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趣味・実用 13位
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西洋絵画の巨匠とその名作を紹介し、大人気のYouTubeチャンネル『山田五郎 オトナの教養講座』(チャンネル登録者数は58万人)にアップされた動画の中から、印象派とそれに連なる画家たちを紹介した回をまとめたものが本書です。
隣国イギリスで印象主義を先取りしていたターナーにはじまり、フランス印象派に直接の影響を与えたミレー、クールベ、マネ、ブーダンら広義の写実主義者を経て、印象派の中核を担ったバジール、モネ、ルノワール、シスレー、ピサロ、ドガ、カサット、モリゾ、カイユボットに加え、印象派展終了のきっかけとなった新印象主義のスーラ、印象派と20世紀美術を結ぶ架け橋となったポスト印象主義の、セザンヌ、ゴーガン、ゴッホと、計18人を紹介。個々の画家の芸術と人生だけでなく、印象派が西洋絵画史の中で果たした役割も、ざっくりわかる構成になっています。
YouTube動画と同様に、本書も山田五郎さんと見習いアシスタントとの面白い掛け合い形式で構成されていて、楽しみながら奥深いところまで解説されている充実の1冊。この1冊を読めば「印象派のすべて」がわかるはずです。
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Posted by ブクログ
題名に偽りなし。本当にめちゃくちゃ印象派のポイントが明確にわかるし、それぞれの画家の業績や人柄までも分かってしまう。語り口もユーモアを交え、適当に素人のアシスタントの合いの手も絶妙。裏事情的なこともいっぱいあって、これまた面白い。というかあきれることも多い。
印象派の礎となった、ターナー、ミレー、クールベ、ブーダン、ヨハン・ヨンキントンなどのことが詳しく述べられていて、なるほどと思うことがたくさんあった。オランダ人のヨンキントンがフランスに空を大きく描く風景画と外の光で描くことを初めて持ち込んだとは初めて知った。オランダは山がなく、空が大きく見える土地だからね。
金持で、印象派の画家たちと親しく混じり、金銭面で多大の援助をした、自身も画家だったバジールやカイユボットの生涯もよく分かった。彼らのことも含めて、画家たちの交友関係にもかなり触れられているのは興味深い。
ベルト・モリゾにも一章割かれているのはいいね。マネがぽっちゃり女性が好きで、細身のモリゾを弟子に取らずに、ぽっちゃりのエヴァ・ゴンザレスを弟子に取ったのはそのせいだろうし、奥さんのシュザンヌもぽっちゃり。モリゾはこのシュザンヌを嫌っていたらしい。
このシュザンヌについても、やれやれという感じだ。マネの親父がティーンエイジャーの3兄弟のピアノ教師に、21歳のシュザンヌをあてがって、1年後にシュザンヌが誰の子かわからない子どもを産んでしまう。親父の子どもといううわさもあったようだが、マネはシュザンヌと同棲するようになり、7年後に入籍する。この子どもレオンを認知するのはかなり後。
ドガもなかなかやばい。女性には声もかけられないぐらいで生涯独身。晩年は密かに少女フィギアを作りためていて、死んでから関係者がドン引きだったそうだ。印象派展では毒舌を吐きまくってひっかきまわした。そのドガを最後まで世話したカサットは偉大。
モネは頼ってきた死んだ友人の妻アリスと子どもたちをそのまま受け入れたようだが、友人の死の前からそのアリスと関係があって、連れてきたピエールがモネの子だということは定説になっているらしい。
そうそう、ゴッホは自殺ではなくて他殺だったと知って、びっくり。これを妻に話したら知っていたので、これまたびっくり。避暑に来ていた金持のやんちゃ坊主にやられたらしいのだ。その本人が晩年になって告白している。
印象派前夜、印象派、新印象派、ポスト印象派まで画家一人一人にスポットライトを当てて語られていて、読み終わって充実感がある。
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