ソニー前CEO出井氏による著。役員になってからの出来事の回顧録。弱小株主としてソニーを注目していたので、決断の背景になに があったのかは興味深かった。前半は取締役になるまで、後半は社長になってからの経験が述べられている。今の自分に参考になったのは前半部分。 ▼仕事には表の仕事(日々のオペレーション...続きを読む)と裏の仕事(大局的にものをみる。社内の人脈作り) ▼社内で好きな先輩を作る(代官山の小川軒でよくごちそうになった) ・コンスーマービジネスでは、新しい技術ができた時に潜在的なニーズを先取りして、コンスーマーの心をキャッチする商品開発に結びつけるセンスが必要 ▼アメリカの様に水平産業にも携わるべき(日本はいまだに垂直産業がおおい) ▼悪知恵を上司に提言して誘導する ▼裏の仕事として独自にレポートをまとめ、自分の行動指針の理念とする。会社の弱点を客観的に整理する。 ▼人脈をビジネスに生かす 社長就任以降のエピソードとして印象的だったのは、AppleとDisneyの買収を真剣に考えていたこと。AV機器はSony、IT機器はApple、コンテンツはDisneyブランドとすることを考えていたようだった。また、会長としてやり残したことが克明に述べられていること。 自伝は「私の履歴書」など多々あるが、引退して1年ほどのプロフェッショナル経営者の回顧録はとても参考になった。
前ソニーCEOである出井さんの著書です。ソニーという世界規模の企業のトップとして下してきた様々な決断。その決断に至るまでの迷いや考えが飾ることなく延べられています。15万人の社員を抱えた大企業のトップとしての決断の重さと責任は余人には想像し難いものです。多くの示唆を得ることができる一冊です。
出井さんがソニーを率いてきた10年間の迷いと、決断。 周りからの反対に押されて企業売却の決断を覆してしまったり、夜も眠れずに睡眠薬に頼ったりと、出井さんの「迷い」の部分が非常によく描かれていて、ついつい引き込まれてしまいます。 時間を無駄にしない。本質を追求する。やるべき以上のことをやる。 やっ...続きを読むぱりそういうのって、大事ですよね。 サイバーエージェントの藤田社長が、この本を「島耕作みたい」ってブログで紹介していたのですが、期待を裏切らず、まさにそのとおり! tabyは経営者ではないけれど、日々の仕事にも経営センスをもって取り組みたいと 思いました。
ブロードバンドといえば高速インターネット。いまや常識だが、ソニーがこの言葉を使い始めたのはとても早くて、学生のころ、99年くらいに、ソニーの資料で初めて目にした。 コンテンツやPCやカメラが「Broad Band」と書かれた円盤の上に乗った図で、意味が分からず。「太いおび?」でプロダクトを...続きを読む結びつけて価値を高める概念?みたいなものかと。 まあ、それはソニーのインターンプログラムに参加した時の話で、その時の経験が、インターネットによる革新が間近であることを実感して、大学院ではなく就職を選択するきっかけになった。 あれからちょうど10年経ち、ブロードバンドもワイヤレス化しちゃったりして、とにかく、あの時のソニーのビジョンは非常に正しかったと、今でも思う。 出井さんは、広報宣伝の役員だった93年、有志の社員と一緒に「今後の10年に向けて」というレポートに、このビジョンをまとめたというから、たいした眼だ。 ブロードバンド、プレイステーション、バイオ、サイバーショット。コーポレートガバナンス。 あの頃のソニーの出してくる言葉は、どれもなんだか新しく、輝いて見えた。 その後のソニーショックの戦犯と言われたりしていても、自分の世代にとってのソニーブランドは、あの時代の、出井色の経験であり、やっぱりかっこいいと思うのである。 その裏で、ヒーローである創業家との決別や、求心力の獲得、傾いた財務体質の改善、ネット時代への戦略、複数業態を抱えるグローバルカンパニーの最適なガバナンスの確立。。 初の非創業家経営者としてソニーを率いた出井さんには、睡眠薬片手に、色々な迷いと決断があったようだ。
出井さんがソニーの社長として行ったことの説明。 それまでの創業社長と違って、安定期に入った巨大企業を立て直さなければならない。 たいへんな決断力とともに鈍感力が求められるのが巨大企業の社長だということがわかった。 細かいことは気にしていられない。 自分とは別世界の話だが、読んで勉強になった。
巨大企業のCEOが時代を振り返った本。CEOには大きな責任があり、その立場にならないと重責からのプレッシャーというのは分からないものだなと思える本。私の全く想像できない世界について書かれた本だったのでとても刺激的だった。
[ 内容 ] 前CEOが自ら語った「出井改革」の真実。 決断するまでは、誰しも迷う。 ましてや従業員16万人、売り上げ総額7.5兆円の企業の運命がかかっているのならば……。 一社員から、ソニー初の「プロフェッショナル経営者」として社長に就任した著者は、瀕死の状態だったソニーの立て直しに成功する。 そ...続きを読むして、コーポレート・ガバナンス改革を実践し、精緻な企業戦略を練り上げ、さらなる改革へと突き進むが……。 前CEOが、初めて語ったソニー経営の内幕。 [ 目次 ] 第1章 「CEO出井伸之」のできるまで 第2章 「生存率50%以下」の会社 第3章 手探りのコーポレート・ガバナンス 第4章 AV/IT路線とコンバージェンス戦略 第5章 CEOの孤独 第6章 やり残したこと 第7章 新しい夢と出発 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
・経営 バランスシート重視の経営 それまでは意欲だけで投資 IT化への舵取り コンバージェンス(融合) エレクトロニクスとエンタメをくっつける ・ソニーの柱 エレクトロニクス、エンターテイメント、サービス ・クォンタムリープ CEO引退後設立した会社名 掛け算の発想 量子力...続きを読む学 連続線上にないジャンプのこと
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迷いと決断―ソニーと格闘した10年の記録―
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出井伸之
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