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口承で伝えられた神話・説話・歌謡を数多く収める日本最初の書物『古事記』は,私たちの遠い祖先がどのように夢み,感じ,生活していたかを語ってくれます.おなじみ国生み神話から因幡の白ウサギ,海幸・山幸,大和三山伝説など,物語にひびいている古代人の声に耳を傾けながら,神々の笑いさざめく神話世界を案内します.
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Posted by ブクログ
世界の国の神話って沢山あるけど、その中でも神話の中に出てくる人物が今も脈々と続いてる国って日本だけだよね?これが奇跡じゃなくて何が奇跡なの?と思う。こんな奇跡みたいな国に産まれるご縁を貰えたことを誇りに思ってる。 阪下圭八 1927年東京に生まれる。1950年鎌倉アカデミア文学科卒業。1953年法...続きを読む政大学文学部日本文学科卒業。その後、日本文学協会、法政大学文学部助手を勤め、1962年法政大学大学院博士課程単位取得。1963年東京経済大学専任講師。同助教授をへて、1972年東京経済大学教授。1998年定年により退職。現在、東京経済大学名誉教授。2011年12月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 『和歌史のなかの万葉集』より 「スサノオが河をのぼってゆくと、老夫と老女が娘を中にして泣いており、聞けば、毎年娘をえじきにする怪物ヤマタノオロチが、今またやって来るのだという。オロチの目は赤いほおずきの色に血走り、身一つに八つの頭・八つの尾、苔と樹木の茂る身のたけは谷八つ峰八つにわたって、その腹がいつも血にただれているものすごさとか。スサノオ、娘を妻にとのぞみその身を明かせば、老夫妻は畏れ多いことと承知する。 怪物・ヤマタノオロチの正体は、古く水を支配してきた蛇体の神だろう。その巨大な姿は、氾濫・洪水のもたらす季節的災害のひろがりを示し、犠牲になろうとした娘クシナダヒメ(櫛名田比売)は、『日本書紀』には「奇稲田姫」と記されたように水田の象徴と解される。アシナズチ・テナズチ(足名椎・手名椎)という名前も娘の手足をいつくしむ意だが、また稲田を守り育てる人々の労働をも暗示している。」 —『日本神話入門 『古事記』をよむ (岩波ジュニア新書)』阪下 圭八著 「大和平野の東南に位置する大神神社は、東にそびえる三輪山そのものを今も神体とし、原初の崇拝のかたちをとどめている。ここには普通の神社様式にみられる神殿(神体)がない。富士山や御岳山の例で見られるように、古くは山自体が神であった。それほどに三輪山は深い由緒をもつわけだが、そのことと蛇体の神とは無関係ではない。龍神やドラゴン、あるいはヤマタノオロチ等、古い時代の神は蛇体の場合が少なくないからである。そして三輪の神の子孫オオタタネコは、先祖が蛇神であることをむしろ誇りとし、代々の系譜をともなって語り伝えたのであろう。」 —『日本神話入門 『古事記』をよむ (岩波ジュニア新書)』阪下 圭八著 「従来の「倭」(わ・やまと)にかわって、新しい国号「日本」(にほん・にっぽん)が制定されたのも天武・持統時代(七世紀後半)のことらしい。すでに六〇七年(推古一五年)に、遣隋使・小野妹子のたずさえた中国皇帝への国書に、「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す」とあった(『隋書』倭国伝)。中国に対して我が国を「日出づる国」として押し出そうとしたわけだが、それに加えて七世紀後半には、日の神を皇祖とする血筋をとくに神聖視する風潮が強められた。」 —『日本神話入門 『古事記』をよむ (岩波ジュニア新書)』阪下 圭八著
すごく面白かった。日本の神様って個性的だ。 まず、スサノオというのが面白い。やりたい放題の人(神)だったんだなぁ。国引きの神話の語り口も実にリズミカル。 「国来、国来(くにこ、くにこ)といって、せっせと汗をかいて土地をひっぱてくる様子が手に取るようだ。 この国の成り立ちが少しは見えてきた気がする。 ...続きを読むオオクニヌシとスクナビコナの喧嘩の話も面白かった!!! 重い荷物を運んで遠くに行くのと、うんこを我慢して遠くに行くのではどちらが耐えられるか勝負するなんて、それが神様の所行か!!とつっこみたくなる。
文学や伝承として、日本の神話を読み解いています。宗教的にじゃないところがとてもよかったです。 表紙も大胆で、素晴らしいです。
ジュニア新書という区分けに読むことへの抵抗があったが、読み始めると日本の始まり(起源)の神話のことがよくわかる。基本のことを知っていろいろな場所を見たり、歴史の本を見るとより面白い。ここまで神話をわかり易く書くまでには相当いろいろ研究をした結果なのだろうと想像します。歴史をめぐったらまた戻りたい本の...続きを読む一つだと思います。
日本の神話からの歴史。 大東亜戦争以前までは『古事記』や『日本書紀』を通して日本の神話の歴史を歴史の教科書として教えていたらしい。 この本を手に取ったのは、日本の神話を知らなかったから。 ギリシャ神話や北欧神話など、典型的なゲームっ子な自分はゲームで知った。 日本の神話も同様。 しかし、これは...続きを読む何かおかしい、と思った。 自分の住んでいて好きな国で生まれ育った国の神話をまともに知らない。 本書はそんな期待に応えてくれる。 日本の神話から主な部分、有名な逸話などを抜き出し、解説込みで紹介している。 自分が持っている現代の日本人のイメージとはやや違ってもいるが、どれも素直に受け入れられる価値観がある。 今はそれを知れただけでも十分だ。 他国の神話も知ることで国民性が見えてくるのでは無いか。 本書は日本を知るしるという点で入門に悪くない一冊。
色んな神話が入っている。 もっと詳しく知りたいとも感じるから、これは本当に入門で、この中から気になったものを別の資料で深堀していく感じかな これ1冊でひとつの神話の理解が深まるわけではない。
“日本の神話というばあい、まずあげなければならないのが『古事記』である。……(中略)……この本は、『古事記』をよむというかたちで、日本神話のもっとも興味深い部分をとりあげ、そこに込められた古代からのメッセージに耳を傾けようとしたものである。”(本書x頁より引用) とあるように、『古事記』を中心に日...続きを読む本神話を概略した書だが、大国主命と少彦名命の国造り神話(本書第3章)と、出雲の国引き神話(本書第8章)については、『播磨国風土記』、『出雲国風土記』が参照されている。記紀神話に限らず、風土記も含めた日本神話についてざっくりとしたイメージを掴みたいと思った時に読むと良いかもしれない。
ジュニア版ということで、とてもわかりやすく書いてあります。古事記の内容知りたいって人にはオススメです!
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阪下圭八
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