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Posted by ブクログ
“「うう、わかってるわよ。でも、せっかく覚えた魔法だもん、使いたいじゃない?」
トリシアはくちびるをとがらせました。
「ともかく、あなたはお仕事以外で魔法を使うのは禁止です!」
キャットが宣言します。
「まったく、どうしてあなたが診療所のお仕事だけはちゃんとできてるのか、不思議でなりませんわ。」
「た、確かに。」
レンはぷっとふき出しました。
ふつうの魔法は苦手なトリシアですが、治療に使う魔法だけはなぜか失敗しないのです。
「あのね!その言い方だと、わたしは毎回魔法を失敗してるみたいに聞こえるでしょ!」”
さらに子供向けになったなぁと思いつつ。
“「ベルにだきつかれた時、にげなかったじゃない!この診療所、そういうの禁止だから!」
「なんだ、焼きもちか......。」
レンは小さくつぶやきました。
「だ、だれが!?」
「きみが。」
「ちがうわよ!」
「ちがわない。」
「ちがうったら!」
「意地っ張り。」
「レンのことなんて、なんとも思ってないから!」
「ぼくだって!」
二人はフンと顔をそむけて座ります。
「あらあら、仲のよろしいことで。」
キャットはすました顔で、ハーブティーのカップを口元に運びます。
「ピ〜。」
ポムもあきれたように丸いしっぽの先をクルリとふると、ミルクの皿をなめました。”
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