復讐の獣は愛に焦がれる

青井千寿 / 北燈

俺はお前を、愛するつもりはなかった。

実の父に幽閉され抜け殻のように生きてきた令嬢アリアは、
輿入れの途中で豹型獣人エルガーに攫われ、
彼と、彼の弟によって純潔を奪われてしまう。
一度は激しい憎しみを抱くものの、
かつて自分の父がエルガーに与えた壮絶な仕打ちを知り動揺する。
彼は自分と同じ、いやそれ以上の“過去の痛み”を持つ人――。
それを悟ったアリアは己の憎しみを忘れ、エルガーに寄り添いたいと願う。
その純粋な想いはやがて彼の復讐心も溶かし始め……。

復讐に生きる豹型獣人×攫われた花嫁、憎しみから生まれた愛の行方は……？


【目次】
プロローグ
第一章 狩られた花嫁
第二章 傲慢な獣たち
第三章 過去に降る涙
第四章 発情の季節
第五章 萌芽薫る
第六章 雪涙
第七章 愛おしき未来へ
エピローグ
あとがき


【関連ワード】
ライトノベル 恋愛 ファンタジー ソーニャ文庫

• カテゴリ: TL
• ジャンル: TL小説
• 出版社: イースト・プレス
• 掲載誌・レーベル: ソーニャ文庫
• 電子版発売日: 2022年06月02日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 7MB

[ぬぬぬ · ★★★★★]

壮大さ

読み応えのある、私にとっては壮大なお話でした。最初は設定に戸惑ってしまいましたが、それも一瞬。
差別や迫害の中で必死に生きていくヒーローと父親からの執着愛にからめられていたヒロインの始まりこそ悲しむべき内容でしたが、それまでの計り知れない境遇を思えばこそ、なんとも言えない感情になりました。
獣人さん達の境遇は現代にリアルに存在するし。
正面から取り組んでいくふたりが辛くても素敵でした。

[匿名 · ★★★☆☆]

ヒーローもっと腹黒に

ソーニャさんを久々に拝読しました。
ヒーロー、ヒロインともに全くもってピュアです。。。私が抱いているソーニャ幻想ですが、ヒーローの弟くんの方がソーニャっぽいし、もっと彼を出して欲しいって思いました。
作者様、弟くんのようなキャラを主人公にしたストーリーも読んでみたいです。宜しくお願いします。
絵師様、お話に寄り添う挿絵で愉しめました。ありがとうございます。

[ブクログ · ★★★★☆]

３Pのお話だと思って購入したのですが、ヒーローは１人で純愛のお話でした。これはこれでとても良かったです…。（３人でするシーンはあります）

復讐のためにヒロインをさらい、無理矢理ひどいことをするヒーロー。しかしヒロインも不憫な境遇にあったことがわかり、それを後悔して……。
無理矢理してしまう→愛に変わり後悔して謝る、までがワンセットで好きなので、この展開は最高でした。なし崩しに恋愛になるより好感度高いです。

無理矢理は最初の１回のみ、割と早い段階で和解してヒーローから嫌われている展開を引っ張らないのも読みやすかったです。

[匿名 · ★★★★☆]

重い

重くて深いお話でした。ヒーローの不幸な過去はわかるものの、ヒロインへの身勝手さに初めは腹が立ちましたが、ヒロインを想う心と去勢されたことにより性欲が湧かずこれまで女性を抱いたことがないようなことだったので途中からは好感を持ちました。執着溺愛嫉妬ヤンデレヒーローが好きなので、このヒーローにはそれがなく、少し物足りなかったですが。それと復讐の為とはいえヒロインを孕ませることを目的として弟に強姦させそれを横で見ておきながらヒロインに好意を持っていく場面にはイラッとしました。