鴨川ランナー

鴨川ランナー

日本という異国に住まいながら、日本人と外国人の間をさまよう人々を巧みな心理描写と独特の文体で描いた短篇2本。
「鴨川ランナー」第二回京都文学賞受賞作。選考委員の満場一致で選出された。日本から京都に仕事に来た西洋人の日常や周囲の扱い方に対する違和感を、「君」という二人称を用いた独特の文章で内省的に描く。
「異音」・・・福井の英会話教室を突如やめる羽目になった外国人の主人公は同僚の紹介で結婚式の神父役のバイトを始める。

...続きを読む

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    192ページ
  • 電子版発売日
    2021年10月26日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

鴨川ランナー のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「開墾地」のグレゴリー・ケズナジャットが、小説家としてデビューした京都文学賞受賞作。
    英語指導助手として来日した彼が、日本の文化や日本語とどう関わってきたのか、内面の深い部分を感じさせてくれる作品だった。
    「言葉」を大切にする繊細さは日本人も学ばなければと思う。

       阪神が優勝をプレゼントしてく

    1
    2025年09月07日

    Posted by ブクログ

    新感覚の小説だった。
    外部の人間が既存のコミュニティに馴染もうとする際の、「歓迎はしているけど、あくまで貴方は外の人間だよ」という圧をここまで正確に表現できるものかと驚いた。

    0
    2025年10月13日

    Posted by ブクログ

    知らない土地や言葉への憧憬というものは往々にして、手に取れる現実になればその神秘性を失う。失望もする。でも最初から神秘などなかったとしたら?四条大橋から見える鴨川の流れは昨日も明日も変わらずそこにあるとしたら?

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    日本に住む、比較的身近だけれど、今まで気づくことのなかった、自分(「きみ」「ボク」「I」)を示された気分。文章はとても読みやすい。表題作もいいが、もう一つの「異言」の方が、主題の凝縮ぶりや話の構成の巧みさにおいて、よくできているように思う。

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    高校から日本語学習を始めたアメリカ人が巧みに日本語を操り素晴らしい小説を書いたという素朴な驚き。所々の単語の選択に独特のセンスを感じる。そして来日して働く外国人の心の葛藤を知り、これまで自分が外国人に対してとっていた言動を振り返ると心が痛い。はっとする角度から描かれていて得るものがとても大きかった。

    0
    2023年11月05日

    Posted by ブクログ

    開墾地で一目惚れしたグレゴリー・ケズナジャットさんの処女作。「鴨川ランナー」は僕のクソ田舎の地元にもいたALTの先生が感じたであろういろんな気持ちを代弁してて、身悶えしながら読みました 笑
    そして「異言」では結婚式で毎回感じる「いや、この方このためにいらっしゃるの?」というなんちゃって?神父さんのあ

    0
    2023年10月31日

    Posted by ブクログ

    めっちゃ好きな作品。
    とても乾いているのに、どこか突き放されている。浮遊して、接地していない感じがたまらない。

    文化や言語、この日本について考えてしまった。

    2編目の「異言」はさらにきつい話だった。
    日本人の英語に対する浅ましさが全開で。

    0
    2023年08月26日

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    「鴨川ランナー」と「異音」の2短編構成。

    私は京都に大学の時と社会人になってからも少し住んでいたので、街並みの情景が良くイメージできてストーリーに入りやすかった。著者の文章も歯切れが良く、テンポよく読み進めることが出来る点も◎

    外国語を習得していく中で、言葉や表現の意味は分かっても

    0
    2023年01月02日

    Posted by ブクログ

    鴨川ランナー読んだ! 福井の地名がこんなに出てくる小説は画期的やなぁ。福井出身としてうれしい。国語教科書に載せるには向かなそうだけども複数の言語を生きるむずかしさみたいな感情を想像できた。ALTの視点は考えたことなかった。とりあえず面白かった。

    0
    2022年04月06日

    Posted by ブクログ

    アメリカ人作家が日本語で書いた、日本に住むアメリカ人を主人公とする小説。2編。
    小説の中で主人公は高校のとき日本を訪れ、なんとなく魅了されて日本に職を求めて再来日する。知り合う日本人はアメリカ人を不特定多数のガイジンの一人として扱うので、日本語を頑張って勉強してきた主人公は戸惑う。そうして日本人と誰

    0
    2025年10月04日

鴨川ランナー の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    192ページ
  • 電子版発売日
    2021年10月26日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

グレゴリー・ケズナジャット のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す