ジェラルディン・ブルックスの作品一覧

「ジェラルディン・ブルックス」の「古書の来歴」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 古書の来歴
    4.0
    1巻1,599円 (税込)
    伝説の古書『サラエボ・ハガダー』が発見された――深夜のその電話が、数世紀を遡る謎解きの始まりだった。容赦ない焚書と戦火の時代にありながら、この本は誰に読まれ、守られ、現代まで生き延びてきたのか? 調査を依頼された古書鑑定家のハンナは、ページに挟まった蝶の羽や、羊皮紙に染み込んだワインの一滴を手がかりとして、美しい古書の歩んできた歴史をひも解いてゆく。その旅路には、激動の世を懸命に生きる人々の姿があった――科学調査に基づく謎解きの妙と、哀惜に満ちた人間ドラマが絡み合う、第2回翻訳ミステリー大賞受賞作!/解説=千街晶之

ユーザーレビュー

  • 古書の来歴

    Posted by ブクログ

    「古書の来歴」
    古書サラエボ・ハダガーが発見され、古書鑑定家のハンナは本の謎を遡る。
    現代の章と本から見つかった蝶の羽、染み等、何故それが在り、本が巡ってきた各時代の章 読み進めると現代も「この本の歴史の一つ」であると感じる瞬間があり何度も心を揺さぶられた。
    本好きには読んで欲しい本。

    余談:古本を買った時に、今はもうない書店の栞とか前に購入した方のレシートなどが挟まってたりしたことはあったけれど
    この本の話くらいドラマチックなことは無かったな…

    0
    2024年11月02日
  • 古書の来歴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初対面の人間と肉体関係を持つその早さ!
    ただ事ではないなと思ったらやっぱりただ事ではなかった。

    現在のパレスチナのことを思うと、没入して読むことは難しい。
    時代描写から、日本の外国人嫌悪の空気に重なるものも多く感じられた。
    これを単なる歴史ロマンとは読ませない状況に更になりつつあると思う。

    0
    2025年07月06日
  • 古書の来歴

    Posted by ブクログ

    スペイン、ヴェネツィア、ウィーン、サラエボを渡ってきた、伝説の古書『サラエボ・ハガダー』500年の旅を遡っていくミステリー。

    1990年代の古書鑑定士が例の古書に付いている、蝶の羽やらワインのシミやら何かの毛を専門家に鑑定依頼していく。
    証拠品の鑑定結果が次の章の引きとなって、それが古書に挟まった土地と時代のストーリーが展開されていく構成。
    1990年代から1800年代、1600年代、1480年代まで徐々に遡っていくわけだけど、最初はわからなくても、徐々につながりが見えてくる。この名前どこかで見たなー、あの人の知り合いがこっちの話に登場している、みたいな気を抜けば読み飛ばしてしまいそう。

    0
    2024年11月13日
  • 古書の来歴

    Posted by ブクログ

    実際にあったんじゃないか、と思えるような描写力が印象的な作品。実際は殆どがフィクションだが、ハガター自体は本物。
    サラエボで見付かったハガターがテーマ。ユダヤ教についてはなんとなくしか知らなかったが、ドイツだけではない、長い迫害の歴史に驚いた。
    もう一度歴史を勉強しなおして、話を読んだら、もっとよく理解できそう。

    0
    2024年04月28日
  • 古書の来歴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・あらすじ
    1400年代に作られたとされる伝説のユダヤ教の祈祷書「サラエボ・ハガダー」が発見された。
    古書鑑定家のハンナはサラエボに赴き古書の修復、科学的調査を行うことになる。

    ハガダーに残された痕跡(蝶の羽、ワインの染み、残されたサイン、塩の結晶、猫の毛)からこの古書がどのような人々と運命を共にしたのか。
    スペインで作られたこの古書がサラエボに辿り着くまでの過去パートを逆行していくパートと古書修復家のハンナがその謎を科学的に調査していく現代パートが交互に綴られる。

    ・感想
    サラエボ・ハガダーという古書があることをこの本で知った。
    サラエボ•ハガダーとは「14世紀中葉のスペインで作られたハ

    0
    2024年03月13日

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