インド残酷物語 世界一たくましい民

インド残酷物語 世界一たくましい民

968円 (税込)

4pt

世界有数の大国として驀進するインド。その13億人のなかにひそむ、声なき声。残酷なカースト制度や理不尽な変化にひるまず生きる民の強さに、現地で長年研究を続けた気鋭の社会人類学者が迫る!
日本にとって親しみやすい国になったとはいえ、インドに関する著作物は実はあまり多くない。
また、そのテーマは宗教や食文化、芸術などのエキゾチシズムに偏る傾向にあり、近年ではその経済成長にのみ焦点を当てたものが目立つ。
本書は、カーストがもたらす残酷性から目をそらさず、市井の人々の声をすくいあげ、知られざる営みを綴った貴重な記録である。
徹底したリアリティにこだわりつつ、学術的な解説も付した、インドの真の姿を伝える一冊といえる。
この未曾有のコロナ禍において、過酷な状況におけるレジリエンスの重要性があらためて見直されている。
超格差社会にあるインドの人々の生き様こそが、「新しい強さ」を持って生きぬかなければならない現代への示唆となるはず。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

インド残酷物語 世界一たくましい民 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この本は現代インドにおけるカースト制について語られる作品です。この本は著者の現地での調査に基づいた貴重な記録です。机の上で文献を読むだけでは知りえない、リアルな生活がそこにはあります。

    この本を読んで、カースト差別が現在でもこれほど強力に残っているのかということに驚いたのはもちろん、「実際にどんな

    0
    2024年08月22日

    購入済み

    いい本

    内容がわかりやすいと感じました。難解な文章でも無く、インド初心者にも読みやすいと思います。続編を期待しています。

    #タメになる

    0
    2022年04月01日

    Posted by ブクログ

    「白人社会で人間として扱われない、認知されない、他の有色人種のように差別してはいけないという意識以下の透明人間なアジア人」という感覚を持っている私は、自ら欧米に進出する日本人(アジア人)を「すげえなぁ。でも俺はこの見た目ほとんど同じ、話し言葉同じの1億2千万ぬるま湯に浸かったままゆったり暮らしていく

    0
    2024年03月14日

    Posted by ブクログ

    インドに関する知識は、新興国、にわか投資家には、その括り。
    そして、九九のように二桁掛け算ができるIT国家ということ、そしてカレーとヒンドゥーと、わずがな知識だけ。
    学生だった頃、インドについて学んだ頃よりは、きっとインドの一番嫌だなと思った部分、つまり身分差別とか、変わってるのかと思ったら、実はそ

    0
    2024年02月29日

    Posted by ブクログ

    本当に「残酷」という言葉がピッタリ。

    名誉殺人によって低カーストの夫を奪われた女性、洗濯機を買うより低い価値で働かされる洗濯階級、時計の文字が読めず著者に時間を訪ねる非識字の女性たち、水牛の首を切り血を飲む儀式を強要させられるダリト(不可触民)、「見てはいけない者」でなく「見て愉しむ者」になってし

    0
    2023年02月19日

    Posted by ブクログ

    手に取れたことに、まず感謝。新進気鋭の文化人類学者とあるが、それをはるかに上回る素晴らしい執筆の力を感じさせる・・今後が楽しみ。

    近く、インドは人口数が中国を抜いて世界一位になるという。
    この本によるとインドは「男児の出生が絶対」で妊娠中に、女児と分かれば掻爬する様だ。そして一億人余の女の命が抹殺

    0
    2022年12月04日

    Posted by ブクログ

    ワイドショーばりの惹句「残酷物語」と銘打ってはいるものの、内容はカースト研究者による南部地方におけるフィールド・ノート(観察記録)であり、(著者言うところの)私的な考察をまとめたものである。インドの中では比較的温暖な天候に恵まれたカルナータカ州に限定した調査活動であるところがやや懸念されるものの、国

    0
    2022年09月12日

    Posted by ブクログ

    インド。
    世界有数の人口を持ち、成長性も高い国。けれど、さまざまな問題を内包した国。よく話には聞くし、ニュースにも映像が流れてくるけれど、私にとっては、その土地の人が生活の中で何を考えているか、負の部分をどう受け止めながら生きているのかわからない国だった。
    そのただの印象が文章になりイメージになる手

    0
    2022年02月17日

    Posted by ブクログ

    インドの階級制度については、バラモン、クシャトリヤ、バイシャ、シュードラ、不可触民に分かれていると言った程度のことしか知らなかった。何年もインドで調査をしている著者のおかげで、具体的に現状がわかってよかった。
    インドには、ICT、数学、新興国とよいイメージを持っていたが、ICTに従事する人はほぼバラ

    0
    2022年01月02日

    Posted by ブクログ

    この本の指摘する「残酷さ」は、インドにおけるカースト制のことだ。日本でも身分の違いが結婚に対して支障になる事がかつてはあったと思うし、穢多非人のような存在があったが、インドではこれが現存していてあからさまな差別がある。ダリトと呼ばれる不可触民の扱いだ。

    著者は女性の研究者で、カンナダ語話者。壁に囲

    0
    2025年06月21日

インド残酷物語 世界一たくましい民 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

集英社新書 の最新刊

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

同じジャンルの本を探す