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京都に生きた女たちの足跡を酒井順子が辿る。
「京都は女の街である」
京都に通い続けるエッセイスト・酒井順子による、全く新しい視点から切り取った京都エッセイ&ガイド。
女性の生き方、古典、旅、文学など幅広く執筆活動を行う著者が、小野小町、紫式部、清少納言、日野富子、淀君、大田垣蓮月、上村松園など歴史上の女性たち43人の足跡をたどる旅に出た。
「京都の中でも、京都らしさを最も濃厚に抱いている存在は、名所旧跡でも食べ物でもなく、京都の『人』なのではないかと私は思います。(中略)京都の都会人の中には、今も、平安以来続く都会人らしさのしずくが、滴り続けているのです。」(「はじめに」より)
京都に暮らした女性たちの生き様を知ることは、現代の京都の人々、そして京都の街を知ること。
この本を片手に歩いてみると、平安時代の遺構がそのまま残っているところもあれば、貴族の屋敷が今は児童公園になっていたりすることにも気づく。京都の通りを上ル下ルし、西へ東へと歩き回り、時代を行ったり来たりして、新たな旅の提案を教えてくれる。
この本を読むと京都の歴史や文学がぐっと身近になること間違いなし。
京都散策に便利な地図付きです。
(底本 2022年9月発売作品)
Posted by ブクログ 2022年12月17日
へえーーへえーと思いながら、面白かった。
1回目はさっーと
2回目は地図とスマホを横において。
京都行くときは、その前ににもう一回読んでどこかをプランにねじ込もう。あー、このへんで和宮さん過ごしてたのねーとか、建礼門院が晩年を過ごしたのはここかーうんやっぱ静かだーとか言いたい。
印象に残ったのは...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月13日
京都を舞台にどんな女性達がどんな役割を果たしてきたのか、彼女達がどんな存在だったのかを、著者が彼女達の史跡を訪れながら思いを馳せる。
平安時代から明治まで、誰もが知る紫式部や清少納言から初めて知る遊女まで、彼女達の功績をたどる旅は勉強にもなり、ますます京都に行きたくなる内容であった。
歴史に名を残...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月10日
京都へは観光地として有名なお寺や神社、景勝地などを目的に訪れることがほとんどだけど、ある人物にスポットを当て、その足跡を辿るというのも趣があるなぁ。京都には街のあちこちに、歴史を刻む石碑などがたくさん残っている。いつも通らない通りなど、ゆっくりぶらぶらと散歩すると、普段なら気づかず通り過ぎてしまいそ...続きを読む
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