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世界の注目を集めつづけるプーチンだが、この「隣国の独裁者」の素顔は意外に知られていない。本書では豊富なエピソードや肉声を通じ、その人物像に迫る。貧しい労働者階級の家庭で育ったプーチンは、子供のころからの夢であったKGBに入るが、鳴かず飛ばずの中佐止まりだった。その後、ひょんなことからサンクト・ペテルブルクの副市長となり、中央政界に出てとんとん拍子に出世する。長年ノーマークの存在だったために、その経歴には謎も多い。資源依存型の経済運営で国策企業に側近たちを送り込むなど、あらゆる利権をクレムリンで掌握、外交面でも徹底した首脳外交で武器輸出のセールスマンとしても活躍してきた。一方、ジェット機を操縦したり虎退治をしたり、あるいは「国民との対話」という4時間以上のテレビ出演といった派手なパフォーマンスなどをみせるなど、メディア操作にも長けている。――世界の運命のカギを握る「黒い皇帝」の野望の原点がここに。
※この電子書籍は、2012年5月に刊行された文春新書を底本としています。また電子書籍版では、収録されていない写真があります。
Posted by ブクログ 2022年06月14日
そこかしこに今日のウクライナ侵攻を予感させる記述がある。なお、この書籍は2012年刊行と、ウクライナ侵攻の10年前である。私は大学時代を北海道で過ごしたので北方領土返還には思い入れがある。この本を読んで、このままでは北方領土は戻らない、それどころか、ツァーリプーチン一世となれば、北方領土は尖閣諸島な...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月09日
本書はロシアを率いるプーチン氏に迫ったものです。個人的には今度から彼の声を日本語に吹き替える際には、池田秀一氏に一任していただきたいと思っております。「ダークヒーロー」としても彼は魅力的です。
日本とロシアの政治を比べてみて、気がつけば為政者がころころ変わる一見『平和』な世界と、ロシアのように三...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月18日
「元スパイ」。それだけで充分魅力的なのである。そういう人が
国のトップに立つ。ロシアならではだろう。
ウラジーミル・プーチン。ロシアの国家元首。イタリアの前首相で
あったベルルスコーニも興味深い人物だったが、プーチンの前
ではその影もかすむ。
元KGBとは言え、派遣されていたのは旧東ドイツなので...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月14日
プーチンといえば、F1に乗ったりとガチャピンのようなパフォーマンスをする元KGBの切れ者、という印象でした。が、KGBではそれほど出世したわけでもなく、その後に頭角を現し、大統領就任後のスピード感ある「聖断」で独裁者の地位を盤石にしたと。権力から退いたらどれだけの罪に問われるかわからないから、死ぬま...続きを読む
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