血を分けた子ども

血を分けた子ども

小説・文芸
2,585円 (税込)

12pt

ジャネル・モネイやN・K・ジェミシンらが崇拝するブラックフェミニズムの伝説的SF作家による、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の三冠に輝いた表題作を含む唯一の作品集。

知っているでしょう? 人類は、私たちの卵を宿すことで、生き延びたの――
強大な力と知性を持つ節足動物「トリク」が支配する地で、トリクの保護を受けて暮らす人間たち。人間は、トリクの卵を男性の体内に宿し、育て上げるという役割を担っていた。

ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の三冠に輝いた究極の「男性妊娠小説」である「血を分けた子ども」。
言語を失い、文明が荒廃し人々が憎しみ合う世界の愛を描き、ヒューゴー賞を受賞した「話す音」。
ある日突然神が現れ、人類を救うという務めを任された女性をめぐる、著者の集大成的短篇「マーサ記」。

7つの小説と2つのエッセイを収録する、著者唯一の作品集が待望の邦訳。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • タイトル
    :
    血を分けた子ども
  • タイトルID
    :
    1211316
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年09月09日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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血を分けた子ども のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読み始めて数行
    海外SFってこういう感じか…意味がわからんぞ…
    と挫折しそうになったけど、終盤には夢中で読んでいた。
    短編小説+エッセイなので、私のような初心者には最適だったと思う。

    しかも、有難いことに話のひとつひとつに作者あとがきがある!
    作者の尽きない興味とそこから物語を生み出す力に脱帽しながら読み進められるのもこの本の魅力。

    普段は短編苦手なんですが、
    この本は短編の良さが詰まっていると思う。

    0
    2025年10月14日

    Posted by ブクログ

    「血を分けた子ども」kawade.co.jp/sp/isbn/978430… 前情報ゼロで読んだら想定外のジャンルだった(何回目) 知ってたら手に取らなかったからうっかり読めて良かった!社会問題や実際の事件に想起した作品もあるそうだけどとにかく想像力が爆発してる。トーンはディストピアなのに不思議と愛や温かみも感じる

    0
    2023年05月14日

    Posted by ブクログ

    SF。短編集。
    SFでない純文学的な作品やエッセイもあり。
    地球外生命体と人類の奇妙な関係を描いた2作品、表題作と「恩赦」のインパクトが凄まじい。世界観に圧倒された。
    「夕方と、朝と、夜と」も雰囲気は違うが、とても面白い。
    エッセイも良い。
    傑作。今年読んだ小説のベスト3には入る。
    アフリカ系女性の書く小説、好きかも。

    0
    2022年12月19日

    Posted by ブクログ

    設定に慣れるまで少し時間がかかった後深淵に気付かされる 作者が大きく投影された物語でどれも陰鬱でその状況を諦念を持って受け入れる話 やりきれない思いになる 人間に対してどこか諦めた黒人女性としての作者の感性が大きく反映されたSFであり読み応えがあった。

    0
    2026年07月05日

    Posted by ブクログ

    一貫して語られるのは、愛と暴力の二律背反性だ。
    両立しえないように見えるその2つが奇妙に同居している状態にある。
    さらに多くの場合、あるひとつの関係が愛であり同時に暴力であるもの、人生に対する救済であると同時に著しく尊厳を踏みにじるものとして描かれる。
    そしてそれらは決して平衡状態に至らず、二項のあいだで振り子のように往復運動を続ける。

    0
    2024年09月26日

    Posted by ブクログ

    全体としてとても面白かったけど、どれかピックアップして読むなら『血を分けた子ども』と『恩赦』がスリリング。

    以下はいくつか作品のまとめと感想。

    ●血を分けた子ども
    テラン(人間?)が、トリクというでっかい虫みたいな生き物に、奴隷的に囲われながら暮らしいている世界の話。過去は一方的な支配だったらしいが、今は共存の道を探る一派がトリクの政権で力を持ってるらしい。とはいえ、トリクはテランの体に卵を産みつけて幼虫を孵化させないと繁殖できず、そのためにテランの体が解剖同然の大きな傷を負うことは避けられない。テランの少年がその事実を目の当たりにし、大好きなトリクの子を自分の身に宿してあげるかどうか悩む、なんとも官能的な話。好き。

    ●夕方と、朝と、夜と
    癌の特効薬の副作用により、癌よりも酷い遺伝性の病、デュリエ=ゴード症がうまれる。2世たちの病との向き合い方について。この病気の暴力的な症状、遺伝の仕組み、発症のルール、患者に共通する特性、その中でも特別な患者の存在、発症を抑える意外な発見。それらのアイデアがどれも魅力的だし、その事実に直面する若い患者二人の葛藤の描かれ方もとてもよい。

    ●話す音
    脳の言語野周辺を損傷するとみられる病のパンデミックにより、世界は北斗の拳状態。言葉を失い、理性レベルが下がり暴力的な人々で溢れ、殺人も日常茶飯の中、程度の軽いもの同士が出会い、ささやかな幸せを願おうとするが、それも一瞬で壊されてしまう。そんな中、病の影響を受けていない子どもたちに出会い、希望を見出す。
    作者にとって、希望とは言葉そのものなんだな、と沁み入る。


    ●二つのエッセイ
    何かに向かって頑張ってる人、特に今うまくいかなくて悩んでる人は読んだらとても元気が出ると思うし、頑張ろう!って活力がわくとおもう。そういう意味でとてもよいエッセイ。

    「閃き」など忘れること。習慣のほうが当てになる。閃きがあろうとなかろうと、習慣は自分を支えてくれる。--『書くという激情』

    ●恩赦
    地球に植民してきた異生物と共存していくに至る過程をある定点から見る話。
    異生物の見た目の設定がいいし、地球に降りたってから人間を知るためにやって来たこともとても納得感があっておもしろい。それに対する人間の対応の残忍さ、愚かさの描かれ方も辛いけど、物語を重層的にしてる。
    主人公はこころざしの高いすごい人物のように読めてしまうんだけど、最後にどんでん返しが待っていて、その落とされ方、絶望感というか、それもとてもよい(?)です。

    -----

    以下は、この作家のテーマを表現していると思えた部分を二つ引用。

    私は貧しい黒人で、しかも女性で、私を産んだときの母は十四歳でろくに本も読めなかった。子ども時代の半分は自分の家もなかった。あなたの目には、それで底辺に見えるのかしら?--『マーサ記』

    不正を働いたという証拠もないまま、人は職も自由も剥奪され、名声を踏みにじられるということに、私がまだショックを受けることができたころの出来事だ。--『恩赦』あとがき


    0
    2022年09月29日

    Posted by ブクログ

    短編集5編、エッセイ2編、新作短編2編
    表題作のゾッとするような生理的に無理と感じる宇宙人との共存、生殖。そしてそこに生じる理解と絆のようなもの。人間に似た宇宙人ではなく全く思いがけない形で現れるバトラーの宇宙生命体に驚き、そのコンタクト相互理解の不毛と少しの希望が絶望感を救ってくれた。
    SFとしてはもちろん哲学倫理として面白い。エッセイもバトラーの書くことへの決意表明のようで力強い。

    0
    2022年09月08日

    Posted by ブクログ

    SL 2023.3.18-2023.3.20
    SFは自分で世界を創り出せるからなんでもアリだなと思っていたけど、この短編集では、その創り上げた世界は作者の考え、主張、訴えたいことが根底にあり、しかも今の時代の出来事を下敷きにしているんだと気づいた。
    地球外生命体や遺伝性疾患、伝染病によって、極限状態で人間性はどうなるのか、そもそも人類とはどういった存在なのか。作者は自らの経験も踏まえてSFの世界にそうした主題を描き出そうとしているのだと感じた。

    0
    2023年03月21日

    Posted by ブクログ

    途中まで読みました。SFをしばらく読んでない身としてはなかなかハードな一冊でしたが、久々に空想の世界に旅立つことができました。またここに戻ってきたい。

    0
    2023年03月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    素晴らしい………
    短編集の構成がいい。作家の世界がよくわかるし、短編ごとにあとがきがついていて制作背景を教えてもらえるからいろんな視点から何度も味わえる。
    挟まれるエッセイもグッとくる。著者のように生きたい
    短編それぞれも最高〜〜〜。全ては語られないから、地球外生命体や病によって変容してしまった世界が少しずつ明らかになっていくところが緊張感ある。結果のハッピーバッドではなく、いつだって道半ばでプロセスのドラマを見せてくれる。

    0
    2025年02月09日

血を分けた子ども の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • タイトル
    :
    血を分けた子ども
  • タイトルID
    :
    1211316
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年09月09日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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