ドイツ・ナショナリズム 「普遍」対「固有」の二千年史

ドイツ・ナショナリズム 「普遍」対「固有」の二千年史

1,056円 (税込)

5pt

4.0

アメリカの世界覇権が翳りを見せるなか、欧州で主導権を握り、存在感を増すドイツ。だが英仏など周辺国からの反撥は根強い。そこには歴史的経緯や、経済をはじめとする国力の強大化への警戒感だけでなく、放漫財政を指弾し、難民引き受けや環境保護を迫るなど、西欧的=「普遍」的価値観に照らした「正しさ」を他国にも求める姿勢がある。二千年にわたる歴史を繙き、ドイツはいかにして「ドイツ」となったのかをさぐる。

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ドイツ・ナショナリズム 「普遍」対「固有」の二千年史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    西欧の一体化と普遍の追求。

    「68年世代」・・・ドイツ人が自らの過去を積極的に否定する「破壊からの再出発」が活発になり、1968年に学生叛乱が最高潮となる。このような「破壊による再出発」の唱道者を本書では「68年世代」と定義している。

    0
    2021年10月29日

    Posted by ブクログ

    読みごたえがあった。「ドイツ的なもの」を考察するために2000年史になるとは思わなかったが、ドイツ史って、英仏と違い、国としての形が時代によってずいぶん変わるから、いまひとつピンと来ていなかった。メルケル後のドイツはどうなるのだろう、注目したい。
    サブタイトルの「「普遍(=西欧的)」対「固有」の二千

    0
    2021年12月15日

    Posted by ブクログ

    ドイツの政治と思想の歴史が凝縮して整理されており、現在に至るまでの流れがよくわかった。ナチ政権の反省から、過去を忘れようという動きだけでないとか、西欧の普遍とドイツの固有との狭間で、今もドイツは(実は)悩んでいるということも知ることができた。
     ただ、史的事実に忠実に描かれ、著者の意見はほとんど書か

    0
    2023年01月24日

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