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Posted by ブクログ
ジェンダー論を社会学の視点ではなく、経済学の視点で見てみた本。
STEM分野に女性が少ないというのはよく耳にする話だけど、女性のほうが通勤時間が少なくて柔軟性のある職場を探す傾向にあるというデータは印象的だった。その背景には男性の家事労働が極めて無いことや、男性の労働時間が女性よりもかなり多いことなどが挙げられた。
また、給与が高い職場ほどセクハラの被害が増えることなども、そりゃ女性が働きにくいわな、と納得。
機会費用も考えたら子どもなんて産まない方がいい、と思う人が多い現代だけど、育休を取っても給与が安定していて、子どもがいても働きやすい環境作りが一番大事だなと思った。なんせ今の時代は人との繋がりが薄れてきてる上に、Xやスレッズで子育て論争が繰り広げられてるからね、、
Posted by ブクログ
分かりやすく、その上ジェンダー関連の実証論文の紹介としても価値ある新書だった。シンクタンク内で開催している勉強会で扱った論文の一般向けの紹介、というバックグラウンドがあるとあとがきで知って納得。本文はもちろん、148項に及ぶ参考文献をぜひ参考にしたいと思う。
経済学を学ぶ人にとっては、ミクロ経済学や計量経済学によってどのように現実世界を描写できるのかの力強い例になるし、そうでない人にとっても、社会問題を考えるにあたって経済学のモデルや考え方を用いることの有用性を感じられるはず。ジェンダーをはじめとして、労働や家族などに関心があるすべての人に、ぜひとも手に取ってほしい本だとおもった。
個人的には、ベッカーの家庭内生産財の考え方に関心を持ったので、関連書籍や論文に当たりたいと思う。
Posted by ブクログ
ジェンダー格差、女性のほうが所得が低いとかエンパワーメントが低いとかの原因を探る実証経済学の事例をわかりやすく紹介する本です。
因果関係と相関関係の違いを判断するのは、自然科学の実験とは違い難しいようです。
女性のために良かれと思って実施した政策でも、結果は意図したことと逆になってしまうということも在るそうです。例えば、インドで家庭で家事をしていた主婦が仕事などで家庭の外に行くようにする政策が、結果としてその家の女児が家事をしなければならなくなり、その女児の教育水準が下がり、長期的には女性の地位が低下してしまったという事例などです。
ジェンダー格差は、根本的には、男性は仕事、女性は家事というような人々のジェンダー規範を払拭しなければなくならないようです。ただこのジェンダー規範の払拭は決して不可能なことではなくて、時間はかかるけれども可能なことだと感じました。
Posted by ブクログ
エンパワーメントとは、自身の人生をコントロールできること。
女性が進路、就職、結婚、出産など、人生の大きな分岐点だけでなく、日常生活のあらゆることに対して、自由に決められ、自己実現を感じられることがメントが実現した状態と言える。女性の意思決定権、自律性、行動の自由、強要からの自由などの指標を上げることができる。自律性とは、他者からの支配を受けず、自己の立てた規律に従って、意思決定・行動することを指す。
男女間の賃金格差は学歴の差だけでなく、好みの問題も入ってくるんだなー。女性は高い賃金より通勤時間が短い方を好んだり、柔軟な働き方を好んだりするんだって。
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