鴨川ランナー

鴨川ランナー

小説・文芸
1,650円 (税込)

8pt

日本という異国に住まいながら、日本人と外国人の間をさまよう人々を巧みな心理描写と独特の文体で描いた短篇2本。
「鴨川ランナー」第二回京都文学賞受賞作。選考委員の満場一致で選出された。日本から京都に仕事に来た西洋人の日常や周囲の扱い方に対する違和感を、「君」という二人称を用いた独特の文章で内省的に描く。
「異音」・・・福井の英会話教室を突如やめる羽目になった外国人の主人公は同僚の紹介で結婚式の神父役のバイトを始める。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    鴨川ランナー
  • タイトルID
    :
    1028452
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年10月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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鴨川ランナー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「開墾地」のグレゴリー・ケズナジャットが、小説家としてデビューした京都文学賞受賞作。
    英語指導助手として来日した彼が、日本の文化や日本語とどう関わってきたのか、内面の深い部分を感じさせてくれる作品だった。
    「言葉」を大切にする繊細さは日本人も学ばなければと思う。

       阪神が優勝をプレゼントしてくれた誕生日に

    1
    2025年09月07日

    Posted by ブクログ

    ものすごくよかった…。これ日本語で書いたってことだよね?すごい。
    日本に長く暮らす英国人の友達を思い出しながら読んだ。溶け込むこと、異質であること。

    0
    2026年07月22日

    Posted by ブクログ

    前半の鴨川ランナーと後半の異言、
    きみとぼくで対照的だった。
    鴨川ランナーが好きだった。文章が綺麗で、読んでいると涙が出てきた。大学時代を京都で過ごしたということもあり、情景が全て想像することができ、想像の中でも京都は本当に美しい街でキラキラしていた。

    「きみ」の知らない言語の中でその国の人は毎日を過ごし無関係に動いているのを想像している京都への憧れと、最後は京都に飽きてしまっていた対比が印象的だった。どこまでいっても日本人にはなれない歯痒さや、自分がいるせいで純粋な日本語が聞けないという葛藤を描いていた。

    心にぶわっとくるようなそんなお話しだった。

    0
    2026年07月01日

    Posted by ブクログ

    これがまた面白くて! 「きみ」と二人称で書く小説は珍しい。日本に住むアメリカ人の暮らし、感じること…あぁこんなふうなんだ、と。わたしにとって国際交流イベントで出会う「アメリカ人」、あるいは英会話学校で出会う「ネイティブの先生」はこんな感じなんだ、と。
    p39 ーーおはようございます。
    ときみは挨拶してみる。
    目を大きく見開いたおばあさんは、何かを警戒しているかのように、ただじっとこちらを見る。
    地元で日本語を勉強していたときに予想できなかったのはこの視線だ。

    p50 こうして彼らを見ていると、なんだか滑稽な気持ちになる。その多くは教員だろう。同類のきみには分かる。今しがた海外からの直行便を降りてきたようなコスモポリタンな雰囲気をここで繕おうとしている者の大半は月曜日の朝となるとどこかの田舎の学校の教室で低学年の小学生に向かって天気だの曜日だの、初級の英単語をいやに陽気な声で歌っているだろう。それはきみを含めての話だが。きみたちが抱いている欲望はあまりにも赤裸々だ。全員が少しでも人間との接点を求めていて、その欲望はまた何らかの欠如を示唆している。自分もその一人だと思うときみはなんだか恥ずかしくなる。

    0
    2026年03月16日

    Posted by ブクログ

    新感覚の小説だった。
    外部の人間が既存のコミュニティに馴染もうとする際の、「歓迎はしているけど、あくまで貴方は外の人間だよ」という圧をここまで正確に表現できるものかと驚いた。

    0
    2025年10月13日

    Posted by ブクログ

    知らない土地や言葉への憧憬というものは往々にして、手に取れる現実になればその神秘性を失う。失望もする。でも最初から神秘などなかったとしたら?四条大橋から見える鴨川の流れは昨日も明日も変わらずそこにあるとしたら?

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    日本に住む、比較的身近だけれど、今まで気づくことのなかった、自分(「きみ」「ボク」「I」)を示された気分。文章はとても読みやすい。表題作もいいが、もう一つの「異言」の方が、主題の凝縮ぶりや話の構成の巧みさにおいて、よくできているように思う。

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    高校から日本語学習を始めたアメリカ人が巧みに日本語を操り素晴らしい小説を書いたという素朴な驚き。所々の単語の選択に独特のセンスを感じる。そして来日して働く外国人の心の葛藤を知り、これまで自分が外国人に対してとっていた言動を振り返ると心が痛い。はっとする角度から描かれていて得るものがとても大きかった。

    0
    2023年11月05日

    Posted by ブクログ

    開墾地で一目惚れしたグレゴリー・ケズナジャットさんの処女作。「鴨川ランナー」は僕のクソ田舎の地元にもいたALTの先生が感じたであろういろんな気持ちを代弁してて、身悶えしながら読みました 笑
    そして「異言」では結婚式で毎回感じる「いや、この方このためにいらっしゃるの?」というなんちゃって?神父さんのあの違和感を思い出す。慣れなのか、諦めなのか、前進なのか、、、きっと僕も将来こんなふうに感じるのだろうか。外国人の著者が日本語で書く「言葉」に対する物語、本当に大好きです。そして、、、これでいいのか日本?

    0
    2023年10月31日

    Posted by ブクログ

    めっちゃ好きな作品。
    とても乾いているのに、どこか突き放されている。浮遊して、接地していない感じがたまらない。

    文化や言語、この日本について考えてしまった。

    2編目の「異言」はさらにきつい話だった。
    日本人の英語に対する浅ましさが全開で。

    0
    2023年08月26日

鴨川ランナー の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    鴨川ランナー
  • タイトルID
    :
    1028452
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年10月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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