自閉症のぼくは書くことで息をする

自閉症のぼくは書くことで息をする

小説・文芸
1,760円 (税込)

8pt

4.5


17カ国で出版決定!
自閉症ゆえに何も書けないと言われた14歳の少年が綴った、
まばゆい北アイルランドの四季、そして動植物たちとの1年間


「自閉症のぼくは、みんなより世界を強く感じられるらしい。
世界はぼくにとって色とりどりの炎のようで、ひたすら美しい。
ぼくはただ、ぼくの世界の感じ方を知ってほしかった。
世界がどんなふうにぼくを揺さぶるのか、知ってほしかったんだ」
――ダーラ・マカナルティ


ダーラ・マカナルティは、執筆当時14歳、自閉症の若きナチュラリスト。同じく自閉症の家族とともに、北アイルランドの自然を文字どおり全身全霊で体感していく。庭のえさ箱に集まる愛らしい小鳥たち。夜空に輝く星くずのような昆虫の群れ。滑空する猛禽類は雄大で美しく、樹齢300年の大木は果てしなく崇高だ。

教師から「自閉症ゆえに文章が書けない」と言われたこともあったが、「自閉症ゆえにみんなより世界を強く感じられる」というダーラ独自のまなざしは、小さな命のきらめきから、大自然のパノラマまでを鮮やかにとらえ、彼自身の世界の見え方・感じ方を私たちに体感させてくれる。

本書は、ウェインライト賞をはじめ複数の文学賞を史上最年少で受賞。また、ダーラは英国鳥類保護協会から最も権威ある賞(RSPBメダル)も史上最年少で授与されている。

<目次>
プロローグ
春
夏
秋
冬
用語解説
謝辞
訳者あとがき

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    エッセイ・紀行 / エッセイ
  • 出版社
    :
    辰巳出版
  • タイトル
    :
    自閉症のぼくは書くことで息をする
  • タイトルID
    :
    1178664
  • ページ数
    :
    296ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年07月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    14MB

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自閉症のぼくは書くことで息をする のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    鮮やかな自然に魅了され、守る為に戦っているナチュラリストの少年時代の日記。詩的な散文で紡がれる日々に引き込まれた。

    0
    2026年09月09日

    Posted by ブクログ

    自然と一体化する繊細な感受性と、センス・オブ・ワンダーを言葉に変える能力を持った北アイルランドの若き環境活動家が、14歳の日々を綴った記録。


    邦題の通り著者のダーラは自閉者で、母と妹も自閉者、父親は定型発達者という家庭。幼いころから世界の見え方や微細な感覚を共有できる人たちと暮らしてきたことで、ナチュラリストとしての才能が潰されずに育まれてきたのだろうなと思わされるところが多くある。
    こう言うとマカルナティ家について閉じた印象を与えてしまうかもしれないけど、彼らの心は常に自然に向かって開かれている。ダーラは鳥の専門家で、いかなるときもバードウォッチングの機会を見逃さない。妹のブローニッドは道に落ちたカケスの羽を拾って喜び、羽をなくせばそれを探す茂みのなかで鳴くコオロギの声に慰められる。感覚器が生きものたちと直接繋がっているかのように、ダーラたちの日常と北アイルランドの自然は一体なのだ。
    初めのほうでダーラはあまり学校の話をしないのだが、読み進めるうちに本当はイジメを受けていたらしいとわかってくる。その時期について彼は多くを語りたがらないけれど、転校をきっかけに彼の日常が変化する。
    それまでのダーラは学校に期待せず、家族やバードウォッチングを通じて知り合った人たちを大事に思って暮らしてきた。だが、新しい学校では嫌がらせを受けないどころか、きちんと自分の話を聞いてくれる人がいる。ダーラは最初そのことに戸惑う。この戸惑いに今までの彼の苦しみが透けて見えてなんとも切ないのだが、自分の世界に友人という〈他者〉の侵入を許すべきか否か、という葛藤をダーラはこう表現している。
    「岩の壁と美しいツタがぼくのまわりに張りめぐらされて、家族と野生生物だけがなかにはいれるようになっている。いく筋もの光がそこを突き抜けはじめているけれど、ぼくはまだ用心深くて、いつまで続くか考えずにはいられない。そんな疑いが忍び寄るのは壁とツタが陰に入ったときだ。でもたぶん光と陰はどちらも必要なんだと気づきはじめている。それもぼくの一部で、変えられないものだから」。美しさと同時に、自身の臆病さと真っ直ぐに向き合える聡明さに胸を突かれる思いがした。
    センス・オブ・ワンダーに溢れた顕微鏡的な世界と、それを瑣末なこととして切り捨てていく社会とのあいだにある軋轢に対峙することをダーラは決断する。同じく自閉症のティーンを語り手にしたマーク・ハッドンの『夜中に犬に起こった奇妙な事件』や、小学生の〈私の世界〉が〈私たちの世界〉へ広がっていく瞬間を切り取ったニコルソン・ベイカーの『ノリーのおわらない物語』など、私の大好きな小説たちを彷彿とさせるジュヴナイル的な展開なのだが、本書はもちろんフィクションではないし、ダーラ自身の手で書かれているというのが超超超重要だ。
    私は自閉者の人が書いたものを探していて本書に出会えた。熟練の観察者の目に見える世界を言葉で再構築して追体験させてくれるネイチャーライティングの傑作でもある。環境活動家を十把一絡げに「なんか迷惑なことをする集団」としか思っていない人たちにも、いつかこういう本が届いてほしいと思う。

    0
    2025年02月03日

    Posted by ブクログ

    自閉症は認知の障害とも言われるが、その「目」を通した世界の美しさにはいつも圧倒される。
    目に映る色彩は鮮やかで、世界は奇跡に溢れている。
    けれど、言語化が不得手なことが多いため、その世界を伝える言葉は少ない。

    このように詩的な言葉で彼らの世界の一部でも伝えてくれたことに、ただただ感謝したい。

    0
    2022年09月25日

    Posted by ブクログ

    素直な言葉で書かれてるから、自然をとても愛しているということか良くわかります

    聞き慣れない植物や鳥の名前が沢山でてきて、どんなのだろうとけっこう調べました

    日記を本にするって勇気がいると思うんだよなぁ。私も日記を書いているけどとても誰かに見せられる内容じゃない

    自閉症っぽく見えない
    ~っぽいとカテゴリー分けなんて。そうしなくちゃならない理由なんてない
    感情を抑えられないとき、自分自身じゃいられないとき。そんな時に自然の中に身を任せ自分を取り戻していく
    自然の中にいる自分が心穏やかでいられる時間だと

    私自身は、どこで何をしている時だろう

    0
    2022年12月14日

自閉症のぼくは書くことで息をする の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    エッセイ・紀行 / エッセイ
  • 出版社
    :
    辰巳出版
  • タイトル
    :
    自閉症のぼくは書くことで息をする
  • タイトルID
    :
    1178664
  • ページ数
    :
    296ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年07月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    14MB

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