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1冊の本と、10年前の謎――この世界が愛おしくなる、瑞々しい青春小説!
10年前に貸し出されたままだったケストナーの『飛ぶ教室』は、なぜいま野亜高校の図書室に戻ってきたのか。体育祭を控え校内が沸き立つなか、1冊の本に秘められたドラマが動き出す。未来はまだ見えなくても歩みを進める高校生たちと、それぞれの人生を歩んできた卒業生たち――海の見わたせる「はこぶね」のような図書室がつなぐ〈本と人〉の物語。
~~県立野亜高校図書室名物~~
1 オリジナル検索機「本ソムリエ」
2 司書の伊吹さん
3 海が見わたせる窓
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装画:カシワイ
Posted by ブクログ 2024年02月13日
泣き崩れた…
物語のきっかけは、体育会系で本に興味が無い臨時図書委員になった主人公が所在不明な本と暗号のメモを発見するのが発端。
そこから学校の伝統やら10年前の過去やら初代生徒会長やらいくつもの要素が絡み合って来る。
好き、本当に好き。この文章力、物語の構成のセンスから、私の脳内では容易に映像...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月02日
図書室で発見された10年前の紛失本をめぐる青春群像。しかし、主題は、LGBTなどを含め価値感多様化の中で排除されるものの存在。言い換えると、ノアの箱舟に選ばれたものと、見捨てられたものの存在。見捨てることなく誰でも受け入れられる新しいはこぶね(P276)。高校生向け青春小説としてしまうには惜しいテー...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月07日
怪我のため部活を引退した主人公が、ヘルプで入った図書委員での1週間の物語。
所在が不明な文庫本に挟まっていたメモの謎をどう解き明かしていくのか。
伝統の体育祭の全校ダンスは、皆んなが参加できるものに変えていくのはできるのだろうか。
そして、主人公の不器用な恋はどうなっていくのか。
謎解き要素が詰まっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月16日
友人から一週間限定で図書委員の代打になった花音。
一冊の本と、その本に挟まった手紙に出会い、新しい世界が広がっていく。
ひとつのことを始めようとすると、いろんな考えの人がいる。そして前例とか多数決で意見はまとめられがちだ。そして少数派というか、反対派は肩身が狭く我慢を強いられる、私はそういう時代を生...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月15日
最後の一文が、とにかく好きです。ものすごく。
この本を手にとる人は、少なからず本や図書室が好きなのではないかと思いますが、私は完全にそんな一人です。
受験生の頃、毎日高校の図書室で勉強していました。
叶うならば、好きな人や自分を見てくれる人がそこにいないかと思いましたが、そんな事はありませんでした...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月04日
10年ぶりに帰ってきた「飛ぶ教室」から始まった謎解きが、学校の伝統行事を揺るがすことに…
「みんなで楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要がある」
学校生活は何かと"みんな一緒"が定番だ
"みんな一緒"がキラキラしたものとは思えない人もいるんだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月27日
作者さんがゲームのシナリオライターという異色の経歴に惹かれて読んでみた。それに、本のイラストに本関連のミステリーときたらもう本好きは読んでみるしかない。
青春ってこんな感じで突き進むし感情はほとばしるし、読んでる自分も若返った気持ちになる一方、主人公たちのある意味達観した台詞にはっとさせられることが...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月10日
高3最後の体育祭に怪我で出られず、代打で図書委員になった主人公。そこで謎のメモの挟まった本を見つけてそこから話がひろがっていく。
サタデーナイトの曲での体育祭恒例のダンス、青春って感じだし、そこに出られない生徒のこと、当たり前に仕方ないと思ってしまっていることに疑問を感じて動いた図書委員たちの話は奥...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月26日
怪我をして高校生活かけてきたバレーボールから離脱し、高校最後の体育祭にも参加できない主人公が友だちの代わりに体育祭前の1週間だけ図書委員を引き受けたその1週間の話。
1冊しかないはずのケストナーの「飛ぶ教室」が図書室に2冊。この謎を解いていく図書委員の二人。
高校独特の体育祭の伝統が絡んでくる。
...続きを読む
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