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ジャネル・モネイやN・K・ジェミシンらが崇拝するブラックフェミニズムの伝説的SF作家による、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の三冠に輝いた表題作を含む唯一の作品集。
知っているでしょう? 人類は、私たちの卵を宿すことで、生き延びたの――
強大な力と知性を持つ節足動物「トリク」が支配する地で、トリクの保護を受けて暮らす人間たち。人間は、トリクの卵を男性の体内に宿し、育て上げるという役割を担っていた。
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の三冠に輝いた究極の「男性妊娠小説」である「血を分けた子ども」。
言語を失い、文明が荒廃し人々が憎しみ合う世界の愛を描き、ヒューゴー賞を受賞した「話す音」。
ある日突然神が現れ、人類を救うという務めを任された女性をめぐる、著者の集大成的短篇「マーサ記」。
7つの小説と2つのエッセイを収録する、著者唯一の作品集が待望の邦訳。
Posted by ブクログ 2023年05月14日
「血を分けた子ども」kawade.co.jp/sp/isbn/978430… 前情報ゼロで読んだら想定外のジャンルだった(何回目) 知ってたら手に取らなかったからうっかり読めて良かった!社会問題や実際の事件に想起した作品もあるそうだけどとにかく想像力が爆発してる。トーンはディストピアなのに不思議と愛...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月19日
SF。短編集。
SFでない純文学的な作品やエッセイもあり。
地球外生命体と人類の奇妙な関係を描いた2作品、表題作と「恩赦」のインパクトが凄まじい。世界観に圧倒された。
「夕方と、朝と、夜と」も雰囲気は違うが、とても面白い。
エッセイも良い。
傑作。今年読んだ小説のベスト3には入る。
アフリカ系女性の...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月29日
全体としてとても面白かったけど、どれかピックアップして読むなら『血を分けた子ども』と『恩赦』がスリリング。
以下はいくつか作品のまとめと感想。
●血を分けた子ども
テラン(人間?)が、トリクというでっかい虫みたいな生き物に、奴隷的に囲われながら暮らしいている世界の話。過去は一方的な支配だったらし...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月08日
短編集5編、エッセイ2編、新作短編2編
表題作のゾッとするような生理的に無理と感じる宇宙人との共存、生殖。そしてそこに生じる理解と絆のようなもの。人間に似た宇宙人ではなく全く思いがけない形で現れるバトラーの宇宙生命体に驚き、そのコンタクト相互理解の不毛と少しの希望が絶望感を救ってくれた。
SFとして...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月21日
SL 2023.3.18-2023.3.20
SFは自分で世界を創り出せるからなんでもアリだなと思っていたけど、この短編集では、その創り上げた世界は作者の考え、主張、訴えたいことが根底にあり、しかも今の時代の出来事を下敷きにしているんだと気づいた。
地球外生命体や遺伝性疾患、伝染病によって、極限状態...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月05日
過去の短編とエッセイ、新作短編をまとめた本。
表題作はネビュラ賞、サイエンス・フィクション・クロニクル賞、ローカス賞、ヒューゴー賞を受賞した、バトラーの短編の代表作。
エッセイ二篇はどちらも「書くこと」について書かれていて、特に『書くという激情』はプリントして持ち歩きたいぐらい沁みる。大事なのは「...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月19日
ヤマシタトモコ先生が読まれていたので読んでみた。
久しぶりにSFを読んだので、最初は世界観や人物関係を理解するのに苦労した。
表題作の「血を分けた子供」では特に読み進めるのが難しかったが、少しずつ不思議な社会システムが理解できたところでテーマである愛が浮かび上がってきて圧倒された。
自己破壊的な遺伝...続きを読む
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