エフィラは泳ぎ出せない

エフィラは泳ぎ出せない

880円 (税込)

4pt

4.8

フリーライターとして暮らす小野寺衛は、宮城県松島から上京後、一度も帰省をしていない。知的障害のある兄をまもってほしいと両親から衛と名付けられたが、東日本大震災を機に故郷を、家族を、兄を捨てたのだ。だが、その兄が急死したという知らせを受け、衛は7年ぶりに故郷に帰ることを決意する。子どもの頃一緒に遊んだ海岸で兄は自死したらしいが、家族や友人の話を聞いた衛はそれを信じることができない。兄の死の謎を追う衛が知る、慟哭の真実とは? 障害者への差別意識や、貧しさへの“怒り”に満ちた筆致で贈る、ミステリデビュー作。

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エフィラは泳ぎ出せない のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この小説はフィクションのはずなのに生々しい。
    生きていくってひとつひとつをこなしていくというより、いろんな問題が解決しないまま連なっていく感じで、この小説に終わりがないという点もリアルを感じさせるひとつの要素なのかなと思う。何が正解かもわからないまま生活は続いていく。

    この小説にはいわゆる「悪い人

    0
    2024年10月29日

    Posted by ブクログ

    読んでいて胸が苦しくなったり、考えさせられた。知的障害をもつ兄が自死したことからその背景を知ることになるが、読んでいて辛くなった。誰も悪気はないけど無意識に差別したり、偏見を持ったり。よかれと思っていても当事者を傷つけることもある。
    あとがきにも「現実と地続きの物語だ」とありますが、考え続けないとい

    0
    2024年10月19日

    Posted by ブクログ

    障害を持つ家族と共に生きるという事のリアリティを感じる一作でした。

    東京でフリーライターをしている小野寺の元に
    知的障害のある兄の自殺の知らせが届く。
    故郷は震災を受けた松島。

    第一章で、兄と故郷を追懐し
    第二章で、父親の悔恨を
    第3章で、早逝した母親に代わり世話をした叔母    の渇望を
    第4

    0
    2025年05月10日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    故人を取り巻く人々はそのひとりひとりが故人を思い、案じ、何が故人にとって幸せなのかを自分なりに考えていた。
    その思いだけに着目すれば、それは愛情と表現して差し支えないものだと思う。
    ただ、自覚の有無にかかわらず彼らの取った行動はそれぞれに利己的に歪んでいて、それらの歪みの積み重ねが故人を傷つけ、苦し

    0
    2025年05月05日

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