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本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちる。兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土牢に捕らえた知将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるが――。 事件の裏には何が潜むのか。乱世を生きる果てに救いはあるか。城という巨大な密室で起きた四つの事件に対峙する、村重と官兵衛、二人の探偵の壮絶な推理戦が歴史を動かす。
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Posted by ブクログ
自分内ジャンルを歴史小説にするかミステリにするか迷った。歴史小説的文体に慣れてしまえば一気に読める。
めちゃめちゃ面白かった! 今、ちょうど、大河ドラマで「豊臣兄弟!」で戦国時代。 はっきりいって、自分は歴史に疎いのですが、馴染みやすかった! 荒木村重が主役なのですが、最後、黒田官兵衛の物語として飲み込むとスッキリします。 恥ずかしながら、歴史を知らずに読んでますので、「いったい村重はどうなっち...続きを読むゃうの?有岡城は落城しない?黒田官兵衛は死んじゃうんだろうなー」とかって推測しながら楽しめました。 時代が変われば、正解も変わる。 歴史を学ぶのは奥が深い…と思いました。
読み切るのに1ヶ月近くかかった。 各章のエピソードが長く、時代小説に出てくる名前やセリフを理解しながら読むのに時間がかかった。 途中、夜寝る前に読みながら1、2ページで寝落ちする日も何度かあった。 はい、時代小説×ミステリー小説ですね、とわかった気になり、各章で難事件発生し、主人公が官兵衛のヒントで...続きを読む解決的なストーリーかと思って少し退屈していた。しかし、終わりが近づくと、そんな薄っぺらい話では無く、全てが一つの大きな物語の必要な要素の一部で、自分はその一部だけを読んでわかった気になっていただけだと最後になってようやく気づいた。 またもう一回読もうと思う素晴らしい作品でした。
進めば極楽、退かば地獄。 本作の主人公である黒田官兵衛は、秀吉も恐れた策略家であり、単に事件を解く人物ではない。彼は人の心理や状況を読み切り、それを利用して現実そのものを動かしていた。その姿は恐ろしくもあり、同時に圧倒的な凄みを感じさせる。一方で、息子の存在によって人間としての一面も垣間見え、その...続きを読む点も大きな魅力である。 また、荒木村重も魅力的な人物である。彼は黒田官兵衛の危険さを勘で理解していながらも、見栄や置かれた状況からその判断を貫くことができなかった。その姿は愚かとも言えるが、同時に非常に人間らしく、脆さも感じさせる魅力的な人物である。 本作は史実そのものではないが、歴史に基づいた作品である。同時に、現代的なミステリーとしても完成度が高く、その融合の巧みさに強い魅力を感じた。複雑に張り巡らされた伏線が最後に一気に回収される構造は見事である。読み終えたとき、物語のすべてがこの言葉に収束していたことに気づき、深い余韻が残った。 秀吉すら恐れた黒田官兵衛の策、見事なり。
まさか黒田官兵衛を安楽椅子探偵ものにするとは… ミステリあんまり読んだことない日本史、特に戦国時代大好きな人に超オススメできる。米澤穂信さんらしく、ダークな雰囲気が戦国時代の牢獄とベストマッチしてます。米澤さんにハマるきっかけとなった本、ぜひまだの人は読んでみてほしい。
重厚な作品ではあるが読み易く、ページをめくる手が止まらないとても面白かった作品 ミステリーと歴史小説の良いとこどりで楽しめた 全体的に既視感をずっと感じていたが解説で納得、ラストもとても良かった
古典部シリーズを書く著者が、この作品も書けるのか。 戦国時代を舞台にした推理小説でもあり、人間ドラマでもある。
歴史もの特有の文体ではあるが、一文が簡潔に纏められていて読みやすい。その文体もかっこいい。 ミステリー4冠史上初制覇、だったり本の裏のあらすじにも2人の探偵が四つの事件を推理する、と銘打たれていて、かなり謎解きに期待していると、それは満足できないかもしれない。 けれど、物語として、おもしろい。 ...続きを読む この本はいつか読もうと思っていて、 積まれたままになっていたが、 2026年3月に映画化されるということでその前にと、漸く読んだ。 あらすじにも書かれているようにこの話には四つの事件があり、そのため、映画よりドラマの方が合うのでは、と素人ながら思っていたが、 読み終わってみると映画も合うのかもしれないと、今は期待している。 タイトルが有岡城でなく、黒牢城なのもよい。 この物語を通してこそ伝わる「因果」だと思った。 感動した。
荒木村重殿は織田信長に反旗を翻し、強固な有岡城にて籠城しています。 織田信長に反乱を目論みるも、同盟を組んだはずの毛利家は来ず、織田に攻められた家来たちは続々と開城(降伏)していきます… 攻めたいのになかなか攻められません! 悶々とする将達ですが、そんな中城内でも色々なことが起きます。 戦国時代を舞...続きを読む台とした物語なので、てっきり敵との戦闘描写がずっと続くものかと思っていましたが、そうではありませんでした。 村重と一緒に塾考していきますが、もう無理…となったタイミングで囚人•黒田官兵衛に策を求めるのです。 官兵衛はとんでもないキレ者で、話を聞くやすぐに答えにたどり着いてしまいます。 戦国時代ものであり、将軍を主人公にしていながら、ここまでミステリ要素を含むことができる米澤さん恐るべし… また、摂津守村重の心情描写(冷静で俯瞰した目線から大局をみる)が、米澤さんは殿経験がお有りでは?!と思う程に解像度高く描かれています。 歴史物だと思って読めてない人は、損しかしていません。 流石は直木賞受賞作!
戦国時代の籠城する城で起こった様々な事件のミステリ 史実を元に、明確になっていない部分を創作で補完したお話 時代小説、ミステリ、軍略、宗教、哲学など、様々な要素を含む 石山本願寺と織田信長の戦いの中、毛利が援軍に来ると見込んで有岡城にて信長に反旗を翻した荒木村重 謀反を辞めるように説得しにやって...続きを読む来た小寺官兵衛(後の黒田官兵衛) 使者はそのまま帰すか、斬り捨ててしまうのが戦国の習わしだが、村重は官兵衛を捕らえ、地下の土牢に監禁する いざ籠城が始まり、季節ごとに起きた4つの架空の事件 まずは自分で考えた村重も答えを出しかね、牢の中の黒田官兵衛に話をしに行き、事件のヒントらしきものを仄めかされる ・矢で殺されたかのような傷跡があるにもかかわらず見つからない矢 ・敵の大将首を獲ったのは誰か? ・密書と茶器を預けた僧侶が庵で殺され、茶器も見つからない謎 ・前述の犯人を村重が捌く前に撃ったのは誰か?どこからどうやって? そして、村重が叛意ありと疑う、事件の黒幕は誰なのか? 地下の土牢に長い間閉じ込めているにもかかわらず、ずっと以前から今の状況を予見していたと思われる言動 不自由にも関わらず、こちらを見透かすような様子 そして、村重の抱える問題事を解決するヒントまで与えてくれる不思議 しかし、それにもちゃんと理由がある 心理的な攻城戦を仕掛けてたんだな…… レクター博士を思わせる狂気 黒田官兵衛、怖い…… まぁ、それも村重の自業自得ではあるのだけどね 習わしを破った事による影響、か? 私は歴史に疎く、黒田官兵衛はこの後も生きてる事とか、毛利は来ないし本願寺も負けるというのは知ってる程度 なので、荒木村重がどうなるとかはネタバレを知らずに読めた ラストの展開は胸熱ではあるなぁ 生きてたかーという驚きや、竹中半兵衛の先見性とか、色々思うところもある 史実として、明らかになっていないところ ・村重が信長に謀反を起こした理由 ・黒田官兵衛を幽閉した理由 ・村重が有岡城を出た意図 これらの謎の説明として、今作は一応の筋が通っている 信長は殺しすぎというのはわかるが、乱世ですものねぇ 実際に当時の武将達の間でどう評価されていたのかはよく知らない あと、そんな信長の逆張り なんと言うか、独自の明確な方針もなく、誰かの逆張りって失敗する可能性が高いと思うよ 十二国記でも「責難は成事にあらず」という言葉が出てたけど、あれは駄目だからその逆というのは、元と同じように駄目なんだよね 悪手とわかりつつ、知ってしまったら一縷の望みを託して選択せざるを得ないという状況を作る勘兵衛が怖い まぁ、最初からそこを見越して仕込んでいたというあたりが何ともね 米澤穂信の時代小説という事で意外性もあったけど 読み終わってしまえば読後感はいつもの米澤穂信作品 なんともモヤッとする感情が残る感じ でも、この作品は助かった命があるだけ、かなりいい感じの読後感になっている --------- 本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちる。兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土牢に捕らえた知将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるが――。 事件の裏には何が潜むのか。乱世を生きる果てに救いはあるか。城という巨大な密室で起きた四つの事件に対峙する、村重と官兵衛、二人の探偵の壮絶な推理戦が歴史を動かす。 ---------
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