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わたしたちが日々意識せずにおこなう「他者といる技法」。そのすばらしさや正しさだけでなく、苦しみや悪も含めて、できるかぎり透明に描くにはどうしたらよいか──。思いやりとかげぐち、親と子のコミュニケーション、「外国人」の語られ方、マナーを守ることといった様々な技法から浮かび上がるのは、〈承認と葛藤の体系としての社会〉と〈私〉との間の、複雑な相互関係だ。ときに危険で不気味な存在にもなる他者とともにいる、そうした社会と私自身を問いつづけるための、数々の道具を提供する書。
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Posted by ブクログ
「わからない他者」とわかり合おうとしないで、一緒にいる技法は、質問しあい、説明しあい、話し合うこと。 わかりあえず、愛し合えないから、一緒にいられなくなったり、殴り合う事なく、ただ一緒にいることもできる。 それが他者といることをもっと豊かにする。 目から鱗。
面白い視点が多かった 全体的に色々な考え方?の光と影に注目していると思った 一般的に良さそうな考え方や行動にも悪い部分があるが、良いと思い込んでいるのでそこを無視してしまう事が多いと感じる これに警鐘を鳴らしているのかなと思う
傑作だと思う 私達が日常的に行っている「技法」を言語化することで、それだけでは対処しきれない「異質なまま他者と共存する技法」へと議論を開かせていく 人間は「わかる」部分に着地しがちだが、「わからない」まま過ごすのも悪くないのかもしれない 1章で提起されてそれ以降全章を貫く概念として著者独自の〈承認...続きを読むと葛藤の体系としての社会〉があり、その社会の元である〈力〉を持った他者を適切に制御するノウハウとして「技法」が存在するという 何処から読んでも良いらしいが、個人的には1章を初めに読んで欲しい 弱い立場にいる他者の心象とその構造をゴフマンやレインなどの文献を引いて淡々と、しかし彼らに寄り添った描き口で描いているところにボクも安らぎを覚えた 少し落ち込んでる時に読むと自分を客観的に観て解決(寛解)に近づけられるかもしれない
思いやりやかげぐち、他者による承認や否定といった日常的なコミュニケーションの背後にある力関係の構造やそれに対処する私たちの様々な「技法」について思考したり、外国人や自己啓発セミナーなどの理解が難しいものへの理解の枠組みの作られ方をメディア報道から考えたり、複数の観点から他者を理解することや理解される...続きを読むことについて考察されていく。「わからないままでともにいる」ことの模索が提示されるというひとまずの結論は最近ではネガティブケイパビリティなどの概念としても重要性が認められるようになっている態度だと思うが、本書の単行本は1998年刊行ということでかなり時期が早い。今読むべきものということで2024年に文庫化してくるちくま学芸文庫、さすがに良い。 それにしても関心のあるテーマ読んでるとだいたいゴッフマンが出てくる。いい加減読んだ方がいいんだろうなぁ。
この本が1998年に発刊されていること、この2024年に文庫版が発刊されたことの意味を考えています。 他者といる技法について、「理解」の限界とその先にあるコミュニケーションの可能性について示されている。他者といるというその手法について様々な論点から整理されていて、少し前の本ながら読みやすい。 個...続きを読む人的には、本を読み進めながら筆者の案内に沿って共に検討を進めていったその体験に価値があるなと感じました。おすすめです。
人類はなんと、存在証明を破綻させずに他者から承認を得るノウハウを日常的に用いている。恐ろしい。特に外国人差別の仕組みはタイムリーで勉強になった。 人を「理解」できないことで、私たちはなんとか他者とともに生きていられる。よい言葉だなぁと思った
読みやすくて面白かった。考えが割と合うからか、こういう本にしては珍しく、メモ取りながらでもスルスル読めた。 ちょっと机上の空論じゃないか、根拠が弱くないか、と思う点もあったし、理解以外の「他者といる技法」について、明白な答えが出たとは思わない。でも、わからなさを前提として、一緒にいるためにはどう...続きを読むしたらいいか、はやっぱり考えていきたいし、そのきっかけにはなると思う。
『他者といる技法』という刺激的なタイトル。文庫になる前の書籍は1998年に刊行されているのが驚きだった。 社会の分断が叫ばれている現在、このような心の営みを考える本は大変興味深い。 リスペクタビリティに対するゆとり、無視、気後れの3つの対応とその先にある病が記憶に残った。心理学と社会学の接点にある論...続きを読む考だと感じる。
「本当はそんな事思っていないって知っているのよ」「カワイソウな外国人就学生」「もっと他者を理解することが大事」…一見するとこれを発する人は善人に見えるけれど、理解するという事のマイナスな面が実はある…目から鱗でした。
他者とコミュニケーションが取りたいという思いは,私の存在を他者から承認されたいという欲求からくる。また,コミュニケーションにおいて,他者に主体を取られたくない。そのため,一般にコミュニケーションとは礼節やマナーなどの交換にとどまり,それぞれの個としての理解には及ばない。 さらに,他者は完全には理解...続きを読むできないのに,他者を完全に理解したとする自己完結や,理解できないことがわかったことによる排除・差別などが起こってしまう。 他者といる技法とは,完全には理解できない他者に対して,適切な程度でわかろうとする態度をとることで,ともにいられる状態を維持し続けることである。
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他者といる技法 ――コミュニケーションの社会学
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奥村隆
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