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Posted by ブクログ
霊感商法(スピリチュアル・ビジネス)を題材にした新書。霊感商法は新宗教、カルト教などと重なる部分はあるものの明確に区別される。あくまで「ビジネス」としてのスピリチュアル、というわけだ。
そういった霊感商法がいかにしてビジネス的に成立しているのか、そのシステムについて著者の体験と経験者との対談を通じて語られる。
またそこから「顧客」の心理についてリスク認知、認知心理学的な見地からあぶり出す。
「要するに、スピリチュアル・ビジネスの商法というのは、スピリチュアルな商品やサービスそのものの効用によって顧客を満足させるのではなく、顧客となった人々のリスク認知を操作して特異な問題解決の利得を得るためには損失をも厭わない心境にさせたうえで、様々な商品の購入を勧める特異な方法なのである。」(pp.237-238)
ははあ。一面的な説明だがそれなりに説得力があるような気はする。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
信じる者は救われぬ。
スピリチュアリティ(神霊・心霊)を騙れば簡単に金儲けはできる。
ほんの少しだけ「不安」を煽り、安易な「癒し」を差し出せば判断能力は歪められ、人は喜んで搾取され続けるのだ。
その危険性について現代人はあまりに無防備である。
神世界、統一教会、テレビ霊能者から仏教、神道、キリスト教など既存の宗教まで、霊と金、宗教と経済の関係を対応させながら現代社会を鋭く読み解く意欲作。
[ 目次 ]
第1章 取引するカミサマ(ヒーリング・サロンに関与する人々 神世界はどこから来たのか ほか)
第2章 統一教会と霊感商法(霊感商法は生きている 統一教会とは何か ほか)
第3章 宗教と金の関係(宗教と経済倫理 神社・寺院・教会の経営状況 ほか)
第4章 癒しのバザール(スピリチュアルな大見本市「すぴこん」 スピリチュアルなお品書き ほか)
第5章 スピリチュアリティ・ブームに潜む罠(セラピー社会とスピリチュアリティ・ブーム 認知・判断と感情 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
フリーランスであった11年の間、特に後半スピリチュアルにはまって数十万を使った。明らかに怪しいコンサルにも大金を使った。4年前にそこから抜けられたのは、新興宗教が使う洗脳やマインドコントロールの原理を学んだからだった。
この本は、マインドコントロールについて新たな知見を得たく読んでみた。
●スピリチュアルに巻き込まれる四つの脆弱性
①社会経済的な脆弱性
②アイデンティティの脆弱性
③関係性の脆弱性
④知性の脆弱性
・不足のない学歴と安定した職業の持ち主は癒しを必要としない。家族や仲間のいる人、思考力と判断力に優れた人も、癒しは必要としない。
●p238
宗教団体別のリスク認知(金を出し続けることにどれほど意味があるか?という疑問にどう対応するか)とリスク処理(不安に対してどのような態度を醸成するか)一覧
♯私のスピリチュアル経験は、ここでお金を出しても強く願えばお金はまた入ってくるのだから、というロジックであった
♯コンサルに数百万払ったのも、これは投資であり、あとで返ってくるのだと考えた。
♯子どもや大事な友だちを、孤独にしないこと。いつでも助けたり助けられたりする関係を作ること。
Posted by ブクログ
平たく言うと「ぼったくられるスピリチュアルビジネスには要注意」という主旨の本。
筆者は基本的に「スピリチュアルと呼ばれるものは怪しい」というフィルタをかけておられるようだ。
スピリチュアルなものを求める社会環境や無宗教といわれる日本の国民性などに言及し、スピにはまる日本人は危ういとお考えのようだ。
私は、この世界は玉石混交であり、すべてが怪しいと決め付けることはないと思っている。
筆者の範疇のなかに、「まじめにスピリチュアルビジネスをやっていて、かつそれで救われている人たちがいる」というジャンルが抜けている。
ぼったくるわけでもなく、正当な対価として妥当であると思われるプライシングで提供している側もいる。
クライアントが依存しすぎないようタイミングよく切り上げる提供者もいる。
ここにも注目しないと、本質的になぜスピリチュアルなものにハマルのか?という考察が弱いように思う。
この点において、評価を3とした本。
もっとも、スピリチュアルなものを怪しいと決め付けていたり、その恩恵にあずかる必要がない人にとっては、わからない領域だと思うので、この筆者には無理なのかもしれない。
筆者の主張で共感できるのは、「怪しい団体・活動家への備え~・・・見抜く目を持つこと」
だ。
ただ、「相談をちゃんとできる親兄弟友人などの人的ネットワークを持つことが大切だ=怪しいカウンセリングを受けなくてよい」とのことだが、
そもそも、話せる親兄弟友人をもてない人もいるし、もてないところに傷みを抱えている人もいる。
結婚相談所やお見合いパーティーに何度行っても、男性が苦手だったらなかなか相手ができないのと同じだ。
そこにスピリチュアル(心理学も含めだが)なものが問題解決の手法としてあってもよいと思うのだ。
提供側は、何をしたら、反社会的なビジネスとして糾弾される可能性があるか?ということを押さえておくために、この本をグラウンディング用として読むといいと思う。
「怪しい」「反社会的」とはいったい何をもって怪しいか?という定義づけは難しい。
相手の不安な心や怖れにつけこんで、「お金をつぎこまなければ悪い事象に見舞われたり、問題が起きるとか、その逆につぎこめばいいことが起きる」
という、お金のインベストメント=幸福か不幸かを決めるという、教えを説くようなところには近寄ってはいけないし、提供側も要注意ということだろう。
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