ジェンダー格差 実証経済学は何を語るか

ジェンダー格差 実証経済学は何を語るか

990円 (税込)

4pt

4.0

歴史・文化・社会的に形成される男女の差異=ジェンダー。その差別には近年批判が強く集まる。本書は、実証経済学の成果から就業、教育、歴史、結婚、出産など様々な事柄を取り上げ、格差による影響、解消後の可能性について、国際的視点から描く。議員の女性枠導入=クォータ制が、質の低下より無能な男性議員排除に繫がる、女性への規範が弱い国ほど高学歴女性が出産するなどエビデンスを提示。旧来の慣習や制度を問う。

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ジェンダー格差 実証経済学は何を語るか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月02日

    ジェンダー格差、女性のほうが所得が低いとかエンパワーメントが低いとかの原因を探る実証経済学の事例をわかりやすく紹介する本です。
    因果関係と相関関係の違いを判断するのは、自然科学の実験とは違い難しいようです。
    女性のために良かれと思って実施した政策でも、結果は意図したことと逆になってしまうということも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月30日

    経済学的視点とデータを駆使した的確な分析に唸るものがあった。慣習によるバイアスは男女共にあり、そのしがらみは意識的に取り払わないと抜け出せない。日本が先進国の中で立ち遅れているのは意識改革の遅れでもあるのだろう。

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    Posted by ブクログ 2024年03月20日

    書いてある内容は、ほぼほぼ納得、ジェンダーに関する議論は、ともすれば、あるべき論や心情論に陥ってしまいがちではないかと思うところ、データできちんと示しているところが本書の特徴、なのかな。
    「はじめに」で中絶の論議が代表例としてあげられているように、主義や心情で議論するのではなく、中絶が非合法の地域・...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月11日

    エンパワーメントとは、自身の人生をコントロールできること。
    女性が進路、就職、結婚、出産など、人生の大きな分岐点だけでなく、日常生活のあらゆることに対して、自由に決められ、自己実現を感じられることがメントが実現した状態と言える。女性の意思決定権、自律性、行動の自由、強要からの自由などの指標を上げるこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月05日

    ジェンダーによる格差のエビデンスを提示してくれた本。
    エビデンスの提示とはこんなに大変なのかと改めて思う。相関関係と因果関係は違う。他の要素を排除した因果関係の証明は難しい。
    私たち一般人は、さほど根拠がなくとも、簡単に統計に惑わされるのだが。
    研究者たちの努力に頭が下がる。

    こんな困難な検証を経...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年11月28日

    ジェンダーとは、社会文化的に意味づけされた性別、名物学的な性別はセックス。
    ジェンダー格差を測る指標=世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数。日本は146国中125位。東アジアの中でも最下位。
    OECD諸国のうち、4大卒以上の割合が女性より男性が高い国は日本だけ。他の国は、女性のほうが高い。ST...続きを読む

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