【感想・ネタバレ】白蛇のレビュー

あらすじ

かつて教師と生徒の間柄だった飯島と希夜美。彼女を初めて見た瞬間、自分のものにしたいという思いにかられた飯島は、放課後に呼び出して告白する。だが、その場では拒否されてしまった。それから20年の時が流れ、再び会う機会が訪れた。希夜美の方から突然、手紙が来たのだ。当時の面影を残しつつ、38歳の熟れた女へと成長した彼女とホテルの部屋で乾杯することに。「先生のオクチで呑ませてほしいの」と淫らに囁く希夜美に戸惑いながらも、白蛇のような綺麗な肉体を抱いた飯島は……。【※本作品はブラウザビューアで閲覧すると表組みのレイアウトが崩れて表示されることがあります。予めご了承下さい。】

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男の夢

主人公の教師によるかつての教え子との邂逅譚。当時17歳の生徒に手を出そうとしたものの、当然の如く拒まれ、挙句転校までされ、以来、主人公の心の中にしこりとなって二十年以上が経過。それが相手の女性の方から誘いを受け、長い時を超えて結ばれるという筋書き。かかる展開は、実に未練の生き物である男にとっては夢物語と言っていい。この展開にまずグッと引き込まれる。主人公は心の中で当時にタイムスリップしたことだろう。かつて心を寄せた清楚な女性が時間の経過により、艶色をまとって再び自分の前に現れた情景を想像してみるといい。一気に「あの頃」に立ち戻り心ときめく様は男性読者なら理解できるのではないか。ただ一方で、プレイの描写については、著者の他の作品に比べるとやや単調で抑揚に欠けるきらいがあり、また相手の女がどういう心境の変化で、強引な行為に憎しみさえ覚えた男に対して懐かしさと好意を持つようになったかのつまびらかな叙述が欲しかった。それでも娯楽性が求められる性愛小説の、しかも紙面に制限のある短編ではやむ無しか。投稿者も己が青春時代に重ねて懐旧の念を抱きつつ楽しませてもらった。

#胸キュン #憧れる #共感する

1
2024年01月31日

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