田中角栄 戦後日本の悲しき自画像

田中角栄 戦後日本の悲しき自画像

1,034円 (税込)

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「コンピュータ付きブルドーザー」と呼ばれた頭脳と行動力で、高等小学校卒から五四歳で首相の座に就いた田中角栄。「新潟三区」という雪深い地盤に“利益誘導”を行い、「日本列島改造」を掲げた角栄は、戦後政治の象徴だった。だが彼の金権政治は強い批判を浴び、政権は二年半で終わる。その後も巨大な「田中派」を背景に力を持ったが、ロッキード事件では有罪判決が下った。角栄を最期まで追い続けた番記者が語る真実。

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田中角栄 戦後日本の悲しき自画像 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年04月13日

    昔総理大臣やってた人だよね?ぐらいの認識しかなかったのですが、戦後の日本にはなくてはならない人だったんだと思う。
    賛否両論ありそうな半生だけど、現実的に日本を発展させるには、この人しかいなかったのではないかと思わせる。

    話しぶりも庶民にわかりやすい内容で、日本を、世界を動かしていった。
    政治にカネ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月07日

    自民党政権復活というタイミングで、ふと田中角栄さんを振り返りたくなり、手にとった一冊。
    朝日新聞の番記者(早野さん)による、どちらかというと主観的要素があまりなく、生涯を綴られています。
    コンピュータ付きブルドーザーという異名の通りの即断即決ぶりや、義理人情をモノやカネという財に替えて人を惹きつける...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年07月05日

    今、この時代になぜ、田中角栄か?
    いや、戦後のこの国の政治を語るには、この男から始めなければならない。今、参議院選挙まっただ中だが、この国の政治の構図を形作ったのは田中角栄です。
    戦後間もなくの吉田学校からスタートし池田、佐藤と政権に存在し、「日本列島改造論」を手に、政治をすすめ歪めた・・・。
    戦後...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年06月22日

    角栄の人物、政治家としての軌跡のみならず、戦後史のお勉強にもなりました。

    実は、一度だけご本人にお目にかかり(目白台の御殿の中)、一言だけ、声をかけて(ヨッシャ、ヨッシャ)もらったことがある。その頃は闇将軍と言われてた頃ですが、思っていたより気さくで、いかにも土建屋の親父という印象がしたのを覚えて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年06月10日

    田中角栄といえば、ロッキード事件。元首相が有罪判決となり、日本政治が金に左右されることが明らかになった。

    ロッキード事件の印象があまりに強く、政治家田中角栄について語られることは少ない。しかし、地方の貧しい無教育な青年が政治家となり、首相にまで成り上がっていったことについては、格差社会である現在に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年04月04日

    田中角栄の伝記。
    文体もわかりやすく、内容もスッキリしていて分量の割に読みやすい。
    田中角栄という人物を通して戦中の雰囲気と
    戦後から今につながる自民党政治を覗くことができた。
    新潟の事情や派閥とは、カネとは何かが感じ取れ、
    現在の政治の根底すら伺える良書。
    大平正芳の伝記も合わせて読んでみたい。

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    Posted by ブクログ 2013年02月11日

    一気に読んだ。既知の内容が多いが、改めて昭和の政治史を学ぶ。そして昭和生まれの自分としては何か懐かしい感じがする。他方、今起きている事象や環境とも一脈通じるものを感じた。豊富なエピソード、読みやすい文体、過不足のない説明。事実が淡々と積み上げられている。良書。

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    Posted by ブクログ 2022年10月05日

    田中角栄の一生を前半期を中心に書いたもの。
    客観的でありつつも、番記者だったからか同情的な視線が根底に感じられる。
    首相までの上り坂とその後の凋落がコントラストとなっているが、戦後の総理で最も人間的魅力を感じさせるのは角栄だろう。
    彼のバックボーンにある新潟県民の恨み、羨望を救済しようとしたからこそ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月09日

    野中広務に続き、次は田中角栄。新書大賞2位ってことで前から手もとにはあったんだけど、なんせ普通の新書2冊分くらいの分量だから尻込みしてしまい、なかなか読む気にならんかった。自民党史上、最大級大物の評伝。出版形態は違うけど、件の野中文庫とほぼ同様の体裁。薄汚い献金事件と、最後までそれを認めなかったこと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月04日

    「できることはやる。できないことはやらない。全ての責任はこの田中角栄が負う」
    金権政治の元祖。田中角栄以後は、それ以前と桁の違うカネが動いた。三木政権による徹底的な汚職追及。やっていないと言い張れるの何故か?認めたら終わり?小沢はカタチだけ真似してるんだな、多分。

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