他者といる技法 ――コミュニケーションの社会学

他者といる技法 ――コミュニケーションの社会学

1,320円 (税込)

6pt

わたしたちが日々意識せずにおこなう「他者といる技法」。そのすばらしさや正しさだけでなく、苦しみや悪も含めて、できるかぎり透明に描くにはどうしたらよいか──。思いやりとかげぐち、親と子のコミュニケーション、「外国人」の語られ方、マナーを守ることといった様々な技法から浮かび上がるのは、〈承認と葛藤の体系としての社会〉と〈私〉との間の、複雑な相互関係だ。ときに危険で不気味な存在にもなる他者とともにいる、そうした社会と私自身を問いつづけるための、数々の道具を提供する書。

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他者といる技法 ――コミュニケーションの社会学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「わからない他者」とわかり合おうとしないで、一緒にいる技法は、質問しあい、説明しあい、話し合うこと。
    わかりあえず、愛し合えないから、一緒にいられなくなったり、殴り合う事なく、ただ一緒にいることもできる。
    それが他者といることをもっと豊かにする。
    目から鱗。

    0
    2025年09月12日

    Posted by ブクログ

     レインやゴフマン、ベイトソンやブルデューなどを引用しつつ、コミュニケーションの素晴らしさと苦しさが論じられる。社会というのは素晴らしくもあり、困難を抱えているものでもある。他者とは、わかりあえることもあり、わかりあえないこともある。無理に十全にわかりあおうとすると、それは他者に対し、自分と完全に一

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    面白い視点が多かった
    全体的に色々な考え方?の光と影に注目していると思った
    一般的に良さそうな考え方や行動にも悪い部分があるが、良いと思い込んでいるのでそこを無視してしまう事が多いと感じる
    これに警鐘を鳴らしているのかなと思う

    0
    2025年06月04日

    Posted by ブクログ

    傑作だと思う
    私達が日常的に行っている「技法」を言語化することで、それだけでは対処しきれない「異質なまま他者と共存する技法」へと議論を開かせていく
    人間は「わかる」部分に着地しがちだが、「わからない」まま過ごすのも悪くないのかもしれない

    1章で提起されてそれ以降全章を貫く概念として著者独自の〈承認

    0
    2025年01月02日

    Posted by ブクログ

    思いやりやかげぐち、他者による承認や否定といった日常的なコミュニケーションの背後にある力関係の構造やそれに対処する私たちの様々な「技法」について思考したり、外国人や自己啓発セミナーなどの理解が難しいものへの理解の枠組みの作られ方をメディア報道から考えたり、複数の観点から他者を理解することや理解される

    0
    2024年11月30日

    Posted by ブクログ

    この本が1998年に発刊されていること、この2024年に文庫版が発刊されたことの意味を考えています。

    他者といる技法について、「理解」の限界とその先にあるコミュニケーションの可能性について示されている。他者といるというその手法について様々な論点から整理されていて、少し前の本ながら読みやすい。

    0
    2024年03月07日

    Posted by ブクログ

     読みやすくて面白かった。考えが割と合うからか、こういう本にしては珍しく、メモ取りながらでもスルスル読めた。
     ちょっと机上の空論じゃないか、根拠が弱くないか、と思う点もあったし、理解以外の「他者といる技法」について、明白な答えが出たとは思わない。でも、わからなさを前提として、一緒にいるためにはどう

    0
    2025年04月20日

    Posted by ブクログ

    『他者といる技法』という刺激的なタイトル。文庫になる前の書籍は1998年に刊行されているのが驚きだった。
    社会の分断が叫ばれている現在、このような心の営みを考える本は大変興味深い。
    リスペクタビリティに対するゆとり、無視、気後れの3つの対応とその先にある病が記憶に残った。心理学と社会学の接点にある論

    0
    2025年02月16日

    Posted by ブクログ

    「本当はそんな事思っていないって知っているのよ」「カワイソウな外国人就学生」「もっと他者を理解することが大事」…一見するとこれを発する人は善人に見えるけれど、理解するという事のマイナスな面が実はある…目から鱗でした。

    0
    2024年11月16日

    Posted by ブクログ

    他者とコミュニケーションが取りたいという思いは,私の存在を他者から承認されたいという欲求からくる。また,コミュニケーションにおいて,他者に主体を取られたくない。そのため,一般にコミュニケーションとは礼節やマナーなどの交換にとどまり,それぞれの個としての理解には及ばない。

    さらに,他者は完全には理解

    0
    2024年08月29日

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