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Posted by ブクログ
安倍元総理の狙撃・殺害事件により、霊感商法や高額献金による被害、日本政治への関与、二世信者の問題などの点で注目を集めることになった統一教会(世界平和統一家庭連合)について、「性・カネ・恨」という観点を軸に、歴史的背景、教義、組織構造、法的観点などから多角的に論じている。
ニュースで話題になっている統一教会だが、霊感商法や高額献金、大学でのカモフラージュした勧誘活動といったイメージしかなかったけれども、本書を読んで、その歴史的経緯や教義をおおまかにではあるが知ることができ、勉強になるとともに、興味深かった。
統一教会の教義はキリスト教をベースにしているというが、東アジア的な先祖崇拝や地獄観念なども無節操に取り入れていて、特に根拠なく文鮮明をメシアとするなど、かなり荒唐無稽に感じた。特に、血統転換(性交による血分け)をはじめとする「性」を核とした教義や儀式は、正直気持ち悪く感じてしまった。日本を堕落したエヴァ国家だとし、専らアダム国家である韓国に資金を捧げる役割を担わされてきたというのも、ちゃんちゃらおかしく感じ、なんでそんなことがまかり通ってきたのかという訝しい思いに駆られた。
マニュアル化された勧誘・教化のメカニズムも本書でよくわかったのだが、なんで多くの人がこんな荒唐無稽なことを信じてしまい、無尽蔵に献金等をしたり、韓国に渡って見知らぬ人と結婚したりしてしまうことになったのかというのが、自分の理解の範疇を超えていて、十分に納得できなかった。そもそもアンケートや姓名判断の誘いがあった時点で十分に気を付ける必要があるし、そういうことに対して怪しいと勘づけるリテラシーを小さいころから身に付けるようにする必要があると感じた。
また、政治の側からしたらいいように利用しただけということなのだろうが、明らかに日本を貶めるような教義を持つ統一教会に日本の多くの保守政治家が関係を持っていたというのも、もうひとつ合点がいかないところがあった。統一教会の教義も御都合主義的なところが多いし、日本の政治家も統一教会側も、お互い実際には理念や信条にそこまで重きを置いていないということなのだろうか。
Posted by ブクログ
2025年12月、山上被告の裁判について、連日報道がされている中、そうとは知らず(家にはテレビがないので)、本書を読んでいた。
「信じる」と言う行為は、個人的であって、他人が何かを言えるものではない(言ったとしても意味がない)。
改めて考えて見ると「信じる」と言うことは、良かったり、悪かったりもする。と言うかその評価そのものに意味がない。良いことだから信じる、悪いことだから信じないのではないからだ。
つまり善悪を受け付けないということだ
なので、信じると言う行為は誰も裁けない。
さて、この統一教会(本名は違うらしいが)という教団について、心惹かれるものがあり(えーっと、そう言う意味ではなく)、この教団の教義はどんなものであり、何を信じて入信するのか?どうして家族を犠牲にしてまで財産を注ぎ込み、破産するまで寄付をするのか?そして、どうしてこのような悲劇が起こったのか?それを知りたいと思ったことがこの本を手に取った理由でして、報道から見えてくる印象を丁寧に解きほぐしてくれたんだけど、やっぱり「信じる」と言うのは不思議な行為やなぁと深みにもハマりまして。
お断りしておきますが、くれぐれも私に勧誘なんぞ無用でございますので、悪しからず。
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