無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
発売2週間で、即重版した梶龍雄「龍神池の小さな死体」。
梶龍雄のリリカル路線のミステリ作品を集めた別系統〈青春迷路ミステリコレクション〉が始動──傑作ミステリとしても特に名高い「リア王密室に死す」が第一弾!
如才ないリアリストであるためリア王と渾名される三高生・伊場富三が下宿先の鍵のかかった倉の中で毒殺されていた。
盗まれたのは、ノートと作文帳だった。
嫌疑は同居者のボン・木津武志にかかるが、キレ者のカミソリ・紙谷達弘ら級友たちは無実を信じ、ボンを救うべく密室殺人の謎に立ち向かった。
終戦直後、焼け残った古都京都を舞台に、個性豊かな旧制最後の三高生たちが繰り広げる本格長篇。
「本格ミステリの中に、人間を生き生きと描きたい。それが私の変わらぬ願望だ」という言葉を遺した梶龍雄だが、
著者の作品の中でも特にリリカルな心情を掬い取った旧制高校シリーズ作品となっている。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2023年05月05日
戦後直後、旧制三高生の木津武志は、同居する伊場富三(リア王)の怪死に直面する。アリバイが弱く鍵を持つ武志は疑われるが、三高の仲間達と真相を目指す。
龍神池〜で期待していたカジタツはやはりすごかった。後半の想定外の展開に心地よく翻弄されました。
カラバンやバールトなど癖が強いあだ名に辟易しつつ、郷愁...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月09日
● 感想
時代背景としては、昭和23年頃。終戦直後、京都にあった三高において、「リア王」というあだ名で呼ばれていた伊場富三という学生が殺害される。扉が施錠されており、その鍵を持っていて、明確なアリバイがなかったのはボンというあだ名で呼ばれる木津武志。ボンにも一応のアリバイはあるが、京都の案内のガイ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月05日
過去編での解決が、現代編でひっくり返る仕掛けは少なくとも今ではありふれてはいるが、それでも楽しい。加えて、ハゥでもホワイとしても完成度の高い密室トリック。ミステリとしてはこれだけで充分だろう。それでも物語としての一番の美質は、青春物語としての部分にあるだろうね。現代編があることで、全てがノスタルジー...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。