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「普通の国」=「軍国主義への道」か? 「対北朝鮮柔軟政策」=「国賊」か? 保守論壇でデビューした国際政治学者が、古代中国の知恵を借りながら、情念の支配する安全保障論議に独自の視点で切り込む。戦乱に明け暮れた2000年前の中国の知恵は、現代日本人に何を教えるのか。「タカ派」でもない「ハト派」でもない第三の道=「フクロウ派」を目指すユニークな戦争論。
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Posted by ブクログ
いい意味で「朝日らしくない」良書。 著者の主張はタカ派とハト派の中間に位置するフクロウ派。 その視点から戦前(特に日中・太平洋戦争)を全面肯定し、核武装して何が何でも国軍を持たなければならないと主張するタカ派と、実際に世界各地で戦争・紛争が起こっていることに目を背けてばかりのハト派の両派の不毛...続きを読むな論争を批判する。 タイトルに『漢書』とあるが、引用はごく部分的。同書の「魏相丙吉伝」で匈奴討伐に踏み切ろうとした宣帝に対して諌言を行った魏相の「五兵」の観点から軍事の効用、安全保障、外交、「正義」、「平和」の定義などについて語ります。「五兵」とは以下の五つ。 ・「貪兵」…他人、他国の財産や土地を貪る戦争。 ・「驕兵」…虚勢を示すことが目的の戦争 ・「忿兵」…憤怒に任せて行われる戦争 ・「應兵」…侵略に対しての戦争 ・「義兵」…混乱や暴力から人や国を救う戦争 で、印象に残ったのは、以下のような記述。 ・石橋湛山が戦前・戦中の日本の末路を予見し、満洲、朝鮮、台湾の植民地返還を軸とする「小日本主義」を唱えたこと ・「貪兵」、「驕兵」、「忿兵」が横行しないよう、国民感情が政策に直接左右されないような仕組みを、ポリシー・インテレクチュアルズ(政治についての見識のある知識人)や論壇などによって作るべきである ・「対米追従」、「反中」などという言葉があるが、一つの「対米政策」や「対中政策」はない。あるのは「環境問題を念頭に置いた対米政策」や、「日中両国の経済を念頭に置いた対中政策」などである
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櫻田淳
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