人形佐七捕物帳 巻十一

人形佐七捕物帳 巻十一

440円 (税込)

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人形店の老舗(しにせ)山形屋の店先にあらわれた奥女中は、もう売れてしまった五体の五月人形をどうしても欲しがった。そして同じ作者の手になる人形で最後に残ったものが目の前で大工の女房に買われてしまったのを知ると、そのおかみのあとを追い、譲ってくれと談判したが断られる。だがその夕方、大工の女房は、人形がなくなっているのを知って、あくる日、佐七に相談に来た。そこへ飛び込んで来たのが辰と豆六、その通報によれば、別の人形店鱗形屋(うろこがたや)で五月人形が盗まれ、二人の盗賊のうちの一人が死んでいたという…佐七は思わずぎくっとした。この「武者人形の首」のほか、「春姿七福神」「血屋敷」「女虚無僧」「狸御殿」の5編を収録。

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人形佐七捕物帳 のシリーズ作品

1~24巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~24件目 / 24件
  • 人形佐七捕物帳 巻一
    440円 (税込)
    「半七」「銭形平次」と並んで三大捕物帳といわれる「人形佐七捕物帳」。その最大の特色は横溝正史ならではの情痴・妖艶・欲望・怪奇・諧謔のからむ物語の面白さと、脇役の活躍の妙にある。主人公はむろん、神田お玉が池の佐七(人形とつくのは人形のように端正な美男であることから)。これに恋女房のお粂《くめ》、「雷ぎらいの」きんちゃくの辰と、「蛇ぎらいの」うらなりの豆六がからむ。とくにひょうきんな豆六は関西弁を駆使する、なくてはならぬ脇役だ。 この巻は、佐七一家の成り立ちを知る絶好の入門編。佐七が初めて名を売ったてがら話「羽子板娘」、辰五郎が船宿の船頭から足を洗って佐七の子分になったいきさつを描く「開《あ》かずの間」、やきもち焼きの姉さん女房お粂と一緒になるきっかけの事件「嘆きの遊女」、上方出の御用聞き志願で佐七に弟子入りし、へっぴり腰で《御用や、御用や》とかしましく立ち回る豆六の登場をえがく「螢屋敷」など6編を収録。
  • 人形佐七捕物帳 巻二
    440円 (税込)
    「ほおずき大尽」「鳥追い人形」「稚児《ちご》地蔵」「石見《いわみ》銀山」「双葉《ふたば》将棋」「うかれ坊主」の6編を収録した続編。
  • 人形佐七捕物帳 巻三
    440円 (税込)
    佐七は寄り合いの帰り道、「鶴亀」という比丘尼宿(びくにやど、売春宿)に御用聞き仲間と一緒にひやかしに立ち寄る。だがお姫という十七、八のきれいな女が「明晩、ひょっとすると大川端で人殺しがあるかもしれない」と佐七にささやく…この「比丘尼宿」のほか「万歳かぞえ唄」「神隠しばやり」「吉様まいる」「お俊ざんげ」の5編を収める。
  • 人形佐七捕物帳 巻四
    440円 (税込)
    佐七の幼な友達、巳之介(みのすけ)は男色家で、怪人物大日坊の加持祈祷所(かじきとうしょ)のお小姓銀弥(ぎんや)にほれていた。だが大日坊が毒殺され、銀也は首なし死体で発見される…この「三人色若衆」のほか、「幽霊姉妹」「浄玻璃《じょうはり》の鏡」「生きている自来也」「河童の捕り物」の5編を収めた。
  • 人形佐七捕物帳 巻五
    440円 (税込)
    お玉が池町内の若者たちが集まってひらかれた歌留多(かるた)合戦。そこに江戸一番の人気女形(おやま)嵐菊之助が姿をみせたが…その菊之助が湯島の境内で殺される。死骸の上には一枚の歌留多!…この「小倉百人一首」のほか、「紅梅屋敷」「彫物師(ほりものし)の娘」「括り猿(くくりざる)の秘密」「睡(ねむ)り鈴之助」の5編を収める人気シリーズ。
  • 人形佐七捕物帳 巻六
    440円 (税込)
    佐七一家が近所に越して来た俳諧の師匠に弟子入りして連句をひねりはじめた。だが師匠の家にある池の中に鏡らしきものがあり、しかも幽霊が出るという。やがて師匠が殺されているのが見つかり、池の中からは千両箱と何者かの死体があがる…連句には謎がこめられていた…この「お玉が池」のほか、「ふたり後家」「三日月おせん」「狸ばやし」「若衆かつら」の5編を収めた。
  • 人形佐七捕物帳 巻七
    440円 (税込)
    年明けて、桜田門外のお堀端で江戸城からの諸侯の退出を見物していた辰に豆六は、なにやらうさんくさい二人づれに気づく。ある若侍が門から出てくると、そいつらがもっていた凧が風にあおられたかのように若侍の袖にからみついた…この「恩愛の凧」のほか、「ふたり市子」「神隠しにあった女」「春色眉《まゆ》かくし」「幽霊の見せ物」「地獄の花嫁」の6編を収録。
  • 人形佐七捕物帳 巻八
    440円 (税込)
    墓参の帰り道、辰と豆六を連れた佐七は、追いかけられるように質屋の裏木戸へ飛び込む娘を見た。まもなく見るからに醜い顔をした老比丘尼があらわれ「娘を見なかったか」と聞いた。佐七はでたらめを言って追い払ったが、娘も消えていた。そのばばあが、へびを頭陀袋に入れていたのに豆六は気づいたという…やがて比丘尼が次々とマムシにかみ殺される気味の悪い事件が…この「七人比丘尼」のほか、「怪談閨《ねや》のおしどり」「八つ目鰻」「女易者」「狸の長兵衛」「敵討ち人形噺」の6編を収録。
  • 人形佐七捕物帳 巻九
    440円 (税込)
    油町の叶屋《かのうや》のひとり娘のもとに忍んできた「マムシ」という異名のある無頼御家人丹野丹三郎が何者かに殺された。そのとき「マムシの丹三」は「合図はとんとんとん…」と書かれた娘の誘いの手紙をもっていた!…この「春宵とんとんとん」のほか、「三河万歳」「蝶合戦」「女難剣難」「まぼろし小町」「蛇性の淫」の6編を収録。
  • 人形佐七捕物帳 巻十
    440円 (税込)
    遊び人の紋次の話では、夕べ、お蝶という葉茶屋の娘から道々聞いたとおり、三味線堀のそばに雪だるまがあったという。ところがその目が鬼火みたいに光り、近づくと雪だるまの胸に銀のかんざしが刺さっていた。紋次がそれを抜こうとすると、何者かに突き飛ばされて雪だるまのなかへ頭から突っ込んだ…その紋次がお蝶をかんざしでえぐり殺した下手人として御用聞きに挙げられてしまう…この「雪だるまの怪」のほか、「猫屋敷」「蛇使い浪人」「狐の裁判」「どくろ祝言」「黒蝶呪縛」の6編を収録。
  • 人形佐七捕物帳 巻十一
    440円 (税込)
    人形店の老舗(しにせ)山形屋の店先にあらわれた奥女中は、もう売れてしまった五体の五月人形をどうしても欲しがった。そして同じ作者の手になる人形で最後に残ったものが目の前で大工の女房に買われてしまったのを知ると、そのおかみのあとを追い、譲ってくれと談判したが断られる。だがその夕方、大工の女房は、人形がなくなっているのを知って、あくる日、佐七に相談に来た。そこへ飛び込んで来たのが辰と豆六、その通報によれば、別の人形店鱗形屋(うろこがたや)で五月人形が盗まれ、二人の盗賊のうちの一人が死んでいたという…佐七は思わずぎくっとした。この「武者人形の首」のほか、「春姿七福神」「血屋敷」「女虚無僧」「狸御殿」の5編を収録。
  • 人形佐七捕物帳 巻十二
    440円 (税込)
    神田錦町(にしきちょう)の古い呉服屋「甲州屋」の番頭喜兵衛が佐七のもとを訪れた。甲州屋の二十歳になる総領娘「錦町小町」のお松が身重になったので隔離しているところだが、その相手がだれかを捜してくれという奇妙な相談。それもそのはず、喜兵衛の話では、肝心の本人も、相手がどこのだれだかわからないのだという。この「くらやみ婿」のほか、「化け物屋敷」「雷の宿」「鶴の千番」「団十郎びいき」の5編を収録。
  • 人形佐七捕物帳 巻十三
    440円 (税込)
    深川の芸者小雪が料亭の見晴台から足を踏みはずして怪死した。それからまもなく竜田屋のお滝、茶屋女のお町が相次いで殺された。これらの女たちの背中には、同じ女刺青師の手になる彫り物が描かれていた…この「女刺青師」のほか、「からかさ榎《えのき》」「色八卦《いろはっけ》」「まぼろし役者」「蝙蝠《こうもり》屋敷」の5編を収録。
  • 人形佐七捕物帳 巻十四
    440円 (税込)
    向島のお大尽の寮で開かれる月見の宴に招かれた佐七は、柳橋の舟宿で舟を待つが、なかなか来ない。そのとき同じ宴に一人の芸者をつれて行くところだった人気の役者中村富五郎の乗る屋形船にひろわれる。舟が出るとき、舟宿のおかみが富五郎のうしろに女の生霊を見たと言い出して、ひと騒ぎ。舟のなかに佐七は一本のかんざしが落ちているのを見つける。船頭に聞くと、すこし前に同じ寮まで乗せたおえんという芸者のものだという…その芸者が寮の池のなかで殺されているのが見つかって…この巻には「舟幽霊」のほか、「捕物三つ巴《どもえ》」「丑《うし》の時参り」「仮面の若殿」「白痴娘」の5編を収録。
  • 人形佐七捕物帳 巻十五
    440円 (税込)
    江戸きっての色若衆「梅若」が浅草雷門前の雪だるまのなかから、全裸死体となって発見された。だが、それは矢つぎばやに起こった殺しの発端にすぎなかった。…この「梅若水揚帳」ほか、 「謎坊主」「お時計献上」「当たり矢」「妖犬伝」の全部で5編を収録。
  • 人形佐七捕物帳 巻十六
    440円 (税込)
    小雨もようの神楽坂の堀端で、「きつねの宗丹(そうたん)」とよばれている町医者のかごが襲われた。襲ったのは饅頭笠に赤合羽の男だったが、かごの中の死体は、なんと「きつね」だった!…この「きつねの宗丹」ほか、「百物語の夜」「二人亀之助」 「くらげ大尽」「座頭の鈴」の全部で5編を収録。
  • 人形佐七捕物帳 巻十七
    440円 (税込)
    夜遅く、深川の八幡前までの使いからの帰り道、辰と豆六は永代橋の上で点々とつづく血のしたたりを見つける。あとを追ってみると、ふらふらとおぼつかない足取りで行く籠から垂れている血だとわかり、酔っ払った籠かきを呼び止めて調べてみると、籠には匕首で胸をえぐられた年増女が乗っていた。…「鬼の面」より。
  • 人形佐七捕物帳 巻十八
    440円 (税込)
    蔵前の豪商、布袋屋《ほていや》四郎兵衛は鈴ガ森で雲助に襲われていた娘を助けた。娘の背には、彫り物師与之助の手になる、匂うようなみごとな「緋牡丹」が躍っていた。娘はこの事件で気が狂ってしまったが、一通のふみを持っていた。そこには、彫り師から「江戸瘤寺《こぶでら》の和尚」へあてた謎めいた文句が記されていた。…「緋牡丹狂女」より。
  • 人形佐七捕物帳 巻十九
    440円 (税込)
    佐七夫婦と子分の辰五郎、豆六の4人は連れだって飛鳥山へ花見に。気分よく酒を飲んでいると、茶番の仇討ちが始まったが、なんとそれが本物の殺しに変貌…この「花見の仇討ち」のほか、「日食御殿」「角兵衛獅子」「呪いの畳針 」「艶説遠眼鏡」「水芸三姉妹」の都合6編を収録。
  • 人形佐七捕物帳 巻二十
    440円 (税込)
    近所に引っ越してきた美男美女のお茶の師匠夫婦。そのご新造が、亭主の留守にこれも最近引っ越してきたばかりの色男の浪人と石見銀山入りの酒を飲んで死んだ。その酒には「いもりの黒焼き」が入っていた…この「好色いもり酒」ほか6編を収める。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

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