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人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな――。ひどく損壊された6人の少年の遺体が発見されると、社会はその事件の異様さに衝撃を受けた。大学の生物学科で蝶の研究をする榊史朗は、蝶の世界を渇望するあまり、息子を含む6人の少年たちを手にかけたと独白する。蝶に魅せられ、禁断の「標本」を作り上げたという男の手記には、理解しがたい欲求が記されていた……。耽美と狂おしさが激しく入り乱れる、慟哭のミステリ。
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Posted by ブクログ
あらすじからもわかるように、少年達を標本にする恐ろしい話。それぞれの標本の様子がイメージできるような描写は恐ろしいながらも、引き込まれていく。自首をした男の手記だけでは終わらないのが面白いところ。人間の恐ろしさを描くのが本当に上手い。
人間の標本を作りたいという欲望を中心に展開される物語。人間標本は誰が作ったのか。その謎解きを進めるなかで、たびたび覆される犯人の正体。 この人が犯人かと思えば、覆され、何度も騙される素晴らしい作品。
久しぶりの一気読み。 あー。こういう感じね。 ↓ うぇ!そっち?! ↓ ふぁ?! 楽しかったァ 実写とセットで読むのが良いかもしれない。
引き込まれる作品。何かに夢中になる表現が好きなのだけど、この作品は特にその書き方が自分の好みに合っていたと感じました。
とてもよかった。 読み終わったときはとても辛いきもちになった。いま心がとても重い、何かがずーんとのしかかっている。だけれどおもしろかったのは間違いない。
湊かなえさん25周年記念作品! 満を持して文庫化したので読んでみました。 タイトルが良すぎて読む前から楽しみすぎました! 芸術×サスペンス×蝶という、異色の組み合わせ! 人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな… 六人の少年の遺体が山奥のキャンプ場で見つかり、まもなく「人間標本」と称された猟奇殺...続きを読む人の写真がネットに広まる。 人間を”蝶”として標本にしてしまったという、前代未聞のセンセーショナルな事件は、どんな経緯を経て起きたのか? •作中であらゆる蝶が紹介されるので、初めは自分の中の頭で想像して、次は実際に蝶の画像をみたりして、蝶によってもっている習性や、模様が全然違い、興味深い生物だなと感じました。 •標本にされてしまう六人の少年達は、皆画家の卵で、真っ赤な薔薇のような赤のみを使う子や、白黒のみの水墨画を極めている子、鉛筆だけで絵を描き上げる子など、全く違う個性を持ち合わせています。 •「この子にはこの蝶だ」と、その子自身の持つ特徴に合わせてモチーフにする蝶を変え、透明のアクリルケースの中に展示される少年たちの姿が克明に描かれていて、もちろん猟奇的でグロテスクではありますが、どこか美しさすら感じさせる、美術館に行った時のような気持ちにさせられました。 芸術的な描写を文字だけでここまで表現できるとは… 湊かなえさん、恐るべし… •タイトルからしてとんでもないので、ある程度覚悟した上で読んだのですが、事件に根源となるとんでもない真相に、完全に打ちのめされました。 絶望すぎ… スピンオフも読みましたが、怪物級の芸術家は、やはり考えることもぶっ飛んでいて恐ろしいのかも… •ミステリーが好きな方、不穏な話が読みたい方、予想を裏切られたい方にはオススメです!
実写化された映画もぜひ見てみたい。読み進めるほどに、お父さんや至君がどんどん可哀想に思えてきて、最初や中盤で抱いた嫌悪感や憎しみが少しずつ薄れていった。蝶の標本を見るたびに、この物語を思い出してしまいそう。 湊さんは、この本を書くために相当な量の蝶の資料や研究に目を通したんだろうな、と想像してしまっ...続きを読むた。描写はなかなか強烈で、かなり“ぐろい”一冊。
人間標本の作成過程などが淡々と語られてからが本番なのは衝撃だった。 人間標本と言うタイトル。「人間も1番美しい時に標本にできれば良いのにな」というパンチの効いたフレーズ タイトルやフレーズから察するに【人間標本を作りたいイカれた殺人鬼から少年達がどう逃げるのか?】と言うような内容だろう決めつけて...続きを読むいた。 いや、まさか標本が完成しきってからが物語のスタートラインになるとは… 面白かった。
生きた人間を標本にするというサイコパスの話かと思えば、読み進めていくと違和感に気づき、ページをめくる手が止まらなくなる。 物語の構成や、明かされる情報の順番など、今まで読んできた小説の中でも特異で、よくこんな作品が作れるなと感服した。とても面白かった。 この書籍では紹介されていないけど、この蝶に...続きを読むはこういう習性があって、この場面でそれが表現されている、みたいな知ってる人だけが気づけるトリックがありそう。知らんけど。
想像すると、かなり気持ち悪い。もしもこんな事件があったら、間違いなく猟奇的でヤバい奴が犯人だろうと思う。しかし、血筋、親の愛、蝶に対する想いなどが複雑に絡まっていて、芸術なのか?と錯覚してしまう。映像化されているようだが、自分なりの色を想像してから、作品を観てみたい。
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