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明治期、真宗大谷派(東本願寺)の一僧侶としてその半生を生きた清沢満之。40歳を待たずに病没したが、日本の哲学界に深い影響を与えた思想家でもある。しかしこれまで彼についてなされてきた理解は妥当なものであったのだろうか――。本書は、生い立ちや時代的背景を踏まえ、「教」「行」「信」「証」という4つの観点から清沢の宗教哲学の根幹に迫る。厳密なテキスト読解によって定説を覆し、清沢の全体像と思想的意義を鮮やかに呈示した著者渾身の書。
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Posted by ブクログ
清沢満之の思想を、一般の読者に向けてわかりやすく解説している本です。 本書は序論・本論・補論で構成されており、序章では清沢の生涯が簡潔に紹介されています。そして中心となる本論は、清沢の思想の解説にあてられています。 著者は、「清沢満之という人物の名前は、近代日本思想史や近代仏教などを専門とする研...続きを読む究者の間では、日本近代を代表する宗教家・思想家として知らない人はいないほど浸透してきたことは確かである」としながらも、「だが、世間一般には、日本近代を代表する思想家としてはおろか、その名前すらほとんど知られていないというのが実情であろう」と語っています。本書はこうした読者に向けて、清沢の思想を紹介することをめざしており、清沢の思想を著者自身のことばで語りなおすというかたちで解説がなされています。 補論は、著者がこれまで刊行してきた本のなかでくり返し主張している、「精神主義」の思想に清沢の弟子の暁烏敏や多田鼎の考えが混入しているという問題の指摘がなされています。清沢の思想にいち早く注目した司馬遼太郎は、「キリで揉みこむような理詰めの追究のあげくに何らかの結論を得るにいたる体質」を高く評価していました。ところが清沢の思想は、前期の哲学期と後期の宗教期に分けられ、後期にいたって理論的な態度が放棄され、他力に随順する立場に移ったとされてきました。著者はこのような清沢解釈が、暁烏らによる清沢の思想の歪曲に由来すると主張し、正しい清沢の理解に立ち返るべきだと論じています。
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清沢満之の宗教哲学
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山本伸裕
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