死んだ動物の体の中で起こっていたこと

死んだ動物の体の中で起こっていたこと

1,980円 (税込)

9pt

コロナ禍のステイホームで急増したペット需要。
ネット上に拡散される野生動物との触れ合い動画の数々。

容易く供給される「かわいい」「癒される」のその先に、病気や事故、そして決して避けられぬ「死」があることを、私たちはどのくらいちゃんと理解できているでしょうか。

――動物も生きている限り、死に至る。
それは、ごく自然の営みの中で起こることが大半ですが、ロードキルや誤飲、中毒、寄生虫やウイルスへの感染、栄養不足、虐待や飼育放棄といった、直接・間接的に人間が関わっていることもあります。

そのことに目を背けず、「かわいい」だけではない動物たちの現実を知るということ。

本書は、「死んだ動物を診る」病理学専門の獣医が、遺体と向き合う日々の中で学んだこと、感じたこと、最後の診断で聴いた動物たちからのラストメッセージを綴ったエッセイ。
起きた出来事をただ嘆くのではなく、たくさんの「生」につなぐために−−「命」への希望と責任を問う一冊です。

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死んだ動物の体の中で起こっていたこと のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いままで知らなかった動物の死に関わるお仕事の話が知れて、興味深い内容でした。

    動物を飼う責任、愛情だけでは育てられない、
    とても大切で、当たり前だけど、
    難しいことがたくさん書かれてました。
    うちも猫2匹飼っていて、
    本当にたくさん考えさせられました。
    これからも大切にしていきたいです。

    1
    2024年08月31日

    Posted by ブクログ

    とても好きな本だ。動物が生きていたときの痕跡を、その遺体が持っている。確かに動物の「死」を真摯にまなざすものは日本語のものだとかなり少なく、それに違和感があった。死というイベントを動物たちにどのように意味づけ、ひとはどう受け止めていくべきか、淡々としつつ、とてもあたたかくまじめな心で著している。動物

    1
    2024年07月19日

    Posted by ブクログ

    動物を飼うことの責任を再確認させてもらいました。

    「亡くなった動物とはもうこの世で触れ合うことはできないけれど、彼らはまだ生きている」

    昨年、長男猫を亡くしたせいか
    この言葉が心に沁みました。

    動物を飼っている全ての人に読んでもらいたい
    とても為になる本です。


    1
    2024年04月26日

    Posted by ブクログ

    獣医病理医、という職業を初めて知った。
    亡くなった動物たちの死因を知ることは、
    感染症や病気の原因を知るのに、大切なんだと実感した。

    動物病院にかかると、あらゆる治療や薬が施され、
    ペットフードにしても、たくさんの療養食があり、
    愛する家族の一員であるペットは長命になっている。
    動物医療の進歩はす

    0
    2025年03月28日

    Posted by ブクログ

    作中で飼い主の無知による死を何度か目にするたびに、動物を飼うにはその生き物について知ろうとする姿勢が大事なのだと感じました。

    わたしは家族の一員としてうさぎを何匹かお迎えしたことがあったのですが、やはり犬や猫とは気をつけるべき点が違います(例えばごはんを食べる量が少ないと腸内にガスが溜まって腸閉塞

    0
    2025年02月25日

    Posted by ブクログ

    人間を対象とした病理学や法医学の本は数多くあるが、この本は動物を専門とする病理獣医師の本で、さまざまな動物の遺体にまつわるエピソードが読める点が面白い。文体も平易ながら読み応えがあり、病理獣医師の仕事ぶりには好奇心をくすぐられる。小学生から社会人までオススメ出来る本だと思う。
    犬猫だけでなく、エキゾ

    1
    2024年09月14日

    Posted by ブクログ

    獣医病理医という職業があることも、その意味も、初めて知った、小さい頃から犬がいる環境で育ってきた自分でも、まだまだきっと知っておかなきゃいけないことがあるんだなと思った、そしてSNSで流れてくる動物たちに対する自分の見方もこれから変わっていくんだろうなと、ありがとうございます。初めて聞く専門的な言葉

    1
    2024年08月30日

    Posted by ブクログ

    獣医病理医の存在を初めて知った。考えてみれば、人間と同じように動物の死因を調査するために剖検を行う人がいるのは当然なのだが、具体的な存在としてイメージが及んでいなかった。

    死から学ぶことで、生をより良いものにする。人間も動物も変わらない。うちで飼っている猫が死ぬことは想像したくないが、生き物は必ず

    0
    2025年04月13日

    Posted by ブクログ

    獣医病理医という分野があることすら知らなかった。
    動物に関わる職業を希望する若者などにお勧めしたいと感じた。

    我が家で亡くなった小さな家族の事を思い出しながら読んだ。

    言葉で伝えられない全ての動物たちが、健やかに過ごせる様にと思いました。

    0
    2024年08月05日

    Posted by ブクログ

    著者は獣医病理医。病理医は、試料を顕微鏡で観察して病気を診断したり、遺体を病理解剖して死因を調べたりするお医者さんのこと。著者の場合は、その対象がヒトではなく、動物全般である。
    前著(『獣医病理学者が語る動物のからだと病気』)をおもしろく読んだので、近著も読んでみた。

    ペンギンの胃癌。
    アフリカゾ

    0
    2024年06月24日

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