タイトルを見たときは、
また今はやりのノウハウ本か、
と思ったけど、そうではなかった。
雑談を上手にこなすテクニックを教える本などではなかった。
自分の考えを持つこと、
自分で選ぶこと、
自分で決めること、
そうしていい、ということ、
それができない人は、
何か心に蓋をしていることに気づければいい、
自分がこうしたい、という欲をもつこと、、
こうした自分に気づくためには一人ではできなくて、
相手の雑談を通して自分に気づくことができるのでは
という投げかけの本、と読んだ。
著者自身は雑談を生業にしている、という。
カウンセラーの手前、と書いているが、
結果的には立派なカウンセラーだと思う。
相手と話すことで自分に気づく、、、
自分を出す。
自然に出る。
私雑談が苦手、、
という人が、いつの間にかどんどん話すことができる。
自分もそうだったかもしれない。
以前、、いつまでの以前、だか忘れたが、
妙なこだわりがあり、なかなか話すことができなかった気がする。
それが何かのはずみで?
マラソンのおかげで?
まさに「蓋」が取っ払われたのか、
自分が出せるようになった。
マラソンがらみでネタが増えたこともあるかもしれないが、
多分それだけではない。
頭の構造が変わったのだと思う。
雑談も上手になった、はず。
蓋
いい言葉だ。
部下に読ませよう。
はじめに
第一章 「よい雑談」ってなんだろう?
1.「雑談サービス」はじめます。
なぜ「雑談」を仕事にしようと思ったのか?/「書けない」ならば、雑談を/どこの、誰に、何を、どのくらい届けるか/マンツーマン雑談サービス「サクちゃん聞いて」
2.なぜ「雑談」が必要なのか
雑談が足りない/「無駄」に光を当てる/「悩み」に余白を/出さないと出てこない/雑談の醍醐味
3.「よい雑談」とは?──必要なのは「正直さ」
空気を読み、先回りするクセ/「素直じゃない」子供だった理由/「不信メガネ」を外す練習/雑談がマンツーマンである理由
4.「ひとりで考える」以上、相談未満
「考えすぎちゃう」は本当に考えているか/「誰かに相談する」ではわからないこと/あなたがどうしたいかは、あなたにしかわからない/「雑談する友達がいない」/友達とカウンセラーの間でいたい
第二章 「自分を知る」ために話す
1.なぜ自分の話ができないのか──感情の泉と思考の水車
飲み会の帰り道の虚しさ/「わたしの話なんて」/感情の泉と思考の水車/自分と仲良くする/自分を過不足なく捉える/なぜ話すのが怖いのか/「自信がないから話せない」/言葉をどう受け取るかは相手のもの
2.プール理論──相手を信用するとは?
感情や思考に蓋をするとどうなるか/自分のプールとは何か/自分のプールに他人が侵入してくる/人を頼る≠他人のプールに飛び込む/自分のプールで泳ぐのが先/「誰かのため」は「誰かのせい」になる/雑談で自分のプールを取り戻す
3.思考のクセを自覚する──人生のシナリオ設定
クセに気がつく/ドローンと内視鏡/人生のシナリオ設定/設定は何度でも変えられる/望んでもいいのだと許可する
4.「自分」を多面的にみる──わたしの中の鬼コーチ
自分がわからないことは、他人にもわからない/意思の手前で邪魔するもの/自分の中の鬼コーチ/鬼コーチと和解する/「本当の自分」よりも「本当はどうしたいか」
5.「自分だけうまくいかない」のはなぜか──疑う力と信じる力
過去を見るか、未来を見るか/過去を捉え直す/「大きなもの」を分解する/見る角度を変える/疑う力と信じる力/「やりたいことがない」のは、可能性を信じていないから
6.ネガティブをひっくり返す──使える材料はすべて使う
「本当に本当にイヤだ」/ネガティブのまま、やってみる/ポジティブもネガティブも根拠がない/不満や不安も自分を知る材料/自分を責める前提を変える
第三章 「相手を知る」ために聞く
1.「ちゃんと聞く」はむずかしい
「聞く」はとてもむずかしい/相手の話をお題にして自分の話をしてしまう/アドバイスやジャッジをしてしまう/相手が気にいる反応をしてしまう/「つまり何が言いたいのか」まとめたがる/どちらが正しいか決めようとする/間や沈黙を怖がって埋めようとする/聞きながら自分の考えがはじまっている/相手に関心を持つ
2.自分を知ると、誰かのことを知りたくなる
聞いてもらえなかった経験/話の聞き方に他人をどう扱うかが表れる/聞き役として役に立とうとする/自分を下げる謙遜は相手のためか/相手に関心を持つために、自分を過不足なく知る/相手をどう扱うかに、自分をどう扱うかが表れる
3.なぜ自分を責めるのか
「気にしない」ではなく「自分を責めない」/期待に応えることと相手をコントロールすること/他者からの評価と自分の価値/自分の価値を認める「いてよし」
4.なぜ男性は雑談が苦手なのか
「お茶しよう」をしない男性たち/話せないのは、聞いてくれる人がいないから/「感情はみっともない」という刷り込み/雑談をしたい男たち/自分の感情に向き合わないことによる不具合/自分の感情に向き合いすぎることによる不具合/内側と外側の循環をつくるための雑談
第四章 「自分の欲」を知るための雑談
1.「当たり前」を疑う──ケーキの味を話す人、そのスポンジがない人
「これであってるか」を優先してしまう人/考え方を否定する前に背景を知る/ケーキの味の前に、スポンジの土台がない/スポンジケーキを自分で作る/自分の欲を知り、地面に這い上がる/「当たり前」を疑い続ける
2.わからなさを受け入れる
いろいろな「わからない」/伝えるための工夫と場所探し/「わからない」は怖くない/雑談に必要なもの
3.努力の方向性について
頑張り方がズレてくる/「頑張り方」の定着/努力の目的と方向性/我慢では目的地に辿り着けない/頑張る目的に大小はない/結局「自分の欲を知ること」に尽きる
4.雑談相手はAIではダメなのか
AIは悩みに寄り添いすぎる?/役に立とうとしすぎるAI/長い目で見て時間をかける
5.雑談のススメ──他者を通して自分を知る
「考える」ときのふたつのやり方/大事にするものを自分で決める/自分の欲に責任を持つ/内省だけでは自分の欲はわからない/君といて 僕を知る/だから、雑談をしよう
おわりに