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「私は奴隷です。お好きに調教して下さい」何者かに誘拐された、華道の家元で国民的美女の静代が、人知れぬ地下室で、男たちから嬲られている。やがて、SM雑誌が静代の全裸写真を掲載。誘拐は編集長の新藤が雑誌増売のために、SM小説家の鬼塚と企てたのだった。緊縛、浣腸と絶望の淵での非道な拷問が終わりなく続く、残酷官能小説の大絵巻。
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Posted by ブクログ
2015年、12冊目は倒錯系官能小説。 その筋の巨匠、団鬼六作品。 あらすじ:出版社に勤務するもコレといった業績がない長尾。そんな折、長尾は勤める出版社の新創刊、『SMクイーン』の編集に起用される。それは新藤という、業界で実績もあり、かつての長尾の級友でもある人物を、編集長として招き入れるためだ...続きを読むった。そして、その新藤が増売のために企てたのは、美女として知られる、華道の家元、龍胆寺静代の誘拐、監禁だった。 倒錯系官能小説ではあるものの、前半約1/3は官能場面はほとんどなし。龍胆寺静代誘拐後からが、本格的、倒錯系官能小説となって行きます。 団鬼六作品独特な、文章、表現のネチっこさは相変わらず。 ただし、全体的に犯罪小説のような感覚もあり。その点では(80年代半ばの作品ということを割り引いても)、少々、出来すぎ、御都合的な感じもいなめない。 また、三年以上に及ぶ、連載作なので、個人的には重複表現が多過ぎる感もいただけない。 そして、ラストの台詞はドッチの意味合いなんだろう? そのままとらえていいのか? 官能なれど、読後ドッと疲れるので、連読みには向かない。まあ、たまになら、イイかな……?!
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