背高泡立草

背高泡立草

506円 (税込)

2pt

3.3

「別に良いやん、草が生えてたって。誰も使わんっちゃけん」大村奈美は、不機嫌だった。何故空き家である母の実家の納屋の草刈りをするために、これから長崎の島に行かなければならないのか。吉川家には〈古か家〉と〈新しい方の家〉があるものの、祖母が亡くなり、いずれも今は空き家に。奈美はふと気になって、伯父や祖母の姉にその経緯を聞くと、そこには〈家〉と〈島〉にまつわる時代を超えた壮大な物語があった――。第162回芥川龍之介賞受賞作。書き下ろし短編「即日帰郷」も収録。

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背高泡立草 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年01月18日

    普段使っていない納屋の雑草を親族総出で刈り取る物語。ただそれだけなら物足りなかっただろう。だが、物語の合間に、納屋がある場所で起きた過去の話が挟まれており、とても味わい深い物語になっていた。芥川賞を取った表題作の他、1作収録。

    0

    Posted by ブクログ 2023年09月23日

    おそらく本書の良さを正しく理解出来なかった読者の一人。不快感がある訳では勿論ないものの、カットバックで行き来するもう一方のストーリーの意図が飲み込めず最後まで読み進んでしまった。芥川賞作品なので自分の読解力がないことにやや落胆をします。

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月19日

    本作は、芥川賞を受賞した著者の代表作で、母の
    実家に残る納屋の周りに生い茂った草を刈るために、長崎のある島に向かう話で、親戚一同が草を
    刈るためにその島に集まる。
    なぜ、草を刈るのか、その納屋の歴史、家族の歴史が読んでて、心地よく物語が進まれていく。
    家族のルーツ、歴史を知ることが実に大事かと、あら...続きを読む

    0

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