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「ああ、許して。死ぬほど恥ずかしい……」。雪白の肌、熟れきった肉体、芸能界一の清純派女優・江原八千代が、SMマニアで八千代のファンの会社員・北川らに誘拐された。山奥の別荘に監禁された八千代は、剃毛、浣腸と様々にいたぶられ……。悪魔の館で繰り広げられる秘密の宴。男の欲望のすべてを活写した調教小説の傑作。
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Posted by ブクログ
2015年、40冊目は、今年に入って、3冊目の倒錯系官能小説の巨匠、団鬼六作品。タイミングに恵まれナイのもあり、長らく積読だった1冊。 あらすじ:転職を、繰返し、現在の保険外交の仕事にも行き詰まりを感じていた北川。彼の唯一の趣味はSM。ある日北川は、沼田という同僚が、同じ趣味を持つということを知り...続きを読む、公私ともにコンビを組む。沼田により、質屋で高利貸しの矢田という男を紹介される。彼は伊豆の山中に別荘を改造した「悪魔の館」を所有していた。矢田は北川と沼田に清純派女優、江原八千代を「悪魔の館」の女奴隷として誘拐する計画を持ちかけるのだった。 団鬼六、長編の倒錯系官能小説は、今年『監禁』に続いて2作目。『監禁』と中身、展開が似た部分はあるものの、前半部が犯罪小説然としていた『監禁』より、コチラの方が王道的、倒錯系官能小説だと言えるだろう。また、後半約1/2は2日間の出来事であり、やはりドッシリ、コッテリ、濃密。そして、今後の展開を読み手に委ねるようなエンディング。 団鬼六の代表作とは言えないし、入門編向きでもない。その筋の佳作って感じ。評価は★★★☆☆。同じ評価の『監禁』よりは上ってトコロ。
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