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自分の利益を第一に考えて合理的に行動する主体=「経済人(ホモ・エコノミクス)」――経済学が前提とするこうした人間像はどこで生まれたのか。多くの批判にさらされながらも、それが世界を動かす原動力でありつづけているのはなぜか。「金儲け」が道徳的に蔑まれた古代・中世そして非近代の社会から、近代経済学が確立する「限界革命」の時代をへて、ホモ・エコノミクスが社会の広範な領域に浸透する現代まで。「自己利益の追求」が当たり前の価値として受け容れられるに至ったからくりを、思想史の視座から解き明かす。
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年02月10日
フーコーの「権力論」や「統治論」などの研究者が、「ホモ・エコノミクス」を系譜学的に検討したもの。
といっても、これは専門書ではなく新書レベルの難易度で一般の人でも読めるレベルで書かれている。というか、著者にとっても専門分野でない「近代経済学」の歴史を自身で紐解きながら、模索しながら、テーマを探求し...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月10日
つまらないわけではないし、ためにならないわけでもないが、説明がやや詳細すぎて、主題がボケてしまった感がある。
「経済学」を科学の領域に高めようとして物理・数学を導入した。その結果、現実離れしたホモ・エコノミクス(合理的な経済人)概念が所与の前提として独り歩きして、これが政治学にも取り込まれて、現...続きを読む
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