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ナチス・ドイツにより110万人以上の人びとが殺されたアウシュヴィッツ強制収容所.その跡地に建つミュージアムは,1947年の創立から現在に至るまで一貫してホロコーストの歴史を伝達してきた.唯一の日本語公認ガイドである著者が,日々の活動や見学者たちとの対話を通して,今の時代に歴史を伝達することの意味を考える.
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Posted by ブクログ
アウシュビッツ訪問を考えているため読んだ。 いろんな感情があるのかないのか、入り乱れて言葉にならない... 人を民族や何かで線引きして、それだけの理由で、殺されてしまっていた、 民主主義で選ばれた政府の方針で。 思考停止して周りに流されないよう、歴史を学んでどうすれば同じことを繰り返さないのか考...続きを読むえよう。
〇日本人として、ポーランドのことを・ホロコーストのことをどれくらい伝えられるのか この本はアウシュヴィッツ博物館の内容と、筆者がガイドとしてアウシュヴィッツ博物館に関わってきた中で感じたことを2章に渡ってまとめている。 第二次世界大戦中にドイツ占領下となったポーランドで、ユダヤ人を即座に処分する「...続きを読む強制収容所」として建てられたのがこのアウシュヴィッツ強制収容所です。その収容所でのユダヤ人の扱いは、描写するにはひどすぎる。よく、見てもいないのにこんなにもありありと、しかもイメージの沸くように書かれているのだろう。 日本人がアウシュヴィッツの博物館を案内するなんてどういうことなのか、と思ってはいたが、きっかけは意外と小さいころに経験した講演会だった。小さなきっかけでもいいのだ。ポーランド人でも当時の状況がもうわからない世代だ。 どのくらい、昔のことを理解しようとし、寄り添おうとし、見学に来た人に対して問いかけたり投げかけたり、ときには感じたことを受け取ったり・・・と、なんとなく当たり前だと思ってしまいそうだが、意外と苦になるものだ。 それほど筆者はポーランド人と日本人の違いも理解しつつ、来てくれた人への最大満足を試行錯誤しながらガイドをし、この本を書き上げたのだと思う。
アウシュビッツは昔行った。日本人としてガイドとして頑張ってもらいたい。ここでの歴史は忘れてはいけない。忘れないことが人類最大の責任です。 二度とこういうことを起こさないこと。人間の強さ、弱さあらゆることを感じる。
「嘆き悲しむのではなく、どうしてこんなことが起こったのか考えていきましょう。二度と同じ過ちを犯さないように」 この本を読むとても悲しくなる反面、頼もしい人たちを知ることもできる。人間が薄々持っている差別意識を徹底して表面化させたヒットラー。中谷さんが「僕の話を受動的に聞いている皆さんは既に僕に支配さ...続きを読むれています」とおっしゃっていたのが印象的だった。 少なくとも、ナチの被害者でない人々が、客観的に考えていかないと。
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ホロコーストを次世代に伝える アウシュヴィッツ・ミュージアムのガイドとして
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中谷剛
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