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Posted by ブクログ
社会的な土壌に根付く偏見や差別意識を見過ごすことがいかに危険か…この言葉が心に残った。言うは易し。
中谷さんのガイドに対する思いは自分の仕事にも通じ、深く共感した。誠心誠意、感情込めながら毎日説明できるほど人間はタフじゃない、そんなことしていたら体が先にダメになるかも。
だからと言って生活の手段として仕事と割り切るのも、またそれは問題。
中谷さんは、雰囲気に自分を慣らすのではなく、それを跳ね返す方法がガイドには必要だろう、という。
この文章を噛み砕き、自分の血肉にしたいのだけれど、まだ口の中で転がしている。慣らすのではなく、跳ね返す方法。自分なりに言語化して、納得したい。
Posted by ブクログ
アウシュヴィッツの日本人ガイドとして『戦争』を世に伝える為にはどうしたら良いか思いが綴られています。私は去年実際にポーランドに足を運び、著者の中谷さんのお話を聞きました。
日本の戦争と世界の戦争を比べる事に意味があるのではなく、残酷な戦争が二度と起こらないようにするにはどうしたらいいかが大事。
自分は日本の歴史が元々苦手で、世界史に目を向けて調べる事が多かった。
日本は生き残れた大切な命を、自害や特攻で尊い命がなくなった。ずっと無駄にしてると感じていた。
これに対して批判していた時もあったが、根本はそこじゃない!とこの本を読んで感じました。
批判するのは簡単で、そんな所にいた自分が恥ずかしくなりました。
戦争経験者がどんどん少なくなり、関心ももちろん薄れていく。けど経験者が残したメッセージや本当に伝えたかった事を後世にどう残していくか、自分も考えてみようと思います。
Posted by ブクログ
〇日本人として、ポーランドのことを・ホロコーストのことをどれくらい伝えられるのか
この本はアウシュヴィッツ博物館の内容と、筆者がガイドとしてアウシュヴィッツ博物館に関わってきた中で感じたことを2章に渡ってまとめている。
第二次世界大戦中にドイツ占領下となったポーランドで、ユダヤ人を即座に処分する「強制収容所」として建てられたのがこのアウシュヴィッツ強制収容所です。その収容所でのユダヤ人の扱いは、描写するにはひどすぎる。よく、見てもいないのにこんなにもありありと、しかもイメージの沸くように書かれているのだろう。
日本人がアウシュヴィッツの博物館を案内するなんてどういうことなのか、と思ってはいたが、きっかけは意外と小さいころに経験した講演会だった。小さなきっかけでもいいのだ。ポーランド人でも当時の状況がもうわからない世代だ。
どのくらい、昔のことを理解しようとし、寄り添おうとし、見学に来た人に対して問いかけたり投げかけたり、ときには感じたことを受け取ったり・・・と、なんとなく当たり前だと思ってしまいそうだが、意外と苦になるものだ。
それほど筆者はポーランド人と日本人の違いも理解しつつ、来てくれた人への最大満足を試行錯誤しながらガイドをし、この本を書き上げたのだと思う。
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