古書の来歴

古書の来歴

伝説の古書『サラエボ・ハガダー』が発見された――深夜のその電話が、数世紀を遡る謎解きの始まりだった。容赦ない焚書と戦火の時代にありながら、この本は誰に読まれ、守られ、現代まで生き延びてきたのか? 調査を依頼された古書鑑定家のハンナは、ページに挟まった蝶の羽や、羊皮紙に染み込んだワインの一滴を手がかりとして、美しい古書の歩んできた歴史をひも解いてゆく。その旅路には、激動の世を懸命に生きる人々の姿があった――科学調査に基づく謎解きの妙と、哀惜に満ちた人間ドラマが絡み合う、第2回翻訳ミステリー大賞受賞作!/解説=千街晶之

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「古書の来歴」
    古書サラエボ・ハダガーが発見され、古書鑑定家のハンナは本の謎を遡る。
    現代の章と本から見つかった蝶の羽、染み等、何故それが在り、本が巡ってきた各時代の章 読み進めると現代も「この本の歴史の一つ」であると感じる瞬間があり何度も心を揺さぶられた。
    本好きには読んで欲しい本。

    余談:古本

    0
    2024年11月02日

    Posted by ブクログ

    スペイン、ヴェネツィア、ウィーン、サラエボを渡ってきた、伝説の古書『サラエボ・ハガダー』500年の旅を遡っていくミステリー。

    1990年代の古書鑑定士が例の古書に付いている、蝶の羽やらワインのシミやら何かの毛を専門家に鑑定依頼していく。
    証拠品の鑑定結果が次の章の引きとなって、それが古書に挟まった

    0
    2024年11月13日

    Posted by ブクログ

    実際にあったんじゃないか、と思えるような描写力が印象的な作品。実際は殆どがフィクションだが、ハガター自体は本物。
    サラエボで見付かったハガターがテーマ。ユダヤ教についてはなんとなくしか知らなかったが、ドイツだけではない、長い迫害の歴史に驚いた。
    もう一度歴史を勉強しなおして、話を読んだら、もっとよく

    0
    2024年04月28日

    Posted by ブクログ

    1つの事実からこんなに想像力が膨らませられるのは、凄いと思う。
    宗教、歴史を理解していれば、もっと面白いと感じられたのかもしれない。
    フィクションとノンフィクションの混じり合い。
    今は亡き国、場所と時代が変わるのが、私には難しかった。
    Google mapsを何回も確認。

    0
    2024年10月06日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初対面の人間と肉体関係を持つその早さ!
    ただ事ではないなと思ったらやっぱりただ事ではなかった。

    現在のパレスチナのことを思うと、没入して読むことは難しい。
    時代描写から、日本の外国人嫌悪の空気に重なるものも多く感じられた。
    これを単なる歴史ロマンとは読ませない状況に更になりつつあると思う。

    0
    2025年07月06日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・あらすじ
    1400年代に作られたとされる伝説のユダヤ教の祈祷書「サラエボ・ハガダー」が発見された。
    古書鑑定家のハンナはサラエボに赴き古書の修復、科学的調査を行うことになる。

    ハガダーに残された痕跡(蝶の羽、ワインの染み、残されたサイン、塩の結晶、猫の毛)からこの古書がどのような人々と運命を共に

    0
    2024年03月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    まず、ボスニアってどこ?ユダヤ教…、紛争?
    この時代ってどんなどの辺だ?ってまるで背景が分かりませんでした。
    そういった教養ないと読めないかなと不安でしたが、大丈夫でした。でも多分そういったこと詳しい方が面白いのかもしれません。

    本に携わってきた人たちのエピソードが過酷でした。
    蝶の羽の章が第二次

    0
    2023年12月21日

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