ゲーテは、つねにみずみずしい新鮮な心で、現実をありのままに受けとめ、しかも現実におぼれることなく、理想をもってそれに対処した人であった。はるかに困難な時代のなかにあって、つねにいきいきと生きるために、この師のことばに心をひそめるべきであろう。ゲーテと著者との心の対話を通じて、示唆にみちた豊かなことばの泉から、われわれ現代人への知恵をくみとる。
Posted by ブクログ 2012年04月04日
恩師から贈っていただいた言葉に導かれて手にとった古本。
優れた案内人の手によると古典がいまに生きてくる。
手塚富雄さんは、深い理解と愛情でゲーテの作品から言葉を選び出し、平易だが含蓄に富んだ文章でゲーテの人間像を浮かび上がらせている。
気になる言葉が多くて、途中で付箋を貼るのをあきらめた。
こんな本...続きを読む