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神社や森で突如感じる神々しさや畏怖の念。このような感覚に宿る生命中心主義、自然崇拝こそ神道の本質である。従来、弥生時代に起源を持つとされることが多かった神道。しかし本書は、縄文時代、さらにはそれ以前から人々に宿るアニミズムの感覚に遡る、より大きなスパンで神道を捉え直すことを提唱。その視点から神仏習合、吉田神道の登場、神仏分離令に至る、神道の歴史を読み解く。さらに、「日常に神道は生きているか?」という現在に直結する疑問に答える形で、ディープエコロジーにつながる神道の原像を明らかにしていく。そして、大いなる自然から贈られ続ける生命に驚き、感謝して生きる「かみのみち」こそが、環境破壊・宗教不信など多くの問題を乗り越え、新たな世界を開く、と説くに至る。宗教学者でありながら、神主、祭りの主催者、神道ソングライターとして伝承文化の見直しと調和ある共同社会の創造を実践する著者による、壮大なる神道文明論。
...続きを読むPosted by ブクログ 2009年10月07日
神道を高校生にもわかるようにというコンセプトで書かれた本。
実際は大学生以上のほうがわかる気がする。
大半が神仏混合についての話になっている。
太平洋ネットワーク内の神道といった視点が面白く、
他にも、
神は来るもの、仏は往くもの
神は在るもの、仏は成るもの
神は立つもの、仏は座るもの
という考え...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月23日
そういえば「神道」というのは、身近なようで何も知らないなぁ、と思い、神道入門に読んでみることにしました。
自然への畏怖と尊敬が根底にあるというのは非常に伝わってきました。また、神道の歴史をざっくりと説明していたため、(こんな経緯があったのか)と興味深く読み進めることができました。
ただ、本書に限...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月18日
古代から現代にいたるまでの神道の歴史のなかから重要な事項をピックアップして紹介するとともに、宮崎駿のアニメや松任谷由実の音楽にも言及しながら著者自身の考える神道の本質的特徴について論じている本です。
著者は、さまざまな地域や文化に見られるアニミズムや、レイチェル・カーソンの「センス・オヴ・ワンダー...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月23日
[ 内容 ]
従来、弥生時代に起源を持つとされることが多かった神道。
しかし、本書で著者は、縄文時代、さらにはそれ以前から人々に宿るアニミズムの感覚に遡る、より大きなスパンで神道を捉え直すことを提唱。
その視点から神仏習合、吉田神道の登場、神仏分離令に至る、神道の歴史を読み解いていく。
大いなる自然...続きを読む
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