風の港
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風の港

1,584円 (税込)
1,108円 (税込) 5月9日まで

5pt

そんな時は待とう、
静かに。諦めず。
いい風があなたに吹く日まで。
そこに降り立ち、飛び立つまでのひととき。
旅人たちの人生が交差し、奇跡が起こる。
『桜風堂ものがたり』シリーズの著者が贈る
珠玉の空港物語。

【著者からのコメント】
コロナ以前は、たまに空を飛ぶことが
わたしの日常で、空港で過ごす時間もまた日常でした。
滞在の時間を長めにとって、カフェで版元さんと打ち合わせしたり、
大きな窓から空や飛行機を見ながらラウンジでのんびり仕事をしたり、
本を読んだりしたものです。
ある日、羽田空港のレストランで、ひとり昼食をとりながら、
ふと、行き交うひとびとの足音や声に、耳を澄ませたことがありました。
みんな旅の途中なんだな。
それぞれの旅の。そして人生の。
ひとときここで翼を休めて、またそれぞれに飛び立つんだな――。
そう思うと、みなが同じ大きな船に乗り合わせた旅人のように思えて、愛しくなりました。
その時の気持ちが核になり、『風の港』は生まれました。

第一話 旅立ちの白い翼
夢破れて、故郷の長崎へ戻る亮二は荷物をまとめて空港へ。
似顔絵画家の老紳士と出会い思わぬ言葉をかけられる。

第二話 それぞれの空
「本は魔法でできているの」小さな書店を営んでいた祖母の言葉。
いま空港の書店で働く夢芽子が出会う、ちょっと不思議な物語。

第三話 夜間飛行
恵と眞優梨は33年ぶりに空港で再会する。
少女の日のすれ違いと切ない思い出を
名香の香りに乗せて。

第四話 花を撒く魔女
老いた奇術師幸子は、長い旅の果て、故国の空港に降り立つ。
自分の人生が終わりに近いことに気づき、来し方を振り返る。

...続きを読む

風の港 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年12月31日

    空港という旅人たちの訪れる場所、始まりの、別れの場所。様々な年代の男女が各々の人生を生き邂逅するちょっとだけファンタジックな短編集

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月30日

    仕事、旅行、帰路へと利用する空港、別れ出会い再会、希望ありの内容で和めました。初めて搭乗した日の事を恵さんを通して思い出した事、空港にも遊びに行きたくなったなあ

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月03日

    空の港、といえば、空港。
    物語の中の空港は春になると、桜の造花が飾られている。
    旅立つ人の無事を祈るように、
    帰ってきた人を、歓迎するように。

    人生の中では、みな旅人。
    空港は、夢をあきらめて、故郷に帰る分枝点であったり、
    新しい人生を生きるためのけじめの場所だったり・・・

    空港の中で行きかう人...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月08日

    登場人物の過去の出来事と今の状況が替わりばんこに来るのがすごく良い☺私にも自分の港があるんだと実感した

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月01日

    自分の心がいかに廃れ、偏屈になっていたかを確認できた
    人との出会い、別れ。その全てが美しいものであること
    夢を見ることの素晴らしさ、大切さ

     本屋さんの店員さん、夢芽子のお話を読んだとき、おばあちゃんやお姉ちゃんとの生活、日常に思わず目頭が熱くなってしまいました。きっとなんてことはない、よくあるお...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月18日

    新幹線のホームは、なぜか寂しい気持ちに、押し潰されそうになる時があるのですが、飛行場は、夢と希望が溢れている気がします。空に向かうからなのでしょうか。
    勝手な私の感想ですが...

    どちらの港も、分岐点。
    どうぞ、良い旅を...
    素敵な人生の続きを...

    0
    購入済み

    空港での人との出会い別れ

    2022年09月28日

    巨大空港羽田を舞台に様々な人達の出会い、別れ、再会とその風景。ここ数年旅行なんてずっと行ってないのではるか昔の時の記憶ですが空港には確かにこんな雰囲気があったなあと思わせてくれる物語でした

    0

    Posted by ブクログ 2022年05月27日

    羽田空港を舞台にしたリレー形式の連作短編集。

    第一話旅立ちの白い翼
    かけだしの漫画家だった35歳の亮二が恋に破れ一番大事な友だちも失い、夢をあきらめ長崎の実家に帰る空港で出逢った似顔絵描きの老人によって運命が変わります。

    よい風に恵まれなくて、にっちもさっちもいかなくなるときもある。そんなときは...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月17日

    空港は風の港…空港を舞台にした短編連作。書店員さんの話も、作家と女優さんの話もどれも良かった!幸せとは捉え方次第で、大切にしてる人ほど会話して大事にしなきゃいけないと思った。

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月26日

    空港にフォーカスを当てた作品をはじめて読みました。
    旅に出る高揚感や目的地に向かう安堵感で、非日常なのにわくわくと安らぎが感じられる、形容し難い空港の魅力が優しく言語化されていました。
    とにかく人が優しく、少しファンタジックな村山さんの世界観が、空港の特別感ととても合っていました。
    夜の空港や空港内...続きを読む

    0

風の港 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    徳間書店
  • ページ数
    304ページ
  • 電子版発売日
    2022年03月09日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

閲覧環境

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