ホモ・エコノミクス ──「利己的人間」の思想史

ホモ・エコノミクス ──「利己的人間」の思想史

880円 (税込)

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3.8

自分の利益を第一に考えて合理的に行動する主体=「経済人(ホモ・エコノミクス)」――経済学が前提とするこうした人間像はどこで生まれたのか。多くの批判にさらされながらも、それが世界を動かす原動力でありつづけているのはなぜか。「金儲け」が道徳的に蔑まれた古代・中世そして非近代の社会から、近代経済学が確立する「限界革命」の時代をへて、ホモ・エコノミクスが社会の広範な領域に浸透する現代まで。「自己利益の追求」が当たり前の価値として受け容れられるに至ったからくりを、思想史の視座から解き明かす。

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ホモ・エコノミクス ──「利己的人間」の思想史 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年02月10日

    フーコーの「権力論」や「統治論」などの研究者が、「ホモ・エコノミクス」を系譜学的に検討したもの。

    といっても、これは専門書ではなく新書レベルの難易度で一般の人でも読めるレベルで書かれている。というか、著者にとっても専門分野でない「近代経済学」の歴史を自身で紐解きながら、模索しながら、テーマを探求し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月24日

    この著作の肝である第二部は、微積分の知識が無さすぎるため理解が十分ではないが、再読して理解を深めたい。
    著者の問題意識に強く共感する。

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    Posted by ブクログ 2023年03月01日

    思想史という分野を初めて読んだので、まだ自分が理解できてないだけかなぁという感想。勉強してみたいなという光は感じる。これを読んだ後に論語と算盤を読みたくなった。

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    Posted by ブクログ 2022年08月30日

    新書でも論文としての学術的な内容。ただ、平易にしようという試みはあるし、通読できた。
    功利主義やリバタリアンなど、入門書を読んで次に読む本としていいと思う。

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    Posted by ブクログ 2022年05月10日

     つまらないわけではないし、ためにならないわけでもないが、説明がやや詳細すぎて、主題がボケてしまった感がある。
     「経済学」を科学の領域に高めようとして物理・数学を導入した。その結果、現実離れしたホモ・エコノミクス(合理的な経済人)概念が所与の前提として独り歩きして、これが政治学にも取り込まれて、現...続きを読む

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