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飛騨の古川に、全国から舌の肥えた客が詰めかける一軒の名料理茶屋がある。その名は「右官屋権之丞」。飛騨の匠の末裔が、匠の心はそのままに、鑿を包丁に持ち替えて開いた店だ。扱う食材は、鳥獣、川魚、山菜など周囲にある自然の恵みや、塩鯨など歴史的に用いられてきた素朴な食材のみ。しかし、その素材を活かし切る技法が想像を絶する一皿を生む。ちくま文庫オリジナル。
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Posted by ブクログ
題名買いで、なにか豪傑な漁師がむしゃむしゃと熊肉を食べているイメージだった。 中身はなんとまあ丁寧で美味しそうなお料理たち! 絶対に家では食べられない味だし、そのこだわりからとてもとても美味しそうなので実在すると思って思わず店名を検索してしまった、ペナペナ。
飛騨の古川に、全国から舌の肥えた客が詰めかける一軒の名料理茶屋がある。その名は「右官屋権之丞」。里山をまるごといただく90皿のうま汁小説。小泉武夫先生独特の味表現の文庫書下ろし逸品。
内容はとても面白く、行ってみたい!食べてみたい!と思ったけれど、嫁は姑を、とかどういう家のこういう仕事をしている父を持ちとか、これを本気で書いているのか、面白がって書いているのかが、私が読解力がなくて分からなくて、気になってしまった。
小泉武夫『熊の肉には飴があう』ちくま文庫。 食のエッセイかと思って読み始めたら、まさかの料理小説。ちくま文庫オリジナル。 熊鍋、筍の鉄砲焼き、錆鮎の赤煮、冬泥鰌の筏焼きなど、馴染みの薄い鳥獣や山菜、自らが育てた野菜を使った食べたことのない料理が次々と登場する。こんな店があったら面白いと思うが、こ...続きを読むこまで拘るのは難しいだろう。 料理は素材と料理人の感性でほぼ決まる。昔、野菜料理が評判というシェフのレストランで前菜の地野菜のグリルを食べたが、単純な調理方法であるにも関わらず、驚くほど美味かった。その後の料理も野菜中心で、初めて食べたライスコロッケなどは絶品だった。地方の小さなレストランでこんな凄い料理が味わえるとはと感心した。後にこのシェフはテレビ番組の『料理の鉄人』に登場し、あっさり鉄人に勝利したので驚いた。 タイトルの『熊の肉には飴があう』というのは『右官屋権之丞』秘伝の熊肉の臭味消しに生姜ニンニク飴を使うという技術のようだ。 ただひたすら鳥獣、川魚、山菜などを使った野趣あふれる見たことも聞いたこともない料理が紹介され、殆どストーリーらしいものは無い。 飛騨の古川に飛騨匠の末裔が開いた一軒の料理茶屋。藤丸誠一郎という伝説の料理人が腕を奮うその店の名前は『右官屋権之丞』。扱う食材は、鳥獣、川魚、山菜など自然の恵みや、塩鯨など歴史的に用いられてきた素朴な食材のみで、誠一郎の感性と素材を活かし切る技法が想像を絶する一皿を生むのだ。 本体価格800円 ★★★★
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熊の肉には飴があう
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小泉武夫
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